スマートフォンのメインカメラは広角であるべき――その従来の考え方に、vivoが新たな提案をします。2025年4月21日に中国で発表された【vivo X200 Ultra】は、単なるスペックアップにとどまりません。スマートフォンの写真撮影における「標準」とは何かを問い直し、ユーザーに新しい撮影体験を提供するカメラ特化型のフラグシップスマートフォンです。
このスマートフォンの核となるのは、以下の3つの画期的な進化点です。
- 35mm標準画角メインカメラ:多くのスマートフォンが採用する23mm前後の広角ではなく、写真家が好む自然な画角である35mmをメインカメラに採用しました。
- 「もう一つのメインカメラ」と呼ぶべき超広角カメラ:メインカメラと全く同じ大型センサーを搭載することで、超広角撮影の画質を劇的に向上させています。
- さらなる進化を遂げた200MPペリスコープ望遠:前モデルで世界を驚かせた望遠カメラが、より明るいレンズを得てさらなる高みへと到達しました。
このスマートフォンは、もはや「電話機能も備えたカメラ」と表現するのが適切かもしれません。本記事では、この【vivo X200 Ultra】を約3ヶ月間じっくりと使い込み、開封から基本性能、そして最大の注目点であるカメラ性能を徹底的にレビューしていきます。



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【vivo X200 Ultra】は技適未取得機器です。当ブログでは技適未取得機器を用いた実験等の特例制度の届出を行ったうえで当機種を使用しています。
vivo X200 Ultra スペック

機種名 | vivo X200 Ultra |
カラー | ・ホワイト ・レッド ・ブラック |
ストレージ | 256GB , 512GB , 1TB(UFS4.1) |
メモリ | 12GB , 16GB(LPDDR5X) +最大GB追加可能 |
サイズ | 縦 :163.14mm 横 :76.76mm 厚さ:8.69mm 重量:ホワイト 229g , レッド・ブラック 232g |
ディスプレイ | パネルタイプ:AMOLED サイズ:6.82インチ 解像度: 2K(3168×1440) 画面占有率:93.3% アスペクト比:19.8:9 ピクセル密度:510ppi ピーク輝度:最大4,500nits リフレッシュレート:1~120Hz |
プロセッサ | Snapdragon® 8 Elite |
バッテリー | 6,000mAh 有線充電速度:90W 無線充電速度:40W リバース充電対応 |
カメラ | イメージングチップ:VS1 , V3+搭載 カメラコントロールキー搭載 ZeissT* コーティング ・メインカメラ 5000万画素 35mm ZEISS 人文化学ドキュメンタリーレンズ Blueprint x Sony LYT-818 , 1/1.28インチ , f/1.69 , 35mm判換算焦点距離 , OIS ・超広角カメラ 5000万画素 14mm ZEISS 超広角レンズ Blueprint × Sony LYT-818 , 1/1.28インチ , f/2.0 , 14mm判換算焦点距離 , OIS ・ペリスコープ望遠カメラ 2億画素 85mm ZEISS ASO 超望遠レンズⅡ Blueprint × Samsung HP9 , 1/1.4インチ , f/2.27 , 85mm判換算焦点距離 , OIS ・フロントカメラ 5000万画素 f/2.45 |
生体認証 | 超音波式指紋認証 顔認証 |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) 周波数帯域 2G:GSM:50/900/1800/1900MHz 3G:WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8/B6/B19 4G:FDD:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28/B66 TDD:B34/B38/B39/B40/B41/B42/B43/B48 5G:n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n18/n20/n25/n26/n28/n38/n40/n41/n48/n66/n77/n78/n79/n80/n81/n83/n84/n89 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Bluetooth 5.4 コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX Adaptive、aptX Lossless、LDAC、LHDC 5.0 |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS |
オーディオ | デュアルスピーカー |
センサー類 | 加速度計、周囲光センサー、近接センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、 フロント色温度センサー、リア色温度センサー、3D超音波シングルポイント指紋センサー、 レーザーフォーカスセンサー、赤外線リモコン、フリッカーセンサー、 マルチスペクトルセンサー、X軸リニアモーター |
防水・防塵規格 | IP68 + 69 |
OS | OriginOS 5(Android15) |
その他 | USB3.2 Gen1 NFC |
vivo X200 Ultra は所有欲を満たすチタンフレームと巨大なカメラユニット
開封〜内容物の紹介

