Google Pixelシリーズを振り返ると、Pixel3からPixel5まで同じ様な筐体デザインや同じイメージセンサーを踏襲して使用し続けています。しかし、2021年10月28日から発売された【Google Pixel 6】では筐体デザインを一新し、使い慣れたメインカメラのイメージセンサー「Sony IMX363」から50MPの「Samsung ISOCELL GN1」に変更をしました。また、スマートフォンの心臓にあたるSoCについても内製化を図り、従来の「Qualcomm Snapdragon シリーズ」からGoogle初の独自SoC「Google Tensor」チップへと鞍替えを果たしました。さらにAI性能の向上や独自機能の搭載など、Pixelシリーズ史上最大級の進化を遂げたモデル【Google Pixel 6】を以下にレビューします。
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この記事で使用している機種はソフトバンク版となります。
Google Pixel 6 のスペック
機種名 | Google Pixel 6 |
カラー | ・Sorta Seafoam ・Kinda Coral ・Stormy Blac |
ストレージ | 128GB / 256GB UFS 3.1 microSD:非対応 |
メモリ | 8GB |
サイズ | 縦 :158.6mm 横 :74.8mm 厚さ:8.9mm 重量:207g |
ディスプレイ | パネルタイプ 有機EL(OLED) サイズ 6.4インチ 解像度 FHD+(2400×1080) アスペクト比 20:9 ピクセル密度 411ppi リフレッシュレート 90Hz コントラスト比 1,000,000:1 Gorilla Glass Victus |
プロセッサ | Google Tensor |
バッテリー | 4,614mAh 有線充電速度:30W 無線充電速度:最大21W バッテリーシェア対応 |
カメラ | メインカメラ(ISOCELL GN1 + OIS) 50MP (1/1.31インチ , f/1.85) 動画 4K@30/60fps 1080P@30/60fps 超広角カメラ 12 MP (f2.2 , 114) 動画 4K@30fps 1080P@30/60fps フロントカメラ 8MP (F/2..0) 動画 1080P@30fps |
生体認証 | 画面内指紋認証 |
対応バンド | デュアル SIM(nano SIM x 1 と eSIM) 周波数帯域 【2G】 GSM 850 / 900 / 1800 / 1900 【3G】 HSDPA 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 【4G】 B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26 / 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40 / 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71 【5G】 n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20 / 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48 / 66 / 71 / 77 / 78 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6(802.11ax)、 6E(6 GHz) |
Bluetooth | 5.2 コーデック: |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、BeiDou |
オーディオ | ステレオ スピーカー |
センサー類 | 近接センサー , 周囲光センサー 加速度計 , ジャイロメーター 磁力計 , 気圧計 |
防水・防塵規格 | IP68 |
OS | Android14 ※2026年6月15日までアプデ保証 |
その他 | 背面 Corning® Gorilla®Glass 6 採用 NFC FeliCa |
Google Pixel 6 は特徴的なカメラユニットとツートンカラーがおしゃれな筐体
開封・同梱品の紹介
パッケージ表面にはGoogleのロゴ、機種名、そして本体のイラストがプリントされています。表面は特殊な光沢などは無く、シンプルに仕上げられています。
内容物はスマートフォン本体と1mのUSB C to Cケーブルにクイックスイッチアダプター、クイックスタートガイド2冊にSIMツールとなっています。
充電器は付属されていない為、とてもSDGsに配慮したスリムな化粧箱です!
