2023年12月8日にXiaomiより日本展開された【Xiaomi 13T Pro】を入手しました。SoftBankで購入できるキャリア版とアマゾン等で購入できるオープンマーケット版があります。シリーズ前作の【Xiaomi 12T Pro】は「神ジューデン(120W)」「200MPメインカメラ」「AnTuTu120万点超えの処理性能」が売りに人気となりましたが、今作も同等以上のスペックを備えて最高の逸品に仕上がりました。Xiaomiが手掛けた2023年渾身のハイエンドスマートフォンをシリーズ前作との比較を踏まえてここにレビューします。
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この記事で使用している端末はオープンマーケット版となります。
Xiaomi 13T Pro のスペック
機種名 | Xiaomi 13T Pro |
カラー | ・ブラック ・メドウグリーン ・アルパインブルー ※黒緑はガラス背面、青はレザー背面 |
ストレージ | 256GB (UFS 4.0) |
メモリ | 12GB (LPDDR5X) +8GB追加可能 |
サイズ | 【共通】 縦 :162mm 横 :76mm 【ブラック,メドウグリーン】 厚さ:8.6mm厚さ:8.5mm 重量:206g 【アルパインブルー】 重量:200g |
ディスプレイ | パネルタイプ:有機EL(AMOLED) サイズ:6.7インチ 解像度:1.5K (2712 ×1220) アスペクト比:20:9 ピクセル密度:446ppi 輝度:1200nit ピーク輝度:2600nit リフレッシュレート:144Hz タッチサンプリングレート:480Hz Pro HDRディスプレイ HDR10+ Dolby Vision® Corning® Gorilla® Glass 5 |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 9200+ |
バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:120W(19分で100%) 無線充電速度:非対応 LiquidCoolテクノロジー |
カメラ | ・メインカメラ(SONY IMX707)+OIS 50MP(1/1.28インチ , f/1.9) ・超広角カメラ 12MP (1/3.06インチ , f/1.9) ・望遠カメラ(OV50D) 50MP(1/2.88インチ , f/2.2) ・フロントカメラ 20MP (f/2.2) |
生体認証 | 顔認証 画面内指紋認証 |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM + eSIM) 周波数帯域 【2G】 GSM:850/900/1800/1900 【3G】 WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 【4G】 LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28 LTE TDD:B38/39/40/41/42 【5G】 n3/28/41/77/78 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11a/b/g): 2.4 GHz + 5 GHz |
Bluetooth | 5.4 コーデック:AAC/LDAC/LHDC/ASHA/aptX |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、NavIC |
オーディオ | デュアルステレオスピーカー Dolby Atmos® |
センサー類 | 近接センサー 、360 ° 周囲光センサー 、 加速度計 電子コンパス、ジャイロスコープ、カラーセンサー IR ブラスター(赤外線)、フリッカーセンサー リニアモーター |
防水・防塵規格 | IP68 |
OS | MIUI 14 Based on Android 13 |
その他 | NFC FeliCa |
Xiaomi 13T Pro は環境配慮のヴィーガンレザー採用で温かみのあるデザイン
開封〜内容物の紹介
白を基調とした重厚な化粧箱正面には、輝くメーカーロゴと機種名のみが印字されています。
内容物は本体の他に充電器とケーブル、SIMピン、ユーザーガイド、そして専用のTPUケースです。
「神ジューデン」をシリーズ前作から踏襲している本機は、前作同様に120W急速充電器を同梱しています。
神ジューデンについては後述します。
本体外観の紹介