【vivo X200 Ultra】のパッケージは、vivo製品でおなじみのデザインを踏襲しています。近年、Apple、Google、Samsungといった多くのメーカーが環境配慮や輸送コスト削減のためパッケージの小型化を進める中で、vivoは真逆のアプローチを採用しています。
本モデルのパッケージは、箱を開ける前から所有欲を満たしてくれるような、しっかりとした高級感を演出しています。これは、製品体験の一部として「特別感」を重視するvivoの哲学が表れていると言えるでしょう。

内容物は、本体のほか、90W対応の充電器とケーブル、本体カラーと同色の専用ケース、SIMピン、そして説明書一式が同梱されています。

充電器は、vivo独自の急速充電規格「FlashCharge」に対応した90Wのアダプターが同梱されています。この充電器は、対応環境下であれば非常に高速な充電を実現します。
ただし、日本国内でこの充電器を使用する際には注意が必要です。日本の電圧環境下では90Wの最大速度は出ず、また日本の安全規格であるPSEマークがないため、使用の際は十分な注意が必要となります。安全を考慮し、PSEマーク付きの代替充電器の使用も検討することをお勧めします。

充電については後述します!
本体外観の紹介

筆者が購入したのは、深みのあるレッドのモデルです。
背面の素材には、サラサラとした手触りのガラスが採用されており、触れるたびに上質な感触を楽しめます。また、このマットな質感のおかげで、指紋が付きにくいのも好印象でした。

そして、何よりも目を引くのが、背面に鎮座する巨大な円形のカメラユニットです。これは前モデル【vivo X100 シリーズ】のProから続くデザインですが、本機ではLEDフラッシュがユニットの左上に移動し、その存在感をさらに際立たせています。中央には誇らしげに「ZEISS」のロゴが刻まれており、このスマートフォンがただ者ではないことを雄弁に物語っています。このデザインは、写真撮影へのvivoの強いこだわりと自信の表れと言えるでしょう。

カメラユニットの厚みは年々増しており、本機でもその傾向は顕著です。画像からもお分かりいただけるように、カメラユニットは本体とほぼ同じ厚みを持っています。
この厚みは、高性能なカメラモジュールを搭載していることの直接的な表れであり、このスマートフォンがカメラ性能にどれだけ特化しているかの証明と言えるでしょう。物理的なスペースを必要とする大型センサーや高性能レンズを惜しみなく採用しているからこそ、この厚みが生まれるのです。まさに、この一台が写真撮影に本気で取り組んでいる証拠と言えます。

カメラユニットは、そのデザインにもvivoのこだわりが強く感じられます。単なる機能部品にとどまらず、まるで一眼レフカメラの交換レンズそのもののような、洗練されたフォルムをしています。
上部側面にはマイクとスピーカーを備えています。

下部側面にはスピーカーとマイク、充電口、そしてSIMスロットを、

背面向かって左側側面は音量ボタン、電源ボタン、そしてカメラコントロールキーを備えます。
カメラコントロールキーは指をスライドさせるだけで、露出調整、レンズ切り替え、構図のズームが行えます。長押しで連続撮影も可能で、スムーズな操作が可能です。2段階の感圧設計により、構図切り替え時に軽く押すだけでフォーカスと露出を固定でき、被写体を素早くロックできます。

iPhone16シリーズと同様にデジカメライクに写真撮影が可能です!
画面保護フィルムは初期装備

初期状態から画面保護フィルムが貼られています。指の滑りが良く、指紋が付きにくい高品質なフィルムが使用されているため、しばらくは貼り替えずに使い続けられるでしょう。

初期保護フィルムはめちゃくちゃ上質で、大切に使いたいところです。
保護カバーも付属

購入した端末のカラーに合わせた専用のTPUケースが付属されていますが、透明タイプではなくせっかくのデザインが隠れてしまいます。保護性能もやや心許ないため、別途、好みのケースを購入することをおすすめします。

カメラ部が露出しているので、カメラ部のフィルムを貼ってもいいかもしれません。


カメラスマホとしては一般的でありな超ヘビー級重量

本体重量は公称値232g、初期保護フィルムを貼り付けてある状態での実測値は236gと、昨今のフラッグシップ機の中でもヘビー級です。しかし、カメラ特化型スマホとしては一般的で、今後もこれ以上の軽量化は見込まれないものと思われます。