本体外観の紹介
本体を見るとまず目につくのが、横一線に伸びる存在感のあるカメラユニットです。そのカメラを挟んで上下で違う色の背面はガラス製で作られており、傷がつきにくい「Corning® Gorilla®Glass 6」を採用しています。カメラバーは本体とは異なる素材でアクセントとなっています。一方で側面は樹脂素材となっています。
賛否はありますが、他には無い、一目でPixelとわかるデザイン、筆者は大好きです。しかし、側面素材のせいで感じるチープ感は残念です。
カメラユニットの中にはカメラのレンズが2個と、LEDフラッシュライトとセンサー類があります。
カメラユニットが横長シンメトリーの為、机の上にスマホを置いてもガタつかないことは大きなメリットと言えます。
本体上部にはマイク穴。
カメラユニットの厚みは約3mmです。
下部にはスピーカーとマイクと充電口。
背面向かって左側面には電源ボタンと音量ボタン。
そして右側面にはSIMトレーを備えます。また、4辺すべてにアンテナラインが見受けられます。
筆者は音量ボタンが上で電源ボタンが下のスマートフォンを普段使用しているので、ボタン配置に違和感があります。
保護フィルムや専用ケースは付属なし
購入した時点では画面保護フィルムは貼られておらず、専用の保護カバーも付属されていないので、別途購入する必要があります。
iPhoneの様に100円ショップでは売られていないので、家電量販店やネットショッピングで購入しましょう。
⇩Pixel6 のアクセサリーはSpigenがおすすめ⇩
本体重量は207gとヘビー級
本体重量実測値は公称値とほぼ同じ206.0gという結果でした。ディスプレイサイズや搭載しているカメラの数から考えるととても重いスマートフォンであると言えます。
背面をガラスにしたことや特徴的なカメラユニットが原因でしょう。
8.9mmの厚さでも持ちやすいサイズ感
本体の厚みは8.9mmと厚め。しかし、ディスプレイサイズが小さいために筐体も小柄で横幅が74.8mmと細いためとても手に持ちやすい形状となっています。
側面がラウンド形状となっていることも持ちやすさの要因です。
Google Pixel 6 は6.4インチの鮮やかな有機ELディスプレイを採用
ベゼルは目に付く太さのフラットディスプレイ
ディスプレイのベゼル部は4辺全て太めに設計されています。しかし、採用されている有機ELディスプレイの発色や解像感はとても良く、目に優しいディスプレイであるように感じます。また、受話口も非常に細く設計されているため、正面から見てもその存在が確認しにくい形状をしています。
画面輝度は太陽の下では何とか見える程度
画面の最大輝度については正確な数値は公表されていません。実際に天気のいい日に外に持ち出して使用してみたところ、明るさを最大にして何とか画面が視認できる程度の輝度であることが分かりました。
もちろん、液晶ディスプレイの端末より格段に見やすいです。さすが、有機ELディスプレイ。
画面リフレッシュレートは90Hzに対応
本機の画面のリフレッシュレートは90Hzとなっています。Xiaomi等のミドルレンジ帯のスマートフォンですら120Hzが当たり前になりつつある今、少し残念な仕様であると言えます。また、【Pixel 6 シリーズ】の3機種は全て同じSoCでありながら、下位モデルの【Pixel 6a】は60Hz、上位モデルの【Pixel 6 Pro】は120Hzという仕様となっており、グーグルがしっかりと製品を価格帯で差別化を図っているという印象を受けます。
120Hzにしてくれればいいのに(わがまま)。
Google Pixel 6 のプリインストールアプリはグーグル系のみ
初期状態でのアプリ数は僅か22個
Google謹製スマートフォンであり、初期状態でインストールされているアプリはグーグル系のアプリに限定されています。中国のスマホメーカーでは大人の事情でFacebookやNetflix、また中国製のゲームアプリがプリインストールされていますが、本機はそれがなく非常に高印象です。
初期状態でのシステム容量も少なめ
初期状態で使用されているストレージ容量は15GBと非常に少ない状態です。プリインストールアプリが少ない事もありますが、システムにわずか13GBしか使用されえていない為、128GBモデルの機種でも十分な保存容量が確保されています。
microSD非対応です。容量が足りない場合はグーグルクラウドサービスを使用しましょう。
Google Pixel 6 は日常使いには必要十分な処理能力を備える
AnTuTuベンチマークテスト(V10)の結果