筆者はアルパインブルー色を購入しました。このカラーのみ背面素材がヴィーガンレザーとなっており、重量及び環境負荷の軽量化に少しだけ貢献しています。他2色はガラス系の素材で設計されています。
カメラは3眼で構成され、本体背面に大きなカメラユニットを備えます。ユニット内にはメインカメラのスペックが記されます。
環境に配慮したと謳うヴィーガンレザーは非常に上質で、また防水に対応しているだけあってしっかりとした素材に感じます。
本体側面は背面と同じ色合いをしており、金属製素材を採用しています。上部にはスピーカーとマイク穴、そしてIRブラスター。
下部にはスピーカーと充電口、マイク穴とSIMスロット。
背面向かって左側側面には音量ボタンとスピーカー穴を備えます。また、側面は一周ぐるっとフラットにシンプルにデザインされています。
右側側面には何もありません。
画面保護フィルムは初期装備
ディスプレイはフラットな形状。そして画面保護フィルムは初期装備されています。また、せっかくのフラットディスプレイなので指触りの良く劣化の遅いガラスフィルムに貼り替えることが容易であり、個人的には旭硝子素材の製品がおすすめです。
TPU素材の保護クリアカバーも付属
付属している専用カバーはごく一般的なTPUクリアカバーです。カメラ部の保護が甘く、別途調達することをおすすめします。
本体重量は約200gと前作より5%軽量化
ヴィーガンレザーのアルパインブルー色に限りその重量は200gとなり、6.7インチクラスのスマートフォンにおいては軽い部類に入る重量感となります。ブラックやグリーンは公称値が206gとなり、画面フィルムを含む重量は209gと予測されます。
上画像は画面の初期保護フィルム込の重量です。
また、付属されているカバーを含んだ重量は222gです。スマホの重量が肥大化している昨今においては、まだ許容値であるのではないでしょうか。
大きくても持ちやすい至高の設計
6.7インチフラットディスプレイの本機は、筐体サイズとしては大きいスマートフォンであると言わざるを得ません。しかし、背面の両端は緩やかなラウンド形状をしていて、かつ軽量化されている本体重量と合わせて手によく馴染み持ちやすさを感じます。
画像はiPhone15Pro(6.1インチ)とのサイズ比較です。
Xiaomi 13T Pro のディスプレイはハイエンド級スペック
解像度1.5Kの狭ベゼルフラットディスプレイ
本機は6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しています。画面解像度は1.5Kと高く、非常に美しい映像体験をすることができます。また、周囲の黒い縁(ベゼル部)は狭く、フラグシップ機としてふさわしいディスプレイであると言えます。一点、ディスプレイのガラスには割れや傷の耐性のある「Corning® Gorilla® Glass 5」を採用していますが、最上位の耐性を持つ最新素材ではないため取り扱いには注意が必要です。
現行Android最上位機種には、Gorilla Glass 5 から3段階上のランクの「Gorilla Glass Victus 2」が採用されています。
進化した明るいディスプレイ輝度
ディスプレイ輝度は前作【Xiaomi 12T Pro】を大きく上回り大幅な進化を遂げています。最大輝度は1200nitでピーク輝度は2500nitを誇り、太陽光の強い屋外でもよく見えるディスプレイとなります。
前作は最大500nit、ピーク900nitでした。
リフレッシュレートは144Hzで前作比20%UP
また、ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzと現存するスマホでは最大値の性能を発揮します。これによりスマホ操作では滑らかな映像体験をすることができます。
Xiaomi 13T Pro はUFS 4.0規格256GBの超高速ストレージを搭載
プリインストールアプリが多くあるもそのほとんどはアンインストール可能
オープンマーケット版のプリインストールアプリはご覧のとおりです。Google系アプリ郡とXiaomi系アプリ郡、そして一部のSNSが初期状態で入っています。その中でも多くのアプリはアンインストールが可能なので、邪魔な場合は消してしまいましょう。
ストレージ容量は256GBのみと限定的
用意されているストレージ容量は256GBのみで、microSDカードが非対応なうえより大容量ストレージ搭載したモデルはありません。さらには初期状態で使用されているストレージ容量は約26GBもあり、実質的な保存領域は約230GBとなるためデータを多く扱う人は注意が必要です。
Xiaomiのスマートフォンはシステム容量が多くストレージを圧迫しがちです。
UFS4.0規格対応で超高速データ通信を実現