されに付属のカバーを装着した状態での重量は約255gとなります。片手操作では、ずっしりとした重量感があり、持ち運びの際もポケットの中でその存在感は際立つでしょう。

カメラ性能を極限まで高めたフラグシップモデルであるため、重量は、高性能化とのトレードオフと言えます。
重く大きいながらも持ちやすさを意識した設計

実際に持ってみると、絶妙な重量バランスのおかげか、数字ほどの重さは感じません 。巨大なカメラユニットは、慣れると逆に人差し指を置くのに最適なレストとなり、安定したホールディングに貢献してくれます 。とはいえ、片手での操作は厳しく、トップヘビーな感は否めないため、落下防止のためにリングやストラップの活用をおすすめします 。

筆者はMagSafe対応カバーにバンカーリングを装着して使用しています。
vivo X200 Ultra はvivo史上最高輝度で屋外でも見やすい2K解像度ディスプレイを搭載
没入感あふれる最高品質ディスプレイを搭載

【vivo X200 Ultra】のディスプレイは、まさにフラッグシップの名に恥じない、最高品質のパネルを搭載しています。6.82インチの大画面に、解像度は3168x1440ピクセルの2K(QHD+)仕様。画素密度は510ppiに達し、テキストも写真も驚くほど精細に表示されます。
また特筆すべきは、最近のハイエンドスマートフォンでトレンドとなっている、四辺すべてにわずかな丸みを持たせた「マイクロクアッドカーブ」デザインを採用している点です。これにより、ほぼフラットな形状でありながら、周囲のベゼルが極限まで狭められ、まるで画面全体がディスプレイであるかのような没入感の高い視聴体験を実現しています。
そしてAMOLEDパネルならではの、深みのある黒色の表現や、鮮やかで自然な色彩、そして高いコントラスト比も、本機のディスプレイの大きな魅力です。

マイクロクアッドカーブディスプレイは最近のハイエンドスマートフォンのトレンドです。
リフレッシュレートは当たり前に120Hzに対応

もちろん、滑らかさも一級品です。1Hzから120Hzまで可変するLTPO技術により、スクロールやアニメーションは驚くほど滑らかに表示される一方、静止画を表示している際にはリフレッシュレートを自動的に下げてバッテリー消費を抑えてくれます 。
ピーク輝度は4,500nitsと究極的に明るく視認性は抜群

ディスプレイのピーク輝度は4500nitという圧倒的な明るさを誇ります。これにより、屋外の強い日差しの下でも、画面は驚くほどクリアで視認性に優れています。この数値は、スマートフォンの中でも最高クラスであり、本機がまさに一級品のディスプレイを搭載していることの証と言えるでしょう。

ディスプレイ性能は超一級品です。
vivo X200 Ultra は中国版のみの展開で使いやすいグローバルモデルのラインナップは無し
癖が強く中国語が多くみられる「OriainOS」を搭載


【vivo X200 Ultra】は、中国国内でのみ販売されており、搭載OSはAndroid 15をベースとした「OriginOS 5」です 。輸入スマートフォンを検討する上で最大の関門となるのが、この「中国版ROM」の使い勝手でしょう。結論から言うと、「いくつかのクセはあるものの、日本語で問題なく、かつ非常に快適に使える」です。

快適に使用するためにはしっかりと設定をする必要があります。
Googleモバイルサービス(GMS)の導入は超簡単


中国版ROMには、初期状態ではGoogle PlayストアなどのGMSがインストールされていません。しかしGMSの導入は簡単で、本体にプリインストールされているvivo独自のアプリストア「V-Appstore」から「Google」と検索し、Google Play Servicesをインストールするだけで、あとはいつも通りGoogleアカウントにログインすれば、Playストアが使えるようになります。

プレイストアをインストールしたら、まずは日本語入力できるようにGboardをダウンロードしましょう!
🐶 田舎団子のワンポイントアドバイス 🐶
通知が来ない問題は、タスクマネージャー(履歴画面)で遅滞なく通知を受け取りたいアプリのアイコンを長押しして「ロック」する、また、アプリの設定から「バックグラウンドでの大量の電力使用を許可する」を設定してみましょう。これでほとんどの通知はリアルタイムで届くようになります!
UFS 4.1で高速化も、容量選びは慎重に