SoCにはGoogle初のSoCである「Google Tensor」を搭載しており、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion10.2.4にて、約84万点を記録しました。点数的には半導体メーカーでスマートフォンのSoCを多く製造している「Qualcomm」コスパモデルのSoC「Snapdragon 870」と類似しています。日常利用には必要十分な処理能力を備えていると言え、内製化したことによりコストダウンを図った優秀なSoCを搭載している高コスパスマホと評価することができます。また、後述しますが、「Google Tensor」ではAI性能が向上し、画像処理や音声認識などの機能が強化されています。今後のスマートフォンにはAI機能がどんどん増えていくことが予測されており、その先駆けが【Google Pixel 6】であると言えるでしょう。
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
UMIDIGI G3 Max | 256,151 | UNISOC T606 |
⇩【参考】AnTuTu V9 スコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
Xiaomi Mi11 Ultra | 775,320 | Snapdragon 888 |
Redmi K40 / POCO F3 | 686,792 | Snapdragon 870 |
POCO X3 Pro | 547,118 | Snapdragon 860 |
HONOR 50 | 515,059 | Snapdragon 778G |
Redmi Note 12 Pro | 424,516 | MediaTek Dimensity1080 |
OPPO Reno5 A | 398,362 | Snapdragon 765G |
OPPO Reno7 A | 381,145 | Snapdragon 695 |
Blackview BV8800 | 300,343 | MediaTek Helio G96 |
Redmi Note 11 | 253,847 | Snapdragon 680 |
Redmi 10 | 209,927 | MediaTek Helio G88 |
Blackview A100 | 209,132 | MediaTek Helio P70 |
UMIDIGI A13 Pro | 201,896 | UNISOC T610 |
Redmi 9T | 192,172 | Snapdragon 662 |
UMIDIGI A11 Pro Max | 191,795 | MediaTek Helio G80 |
UMIDIGI A13S | 152,958 | UNISOC T310 |
OPPO A77 | 117,987 | MediaTek Helio G35 |
UMIDIGI A11 | 108,026 | MediaTek Helio G25 |
ツイッターの挙動をチェック
意外と重いアプリで知られるツイッターの挙動を確認してみました。リフレッシュレート90Hzと控えめながら、とても滑らかな画面の切り替わりが出来ている為120Hzと思えるくらいスムーズに動作します。また、ディスプレイの感度も非常に良く、指に吸い付くように気持ちよく操作をすることが出来ます。
筆者が1年間も使用してきた最大の理由がこれです。
Google Pixel 6 は省電力性に長けたバッテリー性能を実現
バッテリー容量は4.614mAhなのに長時間駆動を実現した省電力性能
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート90Hz、輝度音量共に50%固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに12時間43分かかりました。つまり0%になるまで使用を続けた場合は約15時間53分かかる計算となります。バッテリー容量が他の機種と比べて比較的に少ないにもかかわらず、15時間を超える駆動時間を実現している本機の省電力性能は優秀であるといえます。
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
UMIDIGI A11 Pro Max | 23時間17分 | 5,150mAh |
UMIDIGI A11 | 23時間05分 | 5,150mAh |
Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
Redmi Note 11 | 19時間50分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G3 Max | 19時間21分 | 5,150mAh |
Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
UMIDIGI A13S | 16時間15分 | 5,150mAh |
arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
Redmi K40 / POCO F3 | 16時間10分 | 4,520mAh |
POCO X3 Pro | 16時間10分 | 5,160mAh |
Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A13 Pro | 14時間57分 | 5,150mAh |
Redmi Note 12 Pro | 14時間52分 | 5,000mAh |
Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
HONOR 50 | 13時間29分 | 4,300mAh |
Redmi 10 | 13時間04分 | 5,000mAh |
Blackview A100 | 8時間41分 | 4,680mAh |
自動でいたわり充電や省電力駆動に切り替えてくれる機能が搭載
ユーザーの充電パターンや使用状況を学習して自動的にバッテリー劣化を防ぐ「いたわり充電」や、消費電力を抑える「省電力駆動モード」へ切り替えてくれます。
バッテリーの劣化が抑えられれば、数年単位でスマホを使用する人にとってはすごく有難い機能です。
充電速度は有線で30W・無線で21Wの速度に留まる
メーカー間で充電速度を争っていた中国メーカーのスマートフォンのように、特段早い充電速度は備わっていません。有線充電で最大30W、無線充電で21Wの速度に留まる為、バッテリーの最大容量を守るためにも寝ている間にゆっくり充電をするサイクルで使用することが望ましいです。
リバース充電に対応
本機はリバース充電に対応しており、ワイヤレスイヤホン等小さいデバイスに対して給電をすることが可能です。
Google Pixel 6 は上質なサウンド性能を備える
デュアルステレオスピーカーを搭載
スピーカーはしっかりとデュアルステレオスピーカーを搭載しています。音質も良く、本機のみでの音楽鑑賞や動画視聴も快適に楽しむことができます。
幅広いBluetoothコーデックに対応
Bluetoothイヤホンを使用する際の接続方式であるコーデックについては、汎用の種類は網羅されています。具体的には以下の通りです。
・SBS
・AAC
・aptX
・aptX HD
・LDAC
3.5mmイヤホンジャックは非対応
有線イヤホンを使用する場合は別途変換機が必要です。
Google Pixel 6 は画面内指紋認証に対応
画面内指紋認証に対応しており、指を画面にかざすだけでロック等を解除することができます。速度や精度はとても満足する性能となっています。
本機の発売当初はガラス保護フィルムを張り付けている状態であると指紋でロックが解除できない等の症状が報告されていました。システムアップデートを重ねてきた現在では、使用している感じではそのようなことは無くスムーズに指紋認証を使用することができます。また、システムの中に画面のタップ感度を上げる項目があるので、指紋解除がうまくいかない場合はこちらを確認してみましょう(デフォルトでON)。
残念ながら顔認証には非対応です。
Google Pixel 6 は自然な色合いの繊細な写真撮影が可能
メインカメラ(50MP) イメージセンサー:ISOCELL GN1 + OIS
オート撮影
メインカメラにはSamsung製のハイエンドイメージセンサー「ISOCELL GN1」を採用。オートで撮影をしても映えを狙った大げさな加工はされず、目で見たままの自然な色合いの写真を撮影することができます。また、センサーサイズが大きく、影の部分や夕方など暗い箇所においても黒つぶれすることなく鮮明に映し出してくれるため、本機のカメラはどのシーンでも活躍してくれることでしょう。また、光学式手振れ補正を搭載している為、手に持った撮影においてもブレることなく安定した写真撮影が可能です。「フラグシップ(最高性能)」なカメラ性能とは言い難いですが、とてもスペックの高いカメラ性能を備えています。
カメラアプリのUIが良く、めちゃくちゃ使いやすいです。
ズーム性能(デジタルズーム)
本機には望遠カメラはありません。ズームをする場合はメインカメラを用いたデジタルズーム(引き伸ばしただけ)に対応しています。また、最大で7倍ズームにのみ対応しています。7倍までズームをしてしまうと見てすぐに分かるくらい粗い写真となってしまう為、ズーム機能を使う場合は2倍程度までを使用することをお勧めします。
7倍での写真はとても鮮明とは言えません。
夜景モード(メイン)
本機は通常の撮影モードで暗所にカメラを向けると、自動的にナイトモードでの撮影となります。実際に撮影すると、シャッターに3秒、その後の画像処理に数秒時間を要しますが、仕上がった写真はとてもキレイで驚きました。暗い環境でも黒つぶれすることなく、右側の垣根の葉や雑草の緑色まで失うことなく確認することが出来ます。
Pixelと言えば暗所に強いという宣伝文句は本当でした。
一方で星空については、本当に光源が周囲にない環境でないと撮影は難しいようです。
ポートレードモード
ポートレートモードではピントの合っていない背景をより強いボケを与えることで被写体を強調して撮影することが可能です。上記写真は、ストロー部こそ少しだけボケがのってしまいましたが、そのほかの境界線はしっかりと認識できており十分に実用的なモードであると感じました。
