POCOブランドは、価格と性能のバランスに優れたデバイスで知られていますが、最新モデル【POCO M7 Pro 5G】が登場しました。このスマホは「MediaTek Dimensity 7025-Ultra」チップセット、120Hz駆動の鮮やかなAMOLEDディスプレイ、光学式手ぶれ補正(OIS)付き50MPカメラ、そして大容量バッテリーといった魅力的な特徴を備えています。
本レビューでは、【POCO M7 Pro 5G】のデザイン、パフォーマンス、カメラ、バッテリー持続時間、そして総合的な価値を徹底的に評価します。



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POCO M7 Pro 5G のスペック

機種名 | POCO M7 Pro 5G |
カラー | ・グリーン ・シルバー ・パープル |
ストレージ | 256GB(UFS2.2) microSD対応 |
メモリ | 8GB(LPDDR4X) +最大8GB追加可能 |
サイズ | 縦 :162.4mm 横 :75.7mm 厚さ:7.99mm 重量:190g |
ディスプレイ | パネルタイプ:AMOLED サイズ:6.67インチ 解像度: (2400×1080) 画面占有率:92% ピクセル密度:394ppi ピーク輝度:2100nits リフレッシュレート:120Hz タッチサンプリングレート:240Hz |
プロセッサ | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
バッテリー | 5,110mAh 有線充電速度:45W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 50MP (SONY IMX882) 1/1.95インチ , f/1.5 , OIS ・被写界深度カメラ 2MP f/2.4 ・フロントカメラ 20MP 1/4.0インチ , f/2.2 |
生体認証 | 画面内指紋認証、AI顔認証 |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) ※SIM2はmicroSDと排他的 周波数帯域 2G:GSM:2/3/5/8 3G:WCDMA:1/2/4/5/8/6/19 4G FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/66 4G TDD:38/40/41/42/48 5G SA:1/2/3/5/7/8/12/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 5G NSA:1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou |
オーディオ | ステレオデュアルスピーカー Dolby Atmos® 3.5mmヘッドホンジャック |
センサー類 | 仮想近接センサー、環境光センサー、加速度計、電子コンパス、 赤外線ブラスター、ジャイロスコープ |
防水・防塵規格 | IP64 |
OS | Xiaomi HyperOS 1.0 |
その他 | NFC 赤外線ブラスター |
POCO M7 Pro 5G は樹脂素材であることを感じさせない上質な筐体デザイン
開封〜内容物の紹介

【POCO M7 Pro 5G】のパッケージは、POCOブランドのイメージカラーである黄色を全面に採用した非常にシンプルなデザインです。特殊な印刷技術や多色使いをせず、廉価モデルらしいコスト効率を重視している印象を受けます。

内容物はスマートフォン本体と専用のカバー、充電器一式、SIMピン、そしてユーザーガイドです。

特筆すべきは、45Wの急速充電に対応したACアダプタが同梱されている点です。近年、環境への配慮やコスト削減を理由に充電器を別売りにするメーカーが増える中、これはユーザーにとって大きなメリットと言えるでしょう。

充電性能については後述します。
本体外観の紹介

本機のデザインは左右で違う質感が表現されており、片側は砂や波をイメージさせるパターンが施されており、もう一方はマット仕上げとなっています。
カラーバリエーションは、鮮やかなグリーン、シルバー、パープルの3色が用意されており、ユーザーの個性を引き立てる選択肢が揃っています。

アウトカメラは2眼構成ですが、うち一つは深度測定用であり、実際に撮影ができるのは一つのカメラのみです。
レンズやカメラユニットは、大きく強調されるように設計されており、デザイン上の大きなアクセントとして存在感を放っています。

筐体の素材は主にプラスチックですが、その仕上げは良好で安っぽさを感じさせません。むしろ、透明感のある3Dカーブデザインのカメラモジュールと相まって、高級感さえ感じられます。

下部側面にはスピーカーとマイク穴、充電口、SIMスロットを備えます。

上部側面には3.5mmイヤホンジャック、スピーカー、IRブラスター(赤外線発信機)、そしてマイク穴を、

そして、背面向かって左側側面には音量ボタンと電源ボタンを備えます。

右側側面にはボタン類は何もありません。
画面保護フィルムは初期装備

初期状態から画面保護フィルムが貼られています。指の滑りが良く、非常に使いやすい印象です。指紋はつきやすいので、気になる場合はガラスフィルムなどへの貼り換えも良いでしょう。