ストレージはUFS4.0規格に対応しており、PCや外部メモリ等にデータを送受信を超高速で行うことができます。ストレージ容量が少ないために頻繁にPC等にデータを抜き出す必要がある人にとっては、その作業時間を短縮することができます。
もちろんその際はPCやケーブルが同規格に適応している必要があります。
Xiaomi 13T Pro はAnTuTuベンチマークスコア約150万点の処理性能を備える
搭載SoC「MediaTek Dimensity 9200+」で高い処理性能を発揮
SoCには「MediaTek Dimensity 9200+」を搭載しており、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion10.1.9にて約148万点を記録しました。このスコアは非常に高い処理性能を備えていると言え、「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2」のスコアとほぼ同等です。2024年1月現時点で存在するスマートフォンで本機のスコアを確実に超える機種は、「Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3」「MediaTek Dimensity 9300」「Apple A17 Pro」のSoCを搭載する機種に限られます。現時点では世界4番手の処理性能を持つSoCではあるのですが、故に価格は低く、価格に対するパフォーマンス能力は非常に優れているSoCとなります。そんなSoCを搭載した本機はとても力強い処理性能を発揮し、WEB閲覧や動画視聴はもちろんのこと、重いゲームや動画編集にも耐えることができます。
すべての用途で満足いく性能を発揮してくれるスマートフォンです。
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
UMIDIGI G3 Max | 256,151 | UNISOC T606 |
⇩【参考】AnTuTu V9 スコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
Xiaomi Mi11 Ultra | 775,320 | Snapdragon 888 |
Redmi K40 / POCO F3 | 686,792 | Snapdragon 870 |
POCO X3 Pro | 547,118 | Snapdragon 860 |
HONOR 50 | 515,059 | Snapdragon 778G |
Redmi Note 12 Pro | 424,516 | MediaTek Dimensity1080 |
OPPO Reno5 A | 398,362 | Snapdragon 765G |
OPPO Reno7 A | 381,145 | Snapdragon 695 |
Blackview BV8800 | 300,343 | MediaTek Helio G96 |
Redmi Note 11 | 253,847 | Snapdragon 680 |
Redmi 10 | 209,927 | MediaTek Helio G88 |
Blackview A100 | 209,132 | MediaTek Helio P70 |
UMIDIGI A13 Pro | 201,896 | UNISOC T610 |
Redmi 9T | 192,172 | Snapdragon 662 |
UMIDIGI A11 Pro Max | 191,795 | MediaTek Helio G80 |
UMIDIGI A13S | 152,958 | UNISOC T310 |
OPPO A77 | 117,987 | MediaTek Helio G35 |
UMIDIGI A11 | 108,026 | MediaTek Helio G25 |
処理性能が向上するパフォーマンスモードを実装
本機は設定アプリより「パフォーマンスモード」を選択することができます。このモードは処理性能が向上し消費電力が大きくなるモードで、原神などの3Dグラフィックを用いた高負荷のゲームなどを高いレベルでプレイする際に使用することを想定しているモードです。実際にAnTuTuベンチマークスコアも若干上昇し、発熱も増えることが確認できます。
大型冷却機構を搭載し安定した放熱及び冷却を実現
SoCで発生した熱を瞬時に効率的に冷却するための大型ベイパーチャンバー(冷却機構)を備え、長時間高負荷のゲームをしても処理性能が低下することを防いでくれます。
X(Twitter)の挙動をチェック
前述している通り、ツイッターの動作については一切の不満なくサックサクに動いてくれました。
