Blackviewから、驚異的な性能と価格のバランスを実現したスマートフォン【Blackview SHARK 9】が登場しました。最新の「UNISOC T820」プロセッサを搭載し、AnTuTuベンチマークで50万点を超えるスコアを叩き出すにもかかわらず、価格はなんとセール時に2万円台で購入が可能です。近年、高コスパスマホ市場を席巻してきた「MediaTek Helio G99」搭載スマホからの世代交代を予感させる、注目の端末です。
今回は、SHARK 9を実際に使用して感じたメリット・デメリット、デザイン、ディスプレイ、カメラ性能などを徹底的にレビューしていきます。
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本記事でレビューしている端末は、AliExpressで購入したものです。そのため、日本で購入できるものと付属品の内容が異なる場合があります。ただし、スマートフォン本体のスペックやオペレーティングシステムは、日本版と同一です。
Blackview SHARK 9 のスペック
機種名 | Blackview SHARK 9 |
カラー | ・スターリーロックブラック ・アズールウェーブブルー |
ストレージ | 256GB(UFS2.2) +最大2TBまでのmicroSDカードに対応 |
メモリ | 8GB(LPDDR4X) +最大16GB追加可能 |
サイズ | 縦 :164.8mm 横 :75.6mm 厚さ:8.65mm 重量:200g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS液晶 サイズ:6.67インチ 解像度: HD+(720×1604) 画面占有率:85% ピーク輝度:700nits リフレッシュレート:90Hz タッチサンプリングレート:180Hz |
プロセッサ | Unisoc T820 |
バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:18W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 50MP(Samsung ISOCELL JN1) ・マクロカメラ 2MP ・深度カメラ 2MP ・フロントカメラ 8MP(Samsung ISOCELL 4H7) |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) ※SIM2はmicroSDカードと排他 周波数帯域 2G:GSM:B2/B3/B5/B8 3G:WCDMA:B1/B2/B5/B8 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B19/B20/B26/B28AB/B38/B39/B40/B41/B66 5G:n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/66/77/78 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、 |
オーディオ | スマートPAボックスデュアルスピーカー 3.5mmイヤホンジャック |
センサー類 | |
防水・防塵規格 | |
OS | DokeOS 4.0 (Android 14) |
その他 | NFC |
Blackview SHARK 9 は良く見るタピオカカメラデザインの上質ボディ
開封〜内容物の紹介
化粧箱は水色を基調とし、スマートフォン本体を全面にプリントした特徴的なデザインです。主要なスペックも表記されており、メーカーの製品への自信が窺えるパッケージと言えるでしょう。
【Blackview SHARK 9】のパッケージには、以下のものが同梱されています。
- スマートフォン本体
- 液晶保護ガラス
- 透明TPUケース
- SIMピン
- 充電器一式
- ユーザーガイド
充電器は最大18Wの速度に対応したものが同梱されていました。
日本のAmazonで購入すると、日本のコンセントに対応した充電器が同梱されています。
本体外観の紹介
本体は全て樹脂系の素材で構成されていますが、その質感は高く、細部まで精巧に作り上げられており、一見すると樹脂製とは気づきにくい仕上がりです。高級感さえ感じさせるほどのクオリティとなっています。
カメラは、「iPhone Pro」シリーズを彷彿とさせる配置の3眼構成で、一つのカメラユニット内にすっきりと収められています。
背面はさらさらとした手触りの素材が採用されており、指紋が目立ちにくいのが特徴です。さらに、見る角度によって色合いが変化し、まるで揺らめく炎のようなテクスチャが施されているため、洗練された雰囲気を醸し出しています。
側面はフラットな形状を採用し、すっきりとした印象を与えます。上部側面にはスピーカーが配置されています。
下部側面はスピーカー、USB Type C充電ポート、マイク穴、3.5mmイヤホンジャックを、
背面向かって右側側面にはSIMスロット、
そして背面向かって左側側面は音量ボタンと指紋認証センサー内蔵の電源ボタンを搭載しています。
本体はグローバルモデルとして販売されており、購入場所に関わらず同一の仕様となります。
画面保護フィルムは初期装備+ガラスフィルムが同梱
本機には、初期状態で画面保護フィルムが貼り付けられています。フィルム上での指の滑りは良好ですが、指紋や傷がやや目立ちやすい傾向にあるためあくまで輸送時の保護目的であると思われます。また、専用のガラスフィルムが同梱されているため、頻繁にスマホを触る人は早期に交換ても良いでしょう。
フラットディスプレイなのでガラスフィルムが貼りやすいです!
高品質な保護カバーも付属
さらに、専用のクリアケースも同梱されているため、別途アクセサリーを買い足すことなく使い始めることができます。
付属のケースは透明なTPU素材ですが、側面にはマットな曇り加工が施され、メーカー名も刻印されているなど、細部までこだわった高品質な仕上がりです。
付属カバーだけでも1,000円以上の価値がありそうです!