ガラスフィルムは「旭硝子」製品がお勧めです!
保護カバーも付属

前述の通り、専用カバーも同梱されています。このカバーは柔らかいTPU素材で、落ち着いた灰色です。もし、本体の鮮やかなデザインを活かしたい場合や、MagSafeアクセサリーを使用したい場合は、別途カバーの購入をおすすめします。


アンダー200gの軽量ボディ

本機の重量は、公称値で190g、初期保護フィルム込みの実測値で193gです。約6.7インチの大きなディスプレイを備えながらも、プラスチック素材の筐体や実質的なシングルカメラなどの影響により、軽量な仕上がりを実現しています。

付属のカバーを取り付けた状態での重量は約213gでした。

非常に軽くて万人受けをする重量感です!
持ちやすさは良好だが、手の小さい人は両手持ち使い推奨

本体寸法は、高さ162.4mm、幅75.7mm、厚さ7.99mm、重量は190gです。このスリムさと適度な重量は、日常的な持ち運びや操作において快適さを提供します。滑らかな丸みを帯びたエッジとカーブした背面デザインも、良好なグリップ感に貢献しています。
しかし、ディスプレイサイズが大きい関係で、横幅はそれなりにある印象です。手の小さい方、特に女性などは両手で使用することが望ましいでしょう。

バンカーグリップ等を活用することも選択肢の一つです!
POCO M7 Pro 5G は120Hzリフレッシュレートの有機ELディスプレイを搭載
お値段以上の性能を備えた6.67インチ有機ELディスプレイ

【POCO M7 Pro 5G】のディスプレイは、単なる安価な液晶ではありません。色鮮やかな表現を可能にする有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載しています。解像度は2400×1080のフルHD+と高く、画面を囲むベゼルも狭く設計されているため、映像への没入感を高めます。

この価格帯のスマートフォンとしては素晴らしいディスプレイです!
リフレッシュレートは滑らかな120Hzに対応

また、本機のディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートに対応。ウェブスクロールやSNS、ゲームなどが驚くほど滑らかに表示され、操作時のカクつきを大幅に軽減します。同価格帯のスマートフォンで一般的な60Hzディスプレイの倍のフレームレートで、ワンランク上の快適な操作感を体験できます。

私はたとえ電池消費が激しくなろうと、120Hzに設定して最高の映像体験を味わいたい派です!
ピーク輝度は驚異の2100nits

ディスプレイのピーク輝度は最大2100nitsと、10万円を超えるようなハイエンドスマートフォンには及ばないものの、非常に明るいです。これにより、晴天の屋外でも画面の視認性は良好で、日差しの下でもコンテンツを快適に楽しむことができます。

ディスプレイ性能は全体的に高く、非常に満足です!
POCO M7 Pro 5G はXiaomiオリジナルのHyper OSを搭載
Xiaomi エコシステムが連携強化されたXiaomiオリジナルOSを搭載

【POCO M7 Pro 5G】には、OSとしてXiaomiが開発した最新の「Xiaomi HyperOS」が搭載されています。
このHyperOSは、従来のMIUIに代わる新しいOS(ユーザーインターフェース)として、Xiaomiエコシステムの連携強化やパフォーマンス向上を目指して設計されたものです。

癖がある、と感じる人もいるようですが、筆者は非常に洗練されて使いやすいオペレーションシステムであると感じています!
Xiaomiが低価格で製品提供できる理由の一つ「プリインストールアプリの多さ」は健在


POCOやXiaomi製スマートフォンのレビューでしばしば指摘されるのが、プリインストールアプリの存在です。本機にも、いくつかのサードパーティ製アプリやゲームが初期状態からインストールされています。
これらのアプリは手動でアンインストール可能ですが、使い始めに不要なアプリを整理する手間がかかるのは避けられません。これは製品価格を抑えるための手段と考えられますが、よりクリーンなソフトウェア体験を求めるユーザーにとっては気になる点となるでしょう。これもまた、POCOが掲げる「価格と性能のバランス」を実現するための一つの側面と言えます。
ストレージ容量の選択肢は256GB一択

本機のストレージ容量は256GBのみのラインナップとなっています。そのため、写真や動画、アプリなど、大量のデータを扱う方は、別途microSDカードやクラウドストレージを活用する必要があります。
POCO M7 Pro 5G は「Dimensity 7025-Ultra」チップ搭載で日常使いで快適な性能を発揮
AnTuTuベンチマークスコアは約46万点を記録

