ミドルレンジスマートフォンの世界に、強力な新星が登場しました。その名は【POCO X7 Pro】。コストパフォーマンスに定評のあるPOCOブランドから、ハイエンド級の性能を備えた一台が満を持してリリースされました。
最大の特徴は、チップセットに「MediaTek Dimensity 8400-Ultra」を採用した点です。これにより、従来のミドルレンジを大きく超える処理性能を実現。加えて、高速な「LPDDR5X」メモリ、「UFS 4.0」ストレージ、滑らかな表示が可能な120Hz AMOLEDディスプレイ、そして便利な90W急速充電に対応しており、妥協のないスペックとなっています。
本レビュー記事では、【POCO X7 Pro】の魅力を深掘りします。開封、デザイン、ディスプレイ品質、パフォーマンス(ベンチマーク含む)、カメラ性能、バッテリー、ソフトウェアといった多角的な視点からその実力を検証。メリット・デメリットも正直にお伝えし、【POCO X7 Pro】があなたにとって最適な選択肢であるかを見極めるお手伝いをします。



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POCO X7 Pro のスペック

機種名 | POCO X7 Pro |
カラー | ・ブラック ・グリーン ・イエロー |
ストレージ | 256GB / 512GB(UFS 4.0) |
メモリ | 8GB / 12GB(LPDDR5X) + 8GB拡張可能 |
サイズ | 縦 :160.75mm 横 :75.24mm 厚さ:8.29mm(ブラック・グリーン)・8.43mm(イエロー) 重量:195g(ブラック・グリーン)・198g(イエロー) |
ディスプレイ | パネルタイプ:CrystalRes AMOLEDディスプレイ サイズ:6.67インチ 解像度: 1.5K(2712 × 1220) ピクセル密度:446ppi ピーク輝度:3200nits リフレッシュレート:最大120Hz タッチサンプリングレート:480Hz 色深度:12bit コントラスト比:5000000:1 色域:DCI-P3(標準値) Corning® Gorilla® Glass 7i Dolby Vision®対応 ウェットタッチディスプレイ |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 8300-Ultra LiquidCool Technology 4.0 |
バッテリー | 6,000mAh 有線充電速度:90W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 50MP(SONY IMX 882) 1/1.95インチ、f/1.5、OIS ・超広角カメラ 8MP F/2.2 ・フロントカメラ 20MP(OV20B) F/2.2 |
生体認証 | 画面内指紋認証センサー AI顔認証 |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) 周波数帯域 2G:GSM:850/900/1,800/1,900MHz 3G:WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 4G:FDD:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/66 TDD:B38/40/41/42/48 5G:n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 6.0 |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、NavIC |
オーディオ | デュアルスピーカー、Dolby Atmos® |
センサー類 | 近接センサー、360°周囲光センサー、加速度計、フリッカーセンサー、 電子コンパス、赤外線ブラスター、ジャイロスコープ、X軸リニア振動モーター |
防水・防塵規格 | IP68 |
OS | Xiaomi HyperOS 2 |
その他 | NFC |
POCO X7 Pro は流行りを取り入れた筐体設計と特徴的で攻めたカラーラインナップ
開封〜内容物の紹介

【POCO X7 Pro】のパッケージは、一目でPOCOだとわかる、ブランドアイデンティティが確立された黒と黄色のデザインを踏襲しています。黒をベースに、鮮やかな黄色い文字で「POCO X7 Pro」と入ったデザインは、力強さと遊び心を感じさせます。箱の質感も良く、所有欲を満たしてくれます。

箱を開けると、以下のものが同梱されていました。
- POCO X7 Pro 本体
- 90W ACアダプタ
- USB Type-C ケーブル
- SIM ピン
- 保護ケース
- クイックスタートガイド

最近は充電器が別売りの機種も増えている中、高速な90W充電器がしっかりと同梱されているのは大きなメリットです。また、標準で保護ケースが付いてくるのも、ユーザーにとってはありがたい配慮と言えるでしょう。この内容を見ても、POCOのコストパフォーマンスに対するこだわりを感じられます。