ストレージ容量は、256GBから最大1TBのモデルまでラインナップされています。さらに、高速な「UFS 4.1」規格を採用しているため、写真や動画、アプリなど、サイズの大きなデータもスムーズに読み書きできます。大量のデータを保存したいユーザーにも安心の仕様です。
ただし、本機はmicroSDカードなどの外部ストレージには非対応です。その上、初期状態で約40GBもの容量を使用しているため、購入の際は、この点を考慮して必要な内蔵ストレージ容量を慎重に検討しましょう。

個人的には256GBのラインナップがある点はとても高評価です!512GBとの価格は約1万円も違うので、お金を節約できるので助かっています!
vivo X200 Ultra はSnapdragon 8 Elite搭載し最強の処理能力を発揮
AnTuTuベンチマークスコアは約275万点

SoCには2025年上半期時点で最強の「Snapdragon 8 Elite」を搭載しており、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion10.5.1にて約275万点という驚異的なスコアを記録しました。これは、現行のあらゆるスマートフォンを凌駕する、正真正銘の最強性能です。
この圧倒的なパワーは、あらゆるアプリやゲームを最高設定で快適に動作させます。まさに、どんな重い処理も難なくこなせる、まさにストレスフリーな体験を提供してくれます。
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
vivo X200 Ultra | 2,757,239 | Snapdragon 8 Elite |
OnePlus13 | 2,755,009 | Snapdragon 8 Elite |
nubia Z70 Ultra | 2,563,273 | Snapdragon 8 Elite |
vivo X200 Pro | 2,500,672 | MediaTek Dimensity 9400 |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
vivo X100 Ultra | 2,052,615 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14T Pro | 1,958,203 | MediaTek Dimensity 9300+ |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
iPhone 16 Pro | 1,718,126 | A18 Proチップ |
POCO X7 Pro | 1,605,613 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview SHARK 9 | 542,268 | Unisoc T820 |
POCO M7 Pro 5G | 467,539 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |

前年の【vivo X100 Ultra】より約70万点も増えています!
設定から仮想メモリを追加可能

また本機は、仮想RAM機能を備えています。これは、内蔵ストレージの一部をRAM(メインメモリ)として利用する技術です。12GB RAMモデルでは最大12GB、16GB RAMモデルでは最大16GBを仮想RAMとして追加できます。これにより、それぞれ合計で最大24GB、最大32GB相当のRAM容量として運用できます。
この仮想RAM機能は、多数のアプリを同時に起動する場合や、メモリ消費の大きいゲームをプレイする際に効果を発揮します。物理的なRAM容量を超えるメモリを確保できるため、動作の安定性向上が期待できます。

デフォルトでオンですが、ストレージ容量に余裕がある場合は基本的にオンのままでいましょう!
Xの挙動をチェック

SNSアプリ「X」(旧Twitter)の動作も非常に快適です。アプリの起動、タイムラインのスクロール、画像や動画の読み込みなど、一連の操作において、もたつきや引っかかりを感じることはありませんでした。日常的にSNSを利用するユーザーにとって、最高に満足できるレベルの操作性と言えるでしょう。

もう過去の機種に戻れないくらい快適な体験ができます。
vivo X200 Ultra はフラッグシップ最大級の6,000mAhと次世代技術を搭載したバッテリーを採用
バッテリー容量が大きく省電力性能も優秀

【vivo X200 Ultra】は、フラッグシップ機としては最大級となる6,000mAhという大容量バッテリーを搭載しています。さらに、エネルギー密度を高めた次世代のシリコンアノード技術や半固体電池技術を採用しており、サイズを抑えつつ大容量化を実現。
実際のバッテリー持ちも非常に優秀です。一般的な使い方(SNS、Webブラウジング、動画視聴、写真撮影など)であれば、1日の終わりにも余裕でバッテリーが残ります。これなら、旅行先で一日中写真を撮り続けても、バッテリー切れの心配は少ないでしょう。

バッテリー持ちはびっくりするくらい本当に良いです!!
バッテリー保護機能を搭載

万が一、外出先などで充電できない状況に陥った場合でも、バッテリーセーバーモード(省電力モード)を活用することで、バッテリー消費を抑制し、より長くスマートフォンを使用できます。
有線PD急速充電は約30Wが上限

充電に関しては、90Wの有線急速充電規格であるFlashChargeに対応しています。しかし、日本の電圧環境では出力は制限されるようです。一般的なPD急速充電器を使用した場合も同様で、出力は30W程度に留まりました。それでも1時間以内で満充電になるため、十分に高速な充電速度と言えるでしょう。
また、ゲームをしながら充電する際に、バッテリーを介さず直接システムに給電して発熱を抑える「バイパス充電」に対応しているのも嬉しいポイントです 。
無接点充電にも対応