SoCには「MediaTek Dimensity 7025-Ultra」を搭載しており、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion10.5.0では、約46万点というスコアを記録しました。
このスコアを見ると、GPU性能はやや控えめであり、データ量の多い3Dゲームにはあまり向いていないと言えます。しかし、SNS閲覧や動画視聴、ウェブブラウジング、メールといった日常的なタスクでは十分な性能を発揮し、快適な操作体験を提供してくれます。ライトユーザーや、ゲーム以外の用途がメインの方にとっては、問題なく使えるパフォーマンスです。

スコア的には最近流行りの「Helio G99」に少し毛が生えた程度です。
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
OnePlus13 | 2,755,009 | Snapdragon 8 Elite |
nubia Z70 Ultra | 2,563,273 | Snapdragon 8 Elite |
vivo X200 Pro | 2,500,672 | MediaTek Dimensity 9400 |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
vivo X100 Ultra | 2,052,615 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14T Pro | 1,958,203 | MediaTek Dimensity 9300+ |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
iPhone 16 Pro | 1,718,126 | A18 Proチップ |
POCO X7 Pro | 1,605,613 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview SHARK 9 | 542,268 | Unisoc T820 |
POCO M7 Pro 5G | 467,539 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
設定から仮想メモリを追加可能

また、設定によりメモリ拡張機能を有効にすることで、ストレージの一部を仮想的にRAMとして使用できます。本機では最大8GBまで拡張でき、ストレージに余裕がある場合は、より快適なマルチタスクやアプリの切り替えが可能になります。

基本的に最大の8GBを選んでいればオッケーです!
Xの挙動をチェック

実際にX(旧Twitter)アプリを起動して使ってみましたが、全くストレスなく利用できました。アプリの起動やタイムラインのスクロールもスムーズで、快適に操作できます。もちろん、ウェブブラウザやYouTubeなども問題なく動作します。

多くの人にとっては十分な処理能力を備えていると言えます。
POCO M7 Pro 5G は省電力性能が優れ、かつ45Wの急速充電に対応
省電力性能は超優秀

【POCO M7 Pro 5G】は、5,110mAhのバッテリーを搭載しており、これは一般的なスマートフォンの平均的な容量と言えるでしょう。軽量かつ薄型の筐体を維持するためには、このあたりが容量の上限だったのかもしれません。
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート120Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに16時間48分を要しました。単純計算で、0%になるまで使い続けた場合は約21時間00分となります。
バッテリー容量に対するバッテリー持続時間は非常に長く、筆者が検証したスマートフォンの中では上位の省電力性能を備えていると言えます。これは、システムの最適化精度が高く、プロセッサーの消費電力がバランス良く抑えられていることが要因だと考えられます。
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
POCO M7 Pro 5G | 21時間00分 | 5,110mAh |
OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
vivo X200 Pro | 20時間26分 | 6,000mAh |
Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
Xiaomi 14T Pro | 18時間35分 | 5,000mAh |
OnePlus13 | 18時間10分 | 6,000mAh |
Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
POCO X7 Pro | 16時間45分 | 6,000mAh |
Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
nubia Z70 Ultra | 13時間3分 | 6,150mAh |
Blackview SHARK 9 | 13時間10分 | 5,000mAh |
最大45Wの急速充電に対応

付属の充電アダプターや別売りのXiaomiのモバイルバッテリーを使用することで、最大45Wの急速充電を実現します。Xiaomi独自の充電規格ではありますが、充電器が同梱されているため、購入者全員がこの便利な機能を利用できるのは嬉しいポイントです。



このモバイルバッテリーはXiaomi機を持っている人は是非とも持っておきたい一台です!

一般的なPD充電規格でも、最大28Wの出力が確認できました。Xiaomi独自の45W急速充電には及ばないものの、十分な速度を発揮できます。

なお、設定アプリから充電オプションを「高速化」にしないと、この急速充電を体験できない可能性があります。45W急速充電を利用したい場合は、設定変更を忘れずに行いましょう。

初期状態は「標準」となっています。
無接点充電には非対応
優秀な有線充電性能を備えている一方で、ワイヤレス充電には非対応となっています。
POCO M7 Pro 5G は Dolby Atmos 対応の優秀なデュアルステレオスピーカーを搭載
スピーカーで心地の良い音楽鑑賞を実現可能