急速充電器だけでも数千円するので、Xiaomiさん太っ腹です!
本体外観の紹介

【POCO X7 Pro】を手にすると、まずフラットなデザインが印象に残ります。側面と背面は共にエッジが強調されたフラットな形状で、最近のスマートフォンのデザイントレンドに沿ったものとなっています。
カラーバリエーションは、今回レビュー用のブラックの他に、鮮烈なPOCOらしいイエローと、控えめなグリーンが用意されています。特にイエローはブランドイメージとも合致し、非常に個性的で目を引くカラーです。

本機の筐体は、フレームと背面ともにプラスチックが採用されています。ハイエンドモデルのような金属やガラスのプレミアム感は控えめですが、これは高いコストパフォーマンスを実現するための戦略的な選択と言えるでしょう。
しかし、実際に手に取るとチープな印象はなく、ビルドクオリティは良好です。プラスチック素材は、万が一の落下時における衝撃吸収性や、本体の軽量化にも貢献しています。
カメラモジュールは、近年の大型化傾向がある中で、スマートに配置されています。主張しすぎず、デザインのバランスを損なわないように配慮されたデザインです。

カメラレンズを縦に二つ並べる構成は、iPhone16でも採用されているトレンドデザインですね!

本機の上部側面には、スピーカー、IRブラスター(赤外線ポート)、そしてマイク穴が配置されています。

下部側面にはスピーカーとマイク穴、充電口、SIMスロットを、

また、背面向かって左側側面には音量ボタンと電源ボタンを備えています。

Xiaomi機はIRブラスターを搭載している点が特徴です!これによりスマートフォンで家電を操作することが可能となります!
画面保護フィルムは初期装備

ディスプレイ面には初めから画面保護フィルムが貼り付けられています。ただ、ハイエンドスマートフォンの初期フィルムと比較すると安価なもので、指紋や傷がつきやすく、指の滑りもやや劣ります。スマートフォンを頻繁に利用する方やゲームをプレイする方は、別途ガラスフィルムなどへの貼り替えを検討することをおすすめします。



ガラスフィルムは「旭硝子」製品が良いです!
付属保護カバーはラバー製で地味

本機には保護カバーが同梱されているため、購入してすぐに本体を保護できるのは利点です。ただし、付属のカバーは本体の質感とは異なり、またMagSafeには対応していません。本体のデザインを楽しみたい方やMagSafe対応アクセサリーを利用したい場合は、必要に応じて別途カバーを用意すると良いでしょう。
重量は200g切りでそこそこ軽量

重量は公称値で約195g、初期保護フィルムを貼った状態での実測値は197.5gでした。

付属の保護カバーを装着すると、重量は約220gになります。

重すぎず、良い重量感です!
片手で操作可能な丁度良いサイズ感

約75.24mmの幅と約195gの重量は、6.67インチクラスのスマートフォンとしては比較的持ちやすい部類と言えます。手の大きい人は片手での操作も可能で、扱いやすいサイズ感と言えるでしょう。

6.9インチクラスのスマートフォンを使用している筆者にとってはコンパクトで最高です!
POCO X7 Pro はハイエンドスマートフォンに匹敵するの高スペックなディスプレイ
6.67インチの有機ELディスプレイを搭載

【POCO X7 Pro】は、約6.67インチで1.5K解像度の「CrystalRes AMOLED(有機EL)ディスプレイ」を搭載しています。
この1.5Kという解像度と446PPIという高い画素密度により、テキストはよりシャープに、写真や動画の細部まで鮮明に映し出され、非常にクリアな視覚体験を提供してくれます。
これは一般的なミドルレンジスマートフォンのフルHD+(約2400 x 1080)よりも高精細でありながら、ハイエンドモデルのQHD+(約3200 x 1440)よりはバッテリー消費やコストを抑えるという、まさに絶妙なバランスを実現しています。
この1.5K解像度は、フルHD+からの明確な進化でありながら、実用性と品質を見事に両立させていると言えるでしょう。POCOが得意とする「価格を超えた価値」は、このディスプレイ品質においても遺憾なく発揮されています。