樹脂素材のおかげで軽量ボディを実現
本機の重量は公称値で200g。これに対し、初期保護フィルムを貼付した状態での実測値は201.3gと、ほぼ公称値通りです。近年のスマートフォンの重量増加傾向を鑑みれば、大画面モデルとしては軽量な部類と言えるでしょう。
さらに、付属カバー装着時でも221gという軽さを実現しています。普段、総重量250gを超えるスマートフォンを愛用している筆者にとって、本機の重量は驚くほど軽く感じられました。
外装が樹脂であることが功を奏し軽量化が実現できています。
大きい筐体で片手操作は困難なことも
本機は横幅75.6mm、厚み8.65mmと、近年のスマートフォンとしては標準的なサイズ感です。手に持った際のフィット感は悪くないものの、特筆すべき持ちやすさとは言えません。特に手の小さい方にとっては、片手操作はやや難しいと感じられるでしょう。画面サイズを考慮すればある程度仕方ないことですが、不意の落下を防ぐためにも、バンカーリングなどの使用を検討することをおすすめします。
6.1インチディスプレイの「iPhone 15 Pro」と比較すると、その大きさが際立ちます。当然ながら本体サイズも大きくなるため、持ち運びの際には、カバンやポケットにある程度の収納スペースが必要となる点に留意しましょう。
Blackview SHARK 9 の良質な大画面ディスプレイを搭載も解像度はHD+
発色の良いIPS液晶ディスプレイを採用
【Blackview SHARK 9】のディスプレイサイズは6.67インチのIPS液晶ディスプレイを搭載しています。発色は鮮やかで見やすい印象ですが解像度はHD+に留まり、ベゼルは太めの設計となっているため、この点においては価格相応と言えるかもしれません。
解像度は正直気にならない程度です!それにしても発色は美しいく、良いディスプレイを使用していることが分かります!
90Hzのリフレッシュレートに対応
ディスプレイのリフレッシュレートは90Hzに対応しており、ウェブサイトのスクロールやゲームの画面表示などが滑らかになり、快適な操作感を実現しています。
ピーク輝度は700nitsで視認性良好
また、本機のディスプレイ輝度は最大700nitsと、液晶ディスプレイとしては高輝度です。そのため、炎天下などの明るい環境下でも、ある程度の視認性を確保できるでしょう。
ディスプレイのスペックとしては、おおむね満足です!
Blackview SHARK 9 にはメーカーの独自オペレーションシステム「Doke OS 4.0」を搭載
Android14ベースの軽量設計の「Doke OS」
OSには、Android 14をベースに独自開発された「Doke OS 4.0」が搭載されています。日本市場でも展開されているXiaomiやOPPOといった競合他社の独自OSに引けを取らない操作性と利便性を備えており、さらに、Doke OSは非常に軽量に設計されているため、軽快な動作で快適な操作体験を実現しています。
また、プリインストールされているアプリは、Google関連のアプリとBlackviewの独自アプリが中心です。いわゆる「大人の事情」でインストールされがちなNetflixやFacebook、ゲームアプリなどは含まれておらず、この点は非常に好感が持てます。
見た目もポップで筆者は好きなOSの一つです!
最大2TBのmicroSDに対応
本機のストレージ容量は256GBです。さらに、最大2TBまでのmicroSDカードに対応しているため、容量不足が懸念される場合は、こちらを活用すると良いでしょう。
システム容量は10GBと、とても軽量であることが分かります。
Blackview SHARK 9 は「Unisoc T820」を搭載し日常使いには不自由のない処理能力を発揮
AnTuTuベンチマークのスコアは54万点
【Blackview SHARK 9】は、「Unisoc T820」を搭載しています。このSoCは、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマーク(Version 10.4.2)で約54万点を記録しました。このスコアは、現在高コスパスマートフォンやタブレットで広く採用されている「MediaTek Helio G99」を大きく上回るものです。Snapdragon製品と比較すると「Snapdragon 855」「Snapdragon 6 Gen 1」「Snapdragon 7s Gen 2」、またMediaTek製品では「Dimensity 7050」と同等の性能と言えます。
高負荷なゲームを除けば、あらゆる操作がサクサクと快適に行えます。ストレスフリーな操作体験を提供してくれるでしょう。
ゲームをしない筆者は不満が一切ない処理能力を備えていると言えます!