また、本機はワイヤレス充電に対応しています。最大40Wの高速ワイヤレス充電が可能ですが、この機能を利用するには、別売りの専用ワイヤレス充電器が必要です。

また、リバース充電に対応しています。
vivo X200 Ultra は他社最上級モデルにも引けを取らない上質なサウンド性能を搭載
バランスの取れた上質なステレオスピーカー

【vivo X200 Ultra】の本体上下に配置されたステレオスピーカーは、十分な音量と、わずかに低音も感じられるバランスの取れたサウンドを鳴らしてくれます。通常の動画視聴や音楽鑑賞であれば、満足できる音質と言えるでしょう。
高音質コーデックに幅広く対応
本機は、aptX HD、aptX Adaptive、LHDCといった高音質なBluetoothコーデックに幅広く対応しています。これにより、対応イヤホンと組み合わせることで、CDを超える高解像度なサウンドをワイヤレスで楽しむことができます。

Xiaomi や Galaxy と比較するとサウンド性能はわずかに劣りますが、不満に感じるようなことはありません。
vivo X200 Ultra は超音波式指紋認証で爆速ロック解除が可能
ハイエンド級の指紋認証体験

【vivo X200 Ultra】は、画面内に超音波式指紋認証センサーを搭載しています 。一般的な光学式センサーと比べて、指が濡れていたり汚れていたりしても正確に認証でき、その速度と精度はまさに「爆速」の一言。画面に指を置いた瞬間にロックが解除される感覚は、一度体験するとやみつきになります。
顔認証にも対応

もちろん、顔認証にも対応しており、シーンに応じて使い分けが可能です。暗い場所やマスクをしている場面では指紋認証、それ以外の場面では顔認証といったように、状況に合わせたスムーズなロック解除ができます。

筆者は指紋認証一本でロック解除しています。
vivo X200 Ultra でスマホカメラの歴史が変わる、35mm標準画角時代が到来
ZEISS共同開発!革新的なカメラシステムでプロの撮影体験を
【vivo X200 Ultra】のカメラシステムは、光学機器メーカーとして世界的に有名なZEISSとの共同開発によるものであり、その卓越した性能は、本機の最大の魅力の一つと言えるでしょう。50MPの広角メインカメラ、50MPの超広角カメラ、そして200MPのペリスコープ望遠カメラというトリプルカメラ構成は、あらゆる撮影シーンに対応できる高い汎用性を誇ります。
カメラ種類 | 画素数 | 絞り値 | センサーサイズ | 焦点距離 (35mm換算) | OIS | AF | 光学ズーム |
メイン (広角) | 50MP | f/1.69 | 1/1.28インチ | 35mm | 〇 | 〇 | ‐ |
超広角 | 50MP | f/2.0 | 1/1.28インチ | 14mm | 〇 | 〇 | ‐ |
望遠 (ペリスコープ) | 200MP | f/2.27 | 1/1.4インチ | 85mm | 〇 | 〇 | 3.7倍 |
全てのレンズにはZEISSの品質基準が適用されており、ZEISS T コーティングが施されることで、フレアやゴーストを効果的に抑制し、クリアでコントラストの高い描写を実現しています。
画像処理においては、vivo独自のイメージングチップVS1とV3+が搭載されています。VS1チップがデータの前処理を、V3+チップが後処理を担当するデュアル画像処理チップアーキテクチャを形成。これによりコンピューティング能力が大幅に向上し、鮮明度とノイズ低減性能が飛躍的に向上しています。
スマホカメラの焦点距離について解説した記事はこちら
メインカメラ(SONY LYT-818)+OIS+ZEISS 5000万画素
通常撮影






vivo X200 Ultra】が起こした最大の革命、それはメインカメラに35mmという焦点距離を採用したことです。
多くのスマートフォンが採用する23mm前後の「広角」レンズは、広い範囲を写せる反面、パースが強く歪みやすい特性があります。一方、35mmは「標準画角」と呼ばれ、人間の視野に近い自然な写りで、被写体を歪ませることなく、背景とのバランスも取りやすいことから、多くの写真家にスナップやポートレートの「標準レンズ」として愛されてきました。本機で撮る写真は、まさに「スマホっぽさ」から解放された、カメラで撮ったような自然な表現力を持っています。
また、メインカメラにはソニー製の大型1/1.28インチ「LYT-818センサー」が採用され、f/1.69という明るいレンズ、そして光学式手ぶれ補正(OIS)も搭載しています。前モデルの「vivo X100 Ultra」よりもセンサーサイズは小さくなっていますが、今作の写真は過度なデジタルシャープネスが抑えられ、より自然な質感と高い解像感を両立しています。これは、優れたレンズ光学性能と、進化した画像処理エンジンの賜物です。