めちゃくちゃきれいなディスプレイです。
リフレッシュレート120Hzの滑らかさを実現

本機は120Hzの滑らかなリフレッシュレートに対応しています。ウェブサイトのスクロール、SNSのタイムライン表示、UIアニメーションなどが驚くほどスムーズに表示されます。これにより、目への負担も軽減されるでしょう。さらに、高フレームレートに対応したゲームを存分に楽しめるため、より没入感のあるゲームプレイが可能です。
最大ピーク輝度は驚異の3200nits

そして特筆すべきは、ミドルレンジモデルとしてはまさに驚異的なピーク輝度3200nitsというスペックです。これにより、晴天下でも画面の視認性が非常に高く保たれ、屋外での使用時に不満を感じることはほとんどありませんでした。
さらに、Dolby Vision®とHDR10+に対応している点も見逃せません。NetflixやAmazonプライム・ビデオといった対応する動画配信サービスを視聴する際には、明るい部分はより眩しく、暗い部分はより深く表現され、圧倒的なダイナミックレンジと色彩を楽しむことができます。
こうした高い表示性能は、単にパワフルなスマートフォンとしてだけでなく、優れたマルチメディアデバイスとしての本機の魅力を一層高めています。

ディスプレイ性能は超一級品です!
POCO X7 Pro はAI機能が豊富なXiaomi HyperOSを搭載
Xiaomi エコシステムが連携強化されたXiaomi最新のOSを搭載

【POCO X7 Pro】には、OSとしてXiaomiが開発した最新の「Xiaomi HyperOS」が搭載されています。
このHyperOSは、従来のMIUIに代わる新しいOS(ユーザーインターフェース)として、Xiaomiエコシステムの連携強化やパフォーマンス向上を目指して設計されたものです。
HyperOSの見た目は、MIUIから劇的に変化したというよりは、全体的に洗練され、よりスムーズになった、という印象を受けます。アイコンデザインや設定メニューの構成など、MIUIの要素を多く引き継いでいるため、従来のXiaomi/POCO/Redmiユーザーであれば、迷うことなくすぐに慣れることができるでしょう。

このスマホを持って、Xiaomi家電を増やすことも良いでしょう!
初期アプリは多めでも、アンインストールが可能


POCOやXiaomi製スマートフォンのレビューにおいて、しばしば指摘されるのがプリインストールアプリ(いわゆるブロートウェア)の存在です。【POCO X7 Pro】にも、いくつかのサードパーティ製アプリやゲームが初期状態からインストールされています。
これらのアプリの多くは手動でアンインストール可能ですが、やはり初期設定時や使い始めに、不要なアプリを一つずつ整理する手間がかかるのは避けられません。
この点は、おそらく製品価格を抑えるための手段(アプリメーカーとの提携や広告収入など)の一つでしょう。しかし、よりクリーンなソフトウェア体験を求めるユーザーにとっては、気になるマイナスポイントとなる可能性もあります。
これもまた、POCOが掲げる「価格と性能のバランス」を実現するための一つの側面と言えるでしょう。

毎度思いますが、POCOランチャーはカメラのアイコンが分かりにくいですよね。
複数のAIを搭載

本機はAI機能を多く備えており、Google Geminiとの連携や囲って検索だけでなく独自に開発した便利な機能が存在します。具体的な機能については以下の通りです。
- AIメモ:文章の要約やタグ付けや整頓、校正や翻訳などを行うことが可能です。
- AIギャラリー:画像拡張、不要なものを消す、フィルムの変更、空の変更等、AIで画像を加工します。
- AIレコーダー:音声テキスト変換、発言者の認識、要約の生成、翻訳を行います。
- AI字幕:アプリを起動しながらYouTubeなどの動画を再生すると動画内の音声をテキストに変換します。
- AI同時通訳:マイクに向かってしゃべった内容を瞬時に指定した言語に翻訳できます。