その他、パノラマ撮影や360°写真撮影モードがあります。
超広角カメラ(12MP)
オート撮影
超広角カメラのイメージセンサーはメインセンサーよりも安価で低スペックのものが使用されています。Googleの画像処理技術できれいに撮影ができるのですが、やはりメインカメラで撮影した写真と比べると少しだけ見劣りしてしまいます。
とはいえ、十分にきれいな写真のため、使用に消極的になる必要はありません。
夜景モード(超広角)
超広角カメラによる暗所の撮影もメインカメラ同様にとても明るく見やすい写真が撮影することができました。しかしよく見ると、道路や垣根のディティールが上手く再現できていない様子が伺えます。
Google Pixel 6 の手振れ補正のしっかり効いた最大4K60fpsの動画撮影が可能
4K 60fps 出の動画撮影が可能
メインカメラでは4K60fps、超広角カメラでは4K30fpsでの撮影が可能で、手振れ補正機能のおかげで歩きながらの撮影でもとても見やすい動画を撮影することが可能です。
より強力な手振れ補正モードも実装
普通に撮影してもしっかりと手振れ補正が効くのですが、より安定した映像を撮りたい場合はより強力な手振れ補正を効かせることができます。その場合は超広角カメラで固定されて、かつ、4Kでの撮影が不可能となります。
Google 謹製スマートフォンならではの特有機能
消しゴム機能
写真を撮影して、もし不要なものが映り込んでしまっても、編集から「消しごむ機能」を使用することで自然にその不要物を消すことができます。
もし編集が不自然になってしまった場合は再度編集をするとうまく消せる場合があります。
音声読み取り機能が優秀
音声読み取り機能が非常に優秀で、とても精度が高く話をしている音声を文字起こししてくれます。句読点や英語もしっかりと認識して文字に変換してくれるので、動画に字幕を付ける作業等でとても活躍してくれるでしょう。
発売以降5年間のアップデートを保証
【Google Pixel 6】のandroidバージョンアップデートの提供保証期間は発売から3年の2024年10月まで、セキュリティーアップデートの提供保証期間は発売から5年の2026年10月まであります。本機は、スマートフォンをあまり変更しない人にとっても安心して最後まで使用できる機種であると言えます。
Google Pixel 6 の対応バンド及びVoLTE状況
物理SIMとeSIMの、マイクロSDスロットはなし
物理SIMが1枚、そしてeSIMが一回線分に対応しており、この組み合わせでのデュアルSIMが実現可能です。
全てのキャリアで不自由なく使用できる幅広いバンド帯に対応
対応バンド帯
【2G】 GSM 850 / 900 / 1800 / 1900
【3G】 HSDPA 1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19
【4G】 B1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 12 / 13
/ 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 25 / 26
/ 28 / 29 / 30 / 32 / 38 / 39 / 40
/ 41 / 42 / 46 / 48 / 66 / 71
【5G】 n1 / 2 / 3 / 5 / 7 / 8 / 12 / 14 / 20
/ 25 / 28 / 30 / 38 / 40 / 41 / 48
/ 66 / 71 / 77 / 78
対応バンドが広く、楽天含むすべてのキャリアで問題なく使用することができます。
言うまでもなく「VoLTE」に対応しています。
Google Pixel 6 はおサイフケータイに対応
本機は非接触ICカード技術方式FeliCaを搭載しており、「おサイフケータイ」に対応しています。
背面にFeliCaマークはないのですが、しっかりと対応しています。
Google Pixel 6 の価格
すでにGoogleStoreからの購入は不可能
かつてはGoogleStoreからも購入することができたのですが、現在では販売終了しています。キャリアでの取り扱いも終了しており、各ECサイトから中古品を購入するようにしましょう。
整備済み品がAmazonで流通中
Amazon価格(2024年4月現在)
⇒ 40,580円
まとめ:Google初の独自SoCを搭載した記念モデル
【Google Pixel 6】は、AI性能の向上や独自機能の搭載など、多くの進化を遂げたスマートフォンです。デザインも個性的で、所有欲を満たしてくれる1台です。そして、全体的にまとまった性能で、非の打ちどころがなく万人にお勧めできる高コスパスマートフォンです。発売から時間が経過していますが、長いアップデート提供保証時間があり、今から購入しても全く問題はないと考えます。現時点で約4万円で購入できるので、むしろ今こそお得なスマートフォンと言えるでしょう。