35mmの画角に慣れると23mm標準より使いやすいと思えるはず!
暗所撮影




夜間性能も、センサーサイズが小さくなったことを感じさせない、見事なものです。X100 Ultraと同等レベルの明るさとノイズの少なさを実現しており、vivoの画像処理技術の高さが伺えます。

夜景や花火をとてもきれいに撮影することができました!
超広角カメラ(SONY LYT-818)+OIS+ZEISS 5000万画素
オート撮影





本機の超広角カメラには、メインカメラと全く同じ1/1.28インチの大型センサーを搭載しています。これは、これまでのスマホカメラの常識を覆す、前代未聞の設計です。
その結果、画質は劇的に向上。前モデル「vivo X100 Ultra」の超広角(1/2.0インチセンサー)と比較しても、ディテール、ダイナミックレンジ、色の再現性、そのすべてが別次元です。画像の隅々までシャープで、ノイズも少ない。さらに、超広角カメラとしては珍しい光学式手ぶれ補正(OIS)も搭載し、暗所でも安定した画質を誇ります。
これは、vivoが「焦点距離が違うだけで、どちらもメインカメラである」という思想で設計した、「シンメトリカル(対称的)なカメラシステム」と呼べるでしょう。ユーザーは、メインカメラから超広角に切り替えても画質の落差にがっかりすることなく、一貫したクオリティで撮影を楽しめます。マーケティング的なスペックよりも、写真家のための実用性を最優先した、まさに英断です。
暗所撮影


超広角カメラの夜景性能もメインカメラと同等で、非常にきれいでダイナミックな写真を撮影できます。大型センサーと優れた画像処理技術のおかげで、光の少ない暗い場所でもノイズを抑えつつ、広い範囲を鮮明に捉えることが可能です。夜の街並みや広大な星空も、超広角ならではの迫力とクリアさで記録できるのは、まさに本機の大きな強みと言えるでしょう。

スマートフォン史上、間違いなく最高の超広角カメラです 。
望遠カメラ(Samsung HP9)+OIS+ZEISS 2億画素望遠カメラ
通常撮影











望遠カメラには、前モデルで高い評価を得た200MPのSamsung ISOCELL HP9センサーが引き続き採用されています。しかし、レンズはF2.67からF2.27へと、より明るいものにアップグレードされました。
明るい日中の撮影では、前モデルとの画質差はほとんど感じられません。しかし、この明るいレンズの恩恵は、夕暮れや室内などの光量が少ないシーンで発揮されます。より低いISO感度で撮影できるため、理論上はノイズが少なく、よりクリアな画像を得ることが可能です。

ご飯がおいしく見える「メシウマカメラ」としても活躍できます!
テレマクロ撮影

この望遠カメラの真骨頂は、200MPという高解像度を活かした多彩な撮影能力です。光学3.7倍(85mm相当)での高画質な撮影はもちろん、高画質なデジタルズームも可能で、遠くの被写体も鮮明に捉えられます。
さらに、被写体にグッと寄れるテレマクロ撮影も楽しめます。これにより、肉眼では見えにくい小さな被写体の細部まで写し出すことができ、これまでにない新しい表現に挑戦できるでしょう。
最大ズーム撮影




さらに、本機は35mmを標準画角とした場合の70倍、23mmを標準画角とした場合の100倍のズーム倍率に対応しています。AIによる補正も加わることで、デジタルズーム特有の粗さを最小限に抑え、鮮明な写真を撮影できます。肉眼ではやっと確認できるほどの遠くの家も、最大ズームを使えばはっきりと捉えることができます。