SNS・WEB閲覧、動画視聴程度は一切不満ありません。
設定でメモリ容量を追加可能
Android 12以降では、本体ストレージの一部をRAM容量として活用できる機能が標準搭載されています。本機では、最大8GBまでRAM容量を拡張可能です。これにより、合計RAM容量は20GBとなり、多くのアプリを同時に使用したり、重いゲームをプレイしたりする際にも、動作がカクカクしたり、アプリが落ちたりすることを防ぐことができます。
Xiaomi 13T Pro は120Wの神ジューデンを踏襲 フル充電まで僅か19分
バッテリー容量は5,000mAhと据え置き・平均的
バッテリー容量は5,000mAhと最近のスマートフォンとしては平均的なスペックとなります。
バッテリー持続時間も平均的
バッテリーテストを「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート120Hz、輝度音量共に50%固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに11時間52分かかりました。つまり0%になるまで使用を続けた場合は約14時間50分かかる計算となります。バッテリーの持続時間としてはシリーズ前作とほぼ同様で、スマートフォンとしても平均的な能力であると言えるでしょう。
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
UMIDIGI A11 Pro Max | 23時間17分 | 5,150mAh |
UMIDIGI A11 | 23時間05分 | 5,150mAh |
Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
Redmi Note 11 | 19時間50分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G3 Max | 19時間21分 | 5,150mAh |
Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
UMIDIGI A13S | 16時間15分 | 5,150mAh |
arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
Redmi K40 / POCO F3 | 16時間10分 | 4,520mAh |
POCO X3 Pro | 16時間10分 | 5,160mAh |
Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A13 Pro | 14時間57分 | 5,150mAh |
Redmi Note 12 Pro | 14時間52分 | 5,000mAh |
Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
HONOR 50 | 13時間29分 | 4,300mAh |
Redmi 10 | 13時間04分 | 5,000mAh |
Blackview A100 | 8時間41分 | 4,680mAh |
120Wの急速充電に対応
充電速度は本機の最大の特徴でありシリーズ前作と同じく、国内機種最速の120Wの速度に対応しています。公式では19分で充電完了となると謳っており、朝のわずかな時間に充電線をつなぐだけで1日中使用できるバッテリーを補うことのできる充電速度を実現しています。
無接点充電には非対応
とても優秀な有線充電機能を有している本機は、残念ながら無接点充電には非対応となっています。
血の代償です。。。
Xiaomi 13T Pro はスピーカー価格相応で及第点
今作は「Harman/Kardon」の冠が無い価格相応のスピーカー
本機スピーカーはドルビーアトモスに対応したデュアルステレオスピーカーを搭載しています。一部AV機器の製品展開をしているXiaomiが手掛けているだけあり、しっかりと聴きやすく心地の良い音楽を奏でてくれます。しかし、シリーズ前作【Xiaomi 12T Pro】と前々作【Xiaomi 11T Pro】は老舗オーディオブランド「Harman/Kardon」監修のスピーカーであり、より深みのあるサウンドを楽しむことができました。少し残念ではありますが、本機については価格なりの良いスピーカー機能であるので十分満足することができます。
次世代Bluetoothコーデック「LDAC」に対応