直近のXiaomi端末にこれらのAIは搭載されている様です。
ストレージは256GBと512GBの2種類ラインナップ

ストレージ容量は、256GBと512GBの2種類から選択が可能です。そして嬉しいことに、どちらのモデルを選んだとしても、最新かつ高性能な高速UFS 4.0ストレージが搭載されています。これにより、アプリの起動や大容量ファイルの転送なども非常にスムーズに行えます。

microSDカードには非対応です。
POCO X7 Pro はミドルレンジスマートフォンとしては最強の処理性能を発揮
搭載SoCは「MediaTek Dimensity 8400-Ultra」

このスマートフォンの最大の特長は、ミドルレンジの価格帯でありながら、通常はより上位モデルに搭載される高性能チップセット「MediaTek Dimensity 8400-Ultra」を採用している点です。
その性能を示す一例として、AnTuTuベンチマークテストでは約160万点を記録しました。このスコアは、二世代前のフラッグシップモデルに匹敵、あるいはそれを凌駕する水準にあり、同価格帯の競合スマートフォンと比較して優位性を示しています。AnTuTuはCPU、GPU、メモリ、UX(ユーザーエクスペリエンス)を総合的に評価する指標であるため、この数値は【POCO X7 Pro】のシステム全体のパフォーマンスの高さを物語っています。
ベンチマークスコアの高さは、実際の使用感にも結びついており、一般的なゲームプレイや日常的な操作において、パフォーマンス不足を感じる場面は少ないです。
【POCO X7 Pro】のパフォーマンスは、ミドルレンジスマートフォンの一般的な常識を超えるレベルと言えます。日常的な利用から負荷の高いゲームまで、様々な用途で快適な操作性を提供します。

ゲームをしないライトユーザーにとっては申し分ない性能を備えていると言えます!
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
OnePlus13 | 2,755,009 | Snapdragon 8 Elite |
nubia Z70 Ultra | 2,563,273 | Snapdragon 8 Elite |
vivo X200 Pro | 2,500,672 | MediaTek Dimensity 9400 |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
vivo X100 Ultra | 2,052,615 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14T Pro | 1,958,203 | MediaTek Dimensity 9300+ |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
iPhone 16 Pro | 1,718,126 | A18 Proチップ |
POCO X7 Pro | 1,605,613 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview SHARK 9 | 542,268 | Unisoc T820 |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
UMIDIGI G3 Max | 256,151 | UNISOC T606 |
高パフォーマンスモードで性能向上が可能

設定アプリから「パフォーマンスモード」を選択できます。このモードは、処理性能が向上するその代わりに、消費電力が増加します。「原神」のような3Dグラフィックを用いた高負荷なゲームを、より高いレベルでプレイしたい場合に有効です。

AnTuTuスコアが微増したことを確認しました。
設定から仮想メモリを設定することでRAM拡張が可能

また、設定によりメモリ拡張機能を有効にすることで、ストレージの一部を仮想的にRAMとして使用できます。本機では最大8GBまで拡張でき、ストレージに余裕がある場合は、より快適なマルチタスクやアプリの切り替えが可能になります。

基本的に最大の8GBを選んでいればオッケーです!
Xの挙動をチェック

Xアプリの操作感についても快適です。メディアの表示からスクロールといった操作まで、引っかかりや遅延はなく、快適に操作することができました。
POCO X7 Pro は6,000mAhの大容量バッテリーを搭載
前年のPOCO製スマートフォンより20%増量したバッテリー

【POCO X7 Pro】には、容量6,000mAhの大容量バッテリーが搭載されています。これは、前年にリリースされた【POCO F6 Pro】のバッテリー容量から20%増加しており、長時間の使用に貢献します。