本機は上下にスピーカーを備えたデュアルステレオスピーカーに対応しています。音質は良好で、動画視聴や音楽鑑賞においても十分な性能を発揮します。
サウンド効果は「Dolby Atmos」と「Xiaomiサウンド」から選択が可能

また、「Dolby Atmos」にも対応しています。これにより、臨場感あふれるサウンド体験が可能となっています。

人によっては「Xiaomiサウンド」が好きな人もいるようです。どっちも試して好みのサウンドを選択しましょう!
POCO M7 Pro 5G の画面内指紋認証と顔認証は高速かつ高精度で実用的
爆速の画面内指紋認証

【POCO M7 Pro 5G】は、有機ELディスプレイを搭載しており、その特徴を活かした画面内指紋認証に対応しています。
実際に使用したところ、指紋認証の精度も速度も非常に良好で、ロック解除はもちろん、各種認証において非常に実用的な機能だと感じました。日常使いにおいて、ストレスなくスムーズにデバイスを操作できる点は、大きなメリットと言えるでしょう。

アンダー3万円の機種で高精度の画面内指紋認証を実現できる点は、さすが俺たちのXiaomiっす!
顔認証でもスムーズなロック解除を実現

また、述の画面内指紋認証に加え、顔認証によるロック解除にも対応しています。使い方は非常にシンプルで、画面を顔に向けるだけ。瞬時に顔が認識され、スムーズにホーム画面へ移行することができます。指紋認証と合わせて、利用シーンに応じて使い分けることで、より快適なロック解除体験が得られるでしょう。

顔認証完了後、ホーム画面まで移行するためには設定が必要です。
POCO M7 Pro 5G はシンプルな構成ながらOISで使いやすいカメラを搭載
メインカメラ(SONY IMX882)+OIS 5000万画素
オート撮影





【POCO M7 Pro 5G】のアウトカメラは2眼構成ですが、うち一つは深度測定用のため、実際に撮影できるカメラは一つのみです。これによりコストカットは実現できていますが、撮影の幅は少ない仕様です。
唯一撮影できるアウトカメラは50MPと高解像度のイメージセンサーを搭載していますが、撮影した画像を見る限りでは細部の表現はやや苦手な印象を受けます。屋内での撮影では光量不足の影響で、仕上がりも暗く、映える写真とはなりにくいでしょう。
しかし、OIS(光学式手ぶれ補正)を搭載しているため、撮影自体は非常に簡単です。また、選択できるモードが少ないことが逆に功を奏し、初心者の方でも迷うことなく手軽に写真が撮れるようになっています。

超広角カメラや望遠カメラ、マクロカメラなどはありません。
ポートレートモード

撮影モードは少ない本機ですが、撮影できないもう一つの深度測定用のレンズを用いたポートレートモードは備えており、背景をぼかしたおしゃれな写真を撮影することができます。

その他のモードは夜景、スローモーション、タイムラプス、パノラマモードはあります。
夜景モード


夜景モードについては、光量が少ない部分は黒つぶれしてしまう一方で、光源の白飛びは抑えられ、見栄えのある写真が撮影できる印象です。OIS(光学式手ぶれ補正)が機能するため、手持ちでもくっきりと撮影でき、実用性のあるモードです。

夜景撮影もばっちりです。
望遠性能



本機は望遠カメラを搭載していないため、ズーム機能はメインカメラのデジタルズームのみの対応です。2倍望遠程度であれば画質の劣化は少ないですが、最大ズームの10倍望遠では実用的な鮮明さはありません。

カメラ性能は価格相応かもしれません。
シャッター音は任意で消すことが可能


日本国内で販売されるスマートフォンは、各メーカーの自主規制によりシャッター音をオフにできない仕様が一般的です。しかし、本機では設定アプリで地域を日本と韓国以外に変更することで、カメラアプリ内からシャッター音を消す設定を選択できるようになります。
この機能は、例えば静かな場所で撮影したい場合や、周囲に配慮が必要な場面で有効です。ただし、利用にあたっては周囲の状況やモラルへの配慮が重要となります。

地域設定を日本以外にしても使用するうえで不都合になることは一切ありません。
POCO M7 Pro 5G は安定した1080p 30fpsの動画を撮影が可能
OISが機能して歩きながらの動画撮影も安定的
【POCO M7 Pro 5G】の動画撮影性能は、高解像度や高フレームレート設定に非対応なため、画質や滑らかさにこだわる方にとっては物足りない仕様となるかもしれません。
しかし、実際に撮影した動画を見ると、色合いや明るさは十分で、OIS(光学式手ぶれ補正)がしっかりと機能しており、非常に見やすい映像となっていました。写真性能と同様に、誰でも安定した動画を撮影できる実用的なカメラと言えるでしょう。