また、本機は高音質コーデックである「LDAC」に対応しています。最近ではLDAC対応したTWSの種類が増えているので、併せることで高いレベルでの音楽鑑賞を楽しむことができます。なお、aptX系コーデック対応のTWSを接続検証してみましたが「aptX Adaptive」には非対応で「aptX」に留まりました。TWSはLDAC対応モデルを使用するようにしましょう。
Xiaomi 13T Pro は画面内指紋認証に対応
画面内指紋認証はディスプレイ下側に配置
本機は有機ELかつハイエンド端末の特権とも言える画面内指紋認証に対応しています。少し下の位置にセンサーが位置していますが、感度も良く素早いロック解除を実現します。
指紋センサーを活用した心拍測定も可能
指紋センサーの上に15秒間指を乗せて心拍数を計測することができます。近年はスマートウォッチが常時計測してくれるため、活用する機会は少ないと思いますが、この機能があることを覚えておくといつか活躍する時が来るかもしれません。
心拍上がっているなと思っているタイミングで計測したらしっかり高い数値で結果が出たので、精度は高いと思います。しかし、医療機器ではないため、あくまで目安としてとらえましょう。
顔認証にも対応
また、顔認証にも対応しておりこちらも認証速度はとても速いです。しかし、顔認証が完了してもスワイプしないとホーム画面に行かないことが煩わしく、両方を設定してシーンに合わせて使い分けることが良いと感じます。
Xiaomi 13T Pro のメインカメライメージセンサーはSony製を採用しハイレベルな写真撮影を楽しめる
メインカメラ(50MP , Sony IMX707 + OIS)
オート撮影
シリーズ前作まではサムスン製の解像度の大きなイメージセンサーを使用していましたが、今作より評価の高いソニー製の50MPセンサーへ鞍替えしています。解像度という数字こそ下がりましたが、その実力や実用性は確実に向上。OIS(光学式手振れ補正)を搭載している上にピントが合わせやすくあらゆるシーンでレベルの高い写真撮影を誰でも楽しむことができます。色合いはXiaomiらしく鮮やかに盛り盛り映え映え。なお、氷点下となるような寒い環境だと、メインカメラ内が結露することがあるので要注意です。
あと、シャッター音が爆音です。
ポートレートモード
ポートレートモードを活用することでエモい写真を撮影できます。スマホのポートレート機能は不自然となることも多いですが、本機においてはごく自然な仕上がりとなります。
夜景モード
メインカメラの夜景モードも実にレベルが高いと言えます。イルミネーション撮影は白飛びを抑え光源がぼけることなくクッキリしたきれいな写真を撮影することができました。
50MPモード
通常撮影では12MP程度に抑えての撮影となりますが、スペック最大値である50MP解像度の写真撮影をすることも可能です。木の枝の細かいディティールを表現したい時等に活用しましょう。
その他のモード
また、その他「長時間露光」「パノラマ」「タイムプラス」「スローモーション」モードなどを選択することができます。
望遠カメラ(50MP , OV50D)
シリーズ初となる望遠カメラが搭載されており、2倍~20倍のズームに対応をしています。最大ズームとなるとさすがに粗い写真となりますが、低倍率程度であれば実用的な写真が撮影できます。
その代わりに前作まで搭載されていたマクロカメラが廃止となりました。
特に、物撮りなど、いわゆるテレマクロ撮影にはこの望遠カメラがとても使いやすく、簡単に良い写真を撮影することができます。料理の写真やSNSに上げるための記録用にとても活躍することができます。
超広角カメラ(12MP)
オート撮影
超広角カメラは12MP解像度のスペックの低いイメージセンサーを採用しており、Xiaomiの画像補正技術でそれっぽい写真とはなりますが、センサーサイズが小さいために多くの光を取り込めずに黒つぶれが発生しやすく、メインカメラと比較すると大きく劣る写真しか撮影をすることができません。シリーズ前作よりはわずかにスペックアップしていますが、明るい屋外以外では実用的な超広角カメラとは言い難い結果となりました。
夜景
超広角の夜景撮影はメインカメラの夜景撮影と比較してノイズが多く乗り、拡大してみた場合よく見れば見るほど油絵のような仕上がりとなりました。
Xiaomi 13T Pro メインカメラ+OISによる高いレベルの動画撮影が可能
最大 8K 解像度の動画撮影に対応
解像度は最大8Kの超高画質の動画撮影をすることが可能です。メインカメラにはOIS(光学式手振れ補正)が搭載されているので、どの設定でもしっかりと手振れ補正が効いた動画を撮影することができます。ステップノイズも小さくとても撮影しやすい印象を受けました。特に一番一般的な1080P60fpsの動画は非常に滑らかに鮮明に臨場感のある安定した動画撮影を楽しむことができます。
超広角カメラを使ったスーパー手振れ補正プロモードを実装