バッテリー技術は日進月歩で進化しています。
快適な設定環境下でも半日以上のバッテリー持ちを実現

バッテリー持続時間のテストを「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート120Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに13時間24分を記録しました。単純計算では、0%になるまで使い続けた場合、約16時間45分の持続が見込めます。
この優れたバッテリー持続時間は、容量6,000mAhの大容量バッテリーと、搭載されているDimensity 8400-Ultra チップセットの電力効率の高さによるものです。このチップはTSMCの先進的な4nmプロセスで製造されており、高いパフォーマンスを発揮しつつ消費電力を抑える設計となっています。大容量バッテリーと高効率なチップセットの組み合わせが、[【POCO X7 Pro】の優れたバッテリーライフを支えています。

ディスプレイ性能が高いと不利なテストではありますが、良い結果が出ていると言えるでしょう。
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
vivo X200 Pro | 20時間26分 | 6,000mAh |
Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
Xiaomi 14T Pro | 18時間35分 | 5,000mAh |
OnePlus13 | 18時間10分 | 6,000mAh |
Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
POCO X7 Pro | 16時間45分 | 6,000mAh |
Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
nubia Z70 Ultra | 13時間3分 | 6,150mAh |
Blackview SHARK 9 | 13時間10分 | 5,000mAh |
90Wの急速充電に対応

本機は90Wハイパーチャージ機能を備えています。
この高速充電は、多忙な現代人にとって大きなメリットと言えます。例えば、朝のわずかな時間や外出先での短い休憩時間を利用して、必要なバッテリー容量を素早く確保できます。充電を忘れてしまったという場合でも、短時間でリカバリーできるため、バッテリー切れの心配を減らすことができるでしょう。

設定アプリのバッテリー項目にある優先充電モードが「トップスピード」以外に設定されていると、最高速度で充電できない可能性があります。急速充電を最大限に活用したい場合は、この設定を確認すると良いでしょう。
無接点充電には非対応
一方で無接点充電(ワイヤレス充電)には非対応です。

価格とのトレードオフです。
POCO X7 Pro は価格相応のサウンド性能を備える
Dolby Atmos対応も、スピーカー性能は及第点

本機は本体下部のスピーカーと受話口内のスピーカーを組み合わせたデュアルステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応しています。これにより、臨場感あふれるサウンド体験が可能となっています。

実際にスピーカーでの音楽鑑賞を試しましたが、音質は高水準とは言えません。価格相応のレベルであり、YouTubeなどの動画視聴といった用途であれば十分な音質です。

多くの人にとっては気になるレベルの音質ではありません!
POCO X7 Pro は爆速でロック解除を実現する生態認証機能を搭載
光学式の画面内指紋認証は精度・速度共に大満足

【POCO X7 Pro】は画面内指紋認証によるロック解除に対応しています。その速度と精度は一級品で、ハイエンドスマートフォンにも引けを取らない性能を備えています。
顔認証にも対応しておりスムーズなロック解除を実現

また、本機は顔認証にも対応しており、その認証精度と速度は良好です。画面を立ち上げるだけでスムーズなロック解除を実現します。

両方登録して使い分けるようにすると良いでしょう!
POCO X7 Pro は高解像度で美しい写真撮影を実現するメインカメラを搭載
メインカメラ(SONY IMX 882)+OIS 5000万画素
オート撮影







日中の明るい条件下であれば、メインの5000万画素カメラが非常に鮮明な画像を生成します。細部まで描写され、質の高い写真を撮影することが可能です。価格帯を考慮すれば、ダイナミックレンジも十分で、明暗のバランスも良好に保たれます。
植物のコントラストが強く表現され、AIによる補正がしっかりと効いている様子が伺えます。手軽に「映える」写真撮影ができる点は、SNSなどで見栄えの良い写真をシェアしたいユーザーにとってはありがたい仕様となっています。
メインカメラの重要な機能として、OIS(光学式手ぶれ補正)の内蔵が挙げられます。これは、手持ち撮影時のわずかな手の震えによるブレを軽減するために有効です。