これも、実用性を重視した最低限の性能です!
POCO M7 Pro 5G は5G通信やデュアルSIMに対応した高品質な通信性能を実装
物理SIM2枚による2番号の運用が可能

【POCO M7 Pro 5G】は、nanoSIMカードを2枚使用できるデュアルSIMに対応しています。ただし、eSIMには対応していません。
しかし、SIMカードスロットの2つ目はmicroSDカードスロットと兼用となっているため、microSDカードを使用する場合はSIMカードは1枚しか挿入できません。
5G通信に対応
本機は最新のモバイル通信規格である5Gに対応しており、高速かつ安定したデータ通信が可能です。これにより、大容量コンテンツのダウンロードやストリーミング、オンラインゲームなどを快適に利用できます。

国内主要4キャリアすべてで満足な通信性能を発揮します!
VoLTEや技適にもしっかりと対応

また、VoLTEや技適にもしっかりと対応しています。主要通信事業者のSIMカードであれば、本体に挿入するだけで自動的にAPNが選択され、すぐに通信が可能になります。

楽天のSIMカードでも全く問題ありませんでした!
POCO M7 Pro 5G の防水防塵、NFC、そしておサイフケータイへの対応について
IP64の防水防塵性能に対応で日常使いは安心

【POCO M7 Pro 5G】はIP64の防水防塵性能を備えています。これは、粉塵の侵入を防ぎ、あらゆる方向からの水の飛沫に耐えられることを意味します。
もう少し高価なスマートフォンではよりグレードの高いIP68規格に対応していることが一般的ですので、IP64は「心もとない」と感じるかもしれません。しかし、同価格帯のスマートフォンではそもそも防水防塵性能を備えていない機種も多く存在しており、その点を考慮すると非常にありがたい仕様と言えます。日常使いでの突然の雨や水しぶき程度であれば安心して使用できるでしょう。

突然の雨で、少しだけ濡れても水没の心配はありません。
おサイフケータイ非対応もNFCによる決済は可能
本機は、残念ながらFeliCa(おサイフケータイ)には対応していません。しかし、NFCを搭載しており、VISAなどのタッチ決済を利用できます。

もちろん、バーコード決済も使用できます!
Widevine L1に認証

また本機はWidevine L1に認証されており、NetflixやAmazonプライムビデオを高画質 (HD) で再生できます。

動画コンテンツ消費用の端末としても活躍が期待できます!
POCO M7 Pro 5G の価格
通常価格 ⇒ 32,980円


まとめ:高コスパで日常を彩るミドルレンジスマートフォン
【POCO M7 Pro 5G】は、ミドルレンジスマートフォンに求められるスペックを高次元で実現した一台です。その心臓部には強力な5G対応SoCが搭載されており、ある程度のタスクはサクサク快適に処理できます。SNSの閲覧から複数アプリの同時利用、そしてWEBブラウジングまで、ストレスなく楽しめるでしょう。
また、コンテンツ消費に欠かせないディスプレイは、鮮やかで没入感のある表示が特徴。動画視聴はもちろん、写真やウェブサイトも細部までクリアに映し出します。さらに、一日中使えるロングバッテリーライフも大きな魅力。朝から晩まで、バッテリー切れの心配をすることなく安心して使い倒せます。特に、外出先でのエンタメや仕事でスマートフォンを酷使するユーザーにとって、このバッテリー持ちは大きなアドバンテージとなるはずです。
もちろん、完璧なスマートフォンは存在しません。【POCO M7 Pro 5G】も例外ではなく、いくつか惜しい点があります。特に、ワイヤレス充電に非対応であることや、日本独自の機能であるおサイフケータイが利用できない点は、普段これらの機能を活用しているユーザーにとっては考慮すべきポイントとなるでしょう。また、カメラ性能についても、より高度な撮影体験を求める場合には、一部物足りなさを感じるかもしれません。
しかしながら、これらのデメリットを差し引いても、【POCO M7 Pro 5G】が提供するコストパフォーマンスは非常に高いと言えます。パワフルな性能と快適な使い心地を、手頃な価格で手に入れたいと考える人にとって、この端末はまさに「買い」の一台です。日常使いからエンターテイメントまで幅広くカバーできる、まさにおすすめのスマートフォンと言えるでしょう。