どのカメラも好きですが、筆者はこの望遠レンズが一番好きです!
vivo X200 Ultra はプロレベルの映像を全カメラで撮影が可能
8K/4K 120fps対応でプロ級の映像を
【vivo X200 Ultra】は、写真性能だけでなく、動画撮影においてもプロレベルの性能を発揮します。
メインカメラでは、最大4Kという超高解像度での動画撮影に対応しています。4K解像度でもしっかりと光学式手ブレ補正(OIS)が効くため、動きのあるシーンでもブレの少ない、非常にクリアな映像を記録できます。
さらに、超広角カメラでは最大8K画質に対応しており、広大な風景をダイナミックに撮影する際に活躍します。シーンに応じて3つのカメラを使い分けることで、多彩な映像表現が可能です。
実際にメインカメラで4K動画を撮影してみましたが、その画質は非常にクリアで、細部までしっかりと描写されていました。手ブレ補正も比較的良好に機能しており、歩きながら撮影した際でも、安定した見やすい映像が得られる点は高く評価できます。
本機は、まるでデジタルビデオカメラのような感覚で、高品質な映像作品をスマートフォン一台で制作できる、優れた動画性能を備えています。

子供の成長記録を本機で撮影しています!
vivo X200 Ultra の通信性能・防水防塵性能・お財布対応状況・その他の付加価値について
5G通信やデュアルSIMに対応
【vivo X200 Ultra】は5G通信に対応し、さらに国内4キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)の主要な周波数帯もカバーしています。これにより、どこにいても安定した高速通信が期待できます。
また、SIMカードは2枚挿入できるデュアルSIM仕様となっているため、仕事用とプライベート用で番号を使い分けたり、海外渡航時に現地のSIMを利用したりと、2つの番号をスマホ1台で運用することが可能です。ただし、eSIMには非対応である点には留意が必要です。
なお、本機は日本国内での電波利用に必要な技術基準適合証明(技適)を取得していません。技適未取得の端末を日本国内で使用すると電波法違反になる恐れがあるため、注意が必要です。
IP68/IP69等級の防水防塵と「Armor Glass」で、あらゆるシーンに対応

本機はスマートフォンとして最高レベルのIP68/IP69等級の防水防塵性能を備えており、突然の雨や水辺での撮影でも安心して使用できます。ディスプレイには「Armor Glass」と呼ばれる強化ガラスが採用され、落下耐性も高められています。まさに「どこへでも持ち出せるカメラ」としての信頼性を確保した設計と言えるでしょう。

険しい環境でも安心してスマホで写真撮影を楽しむことができます!
NFCによるタッチ決済に対応
本機は、FeliCa(おサイフケータイ)には非対応です。そのため、日本国内で普及しているモバイルSuicaやiD、QUICPayなどの電子マネー決済サービスは利用できません。
一方、NFCは搭載しているため、Visaのタッチ決済など、NFCを利用した決済サービスは利用可能です。

もちろんQRコード決済も対応しています。
Widevine L1に認証

本機は、Widevine L1に対応しています。これにより、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの対応動画配信サービスにおいて、HD画質でのコンテンツ再生が可能です。大画面ディスプレイで高精細な映像を楽しめます。

最強のディスプレイと最高のサウンド性能で動画視聴がはかどります!
vivo X200 Ultra の価格
RAM 12GB / ROM 256GB
定価 ⇒ 6,499元(約134,556円)
RAM 16GB / ROM 512GB
定価 ⇒ 6,999元(約144,908円)
RAM 16GB / ROM 1TB
定価 ⇒ 7,999元(約165,612円)
※日本円価格は令和7年7月29日時点での円相場で算出


まとめ:これは、写真撮影の概念を変える「カメラ」である
【vivo X200 Ultra】は、万人のためのスマートフォンではありません。おサイフケータイが必須な方、最高のゲーミング体験を求める方、あるいは単に「無難な優等生」を求める方には、もっと良い選択肢があるでしょう。
しかし、もしあなたが「スマートフォンは最高のカメラであるべきだ」と信じ、写真撮影のためなら多少の不便さも厭わない真のフォトグラフィー愛好家であるならば、話は別です。
35mmという自然な画角がもたらす撮影の楽しさ。メインカメラと寸分違わぬクオリティで撮れる超広角の衝撃。このスマートフォンは、単に良い写真が撮れるだけではありません。あなたの「写真の撮り方」そのものを変えてしまうほどの、強烈な魅力とポテンシャルを秘めています。
これは、vivoが世に送り出した、究極の「カメラ」です。その魅力に取り憑かれたなら、輸入の手間をかけてでも手に入れる価値は十分にあります。
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