メインカメラの日中のカメラ性能は、さすがXiaomi、と言いたくなるような仕上がりです。
ポートレートモード

ポートレートモードを使用すると、背景のボケ味を調整し、被写体を強調した写真を撮影できます。
夜景モード


ナイトモードを使用することで、夜景や暗い場所でも一定の明るさの写真を撮影できます。ここでもOIS(光学式手ぶれ補正)が効果を発揮し、シャッタースピードが遅くなる状況でも手ブレを抑制し、手持ち撮影でも安定したより多くの光を取り込むことをサポートします。
フラッグシップモデルと比較した場合、白飛びや黒つぶれの発生、細部の描写の甘さといった点は見られます。暗部の表現力や非常に暗い環境下での撮影能力には限界があるものの、この価格帯のスマートフォンとしては十分な性能を有しています。日常的な夜景のスナップ写真といった用途であれば、その性能を十分に活用できます。

同価格帯のスマートフォンの中では上位の写真性能を備えています!
望遠性能



本機は望遠カメラを搭載していないため、ズーム撮影はメインカメラの画像を拡大するデジタルズームとなります。最大10倍までのズームに対応しており、高画素のイメージセンサーにより、画質の劣化を抑えたズーム写真を撮影することが可能です。

最大ズームをしても実用性の高い写真を撮影できました!
超広角カメラ 800万画素
オート撮影



800万画素の超広角カメラは、広範囲を撮影したいシーン(風景、集合写真など)で有効です。ただし、メインカメラとはセンサーサイズや画素数に差があるため、性能には限界があります。明るいシーンでも細部の再現性が悪く、黒つぶれも発生しやすいです。
夜景モード


超広角カメラは、その性能上の制約から、暗いシーンでの写真撮影には適していません。夜はメインカメラを使用するようにしましょう。

超広角カメラはおまけと思うようにしましょう。
シャッター音は任意で消すことが可能


日本国内で販売されるスマートフォンは、各メーカーの自主規制によりシャッター音をオフにできない仕様が一般的です。しかし、本機では設定アプリで地域を日本と韓国以外に変更することで、カメラアプリ内からシャッター音を消す設定を選択できるようになります。
この機能は、例えば静かな場所で撮影したい場合や、周囲に配慮が必要な場面で有効です。ただし、利用にあたっては周囲の状況やモラルへの配慮が重要となります。

地域設定を日本以外にしても使用するうえで不都合になることは一切ありません。
POCO X7 Pro は手振れ補正の効いた高品質な動画撮影が可能
メインカメラの動画撮影は実用的
動画撮影機能は、最高で4K解像度、60fpsでの記録に対応しています。画質に関しては、日中の明るい条件下であればクリアで鮮明な映像を撮影できます。色合いも自然で、細部の描写も価格帯としては良好です。
手ぶれ補正については、メインカメラに搭載されたOIS(光学式手ぶれ補正)とEIS(電子式手ぶれ補正)の組み合わせが有効です。手持ちで移動しながらの撮影といった状況においても、ある程度のブレを抑制し、比較的安定した映像の記録が可能です。
総じて、【POCO X7 Pro】の動画撮影性能は、製品の価格帯を考慮すれば十分実用的です。日中の撮影では質の高い映像が得られ、日常的な記録用途においては十分な能力を発揮すると言えます。
POCO X7 Pro は5G通信やデュアルSIMに対応した高品質な通信性能を実装
物理SIM2枚による2番号の運用が可能

【POCO X7 Pro】は、nanoSIMカードを2枚使用できるデュアルSIMに対応しています。ただし、eSIMには対応していません。
5G通信に対応
本機は最新のモバイル通信規格である5Gに対応しており、高速かつ安定したデータ通信が可能です。これにより、大容量コンテンツのダウンロードやストリーミング、オンラインゲームなどを快適に利用できます。
VoLTEや技適にもしっかりと対応

また、VoLTEや技適にもしっかりと対応しています。主要通信事業者のSIMカードであれば、本体に挿入するだけで自動的にAPNが選択され、すぐに通信が可能になります。