手振れ補正撮影はメインカメラのOISの他に、超広角カメラの画角を絞ることで補正する「スーパー手振れ補正Pro」モードがあります。超広角となるので画質は下がりますが、まるでジンバルを活用したかのような滑らかな動画撮影を体験することができます。
Xiaomi 13T Pro は物理SIMとeSIMによるデュアルSIMに対応
SIMスロットには1枚のnano SIMのみ挿入可能
本機は物理SIMとeSIMによるデュアルSIMに対応しています。なお、microSDカードには対応していません。
5G通信に対応
【2G】
GSM:850/900/1800/1900
【3G】
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
【4G】
LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28
LTE TDD:B38/39/40/41/42
【5G】
n3/28/41/77/78
幅広い4Gバンドに対応しているため、キャリアを選ばずに満足できる通信が可能です。また、5Gによる高速通信もサポートされています。
VoLTEや技適にもしっかりと対応
日本国内モデルとなるため、VoLTEや技適などにもしっかりと対応しています。
Xiaomi 13T Pro は防水・おサイフケータイに対応
高いレベルの防水防塵性能を搭載
本機は「IP68」の防水防塵性能に対応しています。雨にあたってしまい濡れた場合や一時的に水中に落としてしまった場合も水没故障することはないでしょう。なお、シリーズ前作【Xiaomi 12T Pro】については「IP53」とよりレベルの低い等級であったため、防水性能は進化しているポイントの一つです。
IP6X:粉塵が内部に入らない
IPX8:継続的に水没しても内部に浸水しない
おサイフケータイに対応
また、非接触ICカード技術方式FeliCaを搭載しており、「おサイフケータイ」に対応しています。
Xiaomi 13T Pro とシリーズ前作 Xiaomi 12T Pro との比較
Xiaomi 13T Pro | Xiaomi 12T Pro | |
ストレージ規格 | UFS 4.0 | UFS 3.1 |
メモリ容量 | 12+8 GB | 8+5 GB |
画面輝度 | 1,200nit | 500nit |
ピーク輝度 | 2,500nit | 900nit |
リフレッシュレート | 144Hz | 120Hz |
SoC | MediaTek Dimensity 9200+ | Qualcomm®Snapdragon 8+ Gen 1 |
メインカメラ | 50MP | 200MP |
超広角カメラ | 12MP | 8MP |
第3カメラ | 2倍望遠カメラ (50MP) | マクロカメラ (2MP) |
Bluetooth | 5.4 | 5.2 |
対応コーデック | AAC/LDAC/LHDC/ASHA/aptX | AAC/LDAC/LHDC/aptX Adaptive |
スピーカー | Xiaomiオリジナル | Harman Kardon 監修 |
防塵防水 | IP68 | IP53 |
シリーズ前作【Xiaomi 12T Pro】との比較は上記の通り、多くの点でスペックアップしている結果となりました。ちなみにオープンマーケット版の定価は2機種とも同じです。SoCのサプライヤーをQualcommからMediTekへ鞍替えをしたことでコストカットを図り、その他多くの点でより上位のハードウェアをアップデートできたものと思われます。もちろん、そのことによる弊害(aptX Adaptive非搭載など)はあるのですが、より多くのメリットをもたらせてくれる格好となりました。
⇩前作【Xiaomi 12T Pro】のレビューはこちら⇩
Xiaomi 13T Pro の価格
Amazon定価
⇒ 109,800円
まとめ:シリーズ前作から大きく進化したXiaomi渾身の優等生スマートフォン
この記事をまとめていて感じたことは、この【Xiaomi 13T Pro】はシリーズ前作より全体的に大幅にスペックアップした、非の打ち所がない優等生スマホであるということです。デメリットとして2点あげていますが、あると便利な機能程度なので正直無くともなんとでもなる。筆者はデメリットとして捉えていません。その他すべての性能が高いレベルにあり、価格も訳10万円とまさにスマートなデバイスであると言えます。裏を返すと突出した能力の何もない面白みのないスマホとも言い表せますが、老若男女誰でも扱いやすく不満が感じることのない完成されたスマートフォンなのではないでしょうか。万人におすすめできる逸品です。