通信性能面もレベル高いです!
POCO X7 Pro の防水防塵、NFC、そしておサイフケータイへの対応について
IP68の防水防塵性能に対応

【POCO X7 Pro】はIP68の防水防塵性能を備えます。IP68規格における「6」は、粉塵が内部に侵入しない最高レベルの防塵性能を、「8」は、メーカーが定める一定の条件下で継続的な水中への浸漬に耐える防水性能を示します。
この防水防塵性能により、雨天時の使用や、キッチン、洗面所といった水回りでの利用、あるいはアウトドアシーンでの埃など、日常生活における様々な場面で安心して使用することが可能です。これにより、端末の破損リスクを軽減し、より幅広いシーンでの活用が期待できます。
おサイフケータイには非対応
本機は、残念ながらFeliCa(おサイフケータイ)には対応していません。しかし、NFCを搭載しており、VISAなどのタッチ決済を利用できます。

もちろん、バーコード決済も使用できます!
Widevine L1に認証

また本機はWidevine L1に認証されており、NetflixやAmazonプライムビデオを高画質 (HD) で再生できます。

きれいな有機ELディスプレイで高画質な映像コンテンツを再生可能!
POCO X7 Pro の価格
8GB / 256GB モデル
定価 ⇒ 49,980円
12GB / 512GB モデル
定価 ⇒ 59,980円


まとめ:メリハリを持たせることで実現した高コスパハイエンドキラースマートフォン
【POCO X7 Pro】は、「ミドルレンジの価格で、フラッグシップに迫るパフォーマンスを手に入れたい」という、ある意味で最もPOCOらしい欲求を満たすために生まれてきたような一台です。その核心は、疑いなく「MediaTek Dimensity 8400-Ultra」がもたらす圧倒的な処理能力にあります。これに加えて、1.5K/120Hzの美しいAMOLEDディスプレイ、実用十分なバッテリー持ち、そして90Wの急速充電と、パフォーマンス以外の基本性能もしっかりと押さえています。
もちろん、この価格を実現するために、いくつかのトレードオフも存在します。プラスチック製の筐体 や、平凡なサブカメラ、プリインストールアプリの存在 などがそれに当たります。
これらの点を踏まえると、【POCO X7 Pro】は以下のようなユーザーに強くおすすめできます。
- パフォーマンス最優先のユーザー:とにかく動作の速さ、アプリの起動速度、マルチタスクの快適さを求める人。
- 予算を抑えたいゲーマー:ミドルレンジの価格で、原神のような重いゲームも快適にプレイしたい人。
- コストパフォーマンス重視のユーザー:支払う価格に対して、最大限の性能と機能を手に入れたいと考えている人。
- 動画視聴やSNSを多用するユーザー:大画面で美しく、滑らかなディスプレイ体験を重視する人。
- 充電の手間を減らしたいユーザー:バッテリー持ちが良く、かつ短時間で充電できるスマートフォンを求めている人。
一方で、以下のようなユーザーは、他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。
- カメラ性能、特に超広角やズーム機能を重視する人:写真撮影が趣味で、様々な画角で高品質な写真を撮りたい人。
- 高級感のあるデザインや質感を求める人:スマートフォンにステータス性や所有する喜びを感じたい人。
- 可能な限りクリーンなソフトウェア体験を好む人:OSに余計な機能やアプリが少ない方が良いと考える人。
- おサイフケータイ機能が必須の人:モバイルSuicaやiD、QUICPayなどをスマートフォンで利用したい人。
【POCO X7 Pro】は、間違いなく2025年のミドルレンジ市場において、パフォーマンスという点で最も注目すべき一台です。その圧倒的な「速さ」は、一度体験すると他のミドルレンジ機には戻れなくなるほどの魅力を持っています。いくつかの妥協点も存在しますが、それらを理解した上で、パフォーマンスという明確なメリットに価値を見出すのであれば、これほど満足度の高い選択肢は他にないでしょう。