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
機種名 | 得点 | SoC |
OnePlus13 | 2,755,009 | Snapdragon 8 Elite |
vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
vivo X100 Ultra | 2,052,615 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
Xiaomi 14T Pro | 1,958,203 | MediaTek Dimensity 9300+ |
OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
iPhone 16 Pro | 1,718,126 | A18 Proチップ |
POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
Blackview SHARK 9 | 542,268 | Unisoc T820 |
Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
UMIDIGI G3 Max | 256,151 | UNISOC T606 |
高パフォーマンスモードを搭載
本機は、システムからパフォーマンスモードを選択することで、処理能力をさらに高めることができます。AnTuTuベンチマークのスコア自体は変わりませんが、高負荷なゲームをプレイする際にはパフォーマンスモードを有効活用することで、より快適なプレイ体験を得られるでしょう。
設定から仮想メモリを追加可能
また本機は、設定から仮想メモリを設定することで、ストレージの一部をメモリとして使用することができます。最大16GBまで拡張できるため、実質的にメモリ容量を3倍に増やすことが可能です。
ストレージに余裕がある場合は、仮想メモリ機能を活用することで、より多くのアプリを同時に起動したり、よりスムーズなマルチタスク処理が可能になります。快適な操作体験を求める方には、ぜひ本機能をお試しいただくことをおすすめします。
① 「設定」を開く
② 「デバイス情報」をタップ
③ 「RAM」をタップ
④ 「メモリ拡張」をオンにして、好きな容量を選ぶ
⑤ 再起動
筆者はどのスマートフォンでも必ず最大容量で設定しています。
Xの挙動をチェック
X(旧Twitter)を実際に使ってみたところ、アプリの起動からスクロール、画像表示まで、特に問題なく動作しました。
ただし、これは使用中のメモリを解放した状態でのテスト結果です。アプリを長時間使用したり、複数のアプリを同時に起動しているなど、メモリ使用量が多い状況では動作が重くなる可能性があります。快適に利用するためには、メモリの管理に注意する必要があるでしょう。
「Unisoc T820」搭載機種は珍しいですが、処理性能面は個人的には満足です。
Blackview SHARK 9 は充実したバッテリー保護機能で長時間駆動を実現可能
バッテリー容量は5,000mAhで一般的
【Blackview SHARK 9】のバッテリー容量は5,000mAhです。近年のスマートフォンでは6,000mAhといった大容量バッテリーを搭載する機種が増えており、トレンドとしてはやや物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、5,000mAhでも決して少ない容量ではありません。使い方にもよりますが、1日を通して十分に使える容量と言えるでしょう。
省電力性能はイマイチ
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート90Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに10時間32分を要しました。単純計算で、0%になるまで使い続けた場合は約13時間10分となります。
このテスト方法においては少し短いバッテリー性能の結果となりました。非常に珍しいSoCを搭載しているため、最適化が完了していない点が影響している可能性があります。また、明るい液晶ディスプレイでリフレッシュレート90Hz駆動という点も、電池消費を速めている印象を受けました。
しかし、半日以上は使用し続けても電池切れをするわけではないため、必要最低限の省電力性能は備えていると言えるでしょう。
今後のアップデートに期待します!
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
UMIDIGI A11 Pro Max | 23時間17分 | 5,150mAh |
UMIDIGI A11 | 23時間05分 | 5,150mAh |
Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
Redmi Note 11 | 19時間50分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G3 Max | 19時間21分 | 5,150mAh |
Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
OnePlus13 | 18時間10分 | 6,000mAh |
Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
UMIDIGI A13S | 16時間15分 | 5,150mAh |
arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
Redmi K40 / POCO F3 | 16時間10分 | 4,520mAh |
POCO X3 Pro | 16時間10分 | 5,160mAh |
Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
UMIDIGI A13 Pro | 14時間57分 | 5,150mAh |
Redmi Note 12 Pro | 14時間52分 | 5,000mAh |
Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
HONOR 50 | 13時間29分 | 4,300mAh |
Blackview SHARK 9 | 13時間10分 | 5,000mAh |
Redmi 10 | 13時間04分 | 5,000mAh |
Blackview A100 | 8時間41分 | 4,680mAh |
豊富なバッテリー保護機能を搭載
【Blackview SHARK 9】には、バッテリー消費を抑えるための機能として、「バッテリーセーバー」と、さらに消費を抑える「スーパーバッテリーセーバー」の2種類のモードが搭載されています。これらのモードを活用することで、外出先で充電が難しい場合などでも、バッテリー残量を気にせず安心して使い続けることができます。
また本機には、バッテリーの劣化を抑え、長期間使い続けられるようにする機能も搭載されています。スマートフォンを長く愛用したい方にとって、これは大きなメリットと言えるでしょう。
PD18Wの有線急速充電に対応
そして、18WのPD急速充電に対応しています。付属の充電器はもちろん、市販の一般的なPD対応充電器でも急速充電が可能です。充電器の選択肢が広がるという点で大きなメリットと言えるでしょう。
実際に試してみたところ、わずか10分の充電で約20%もバッテリーが回復しました。うっかり充電を忘れてしまった朝でも、慌てることなく短時間で充電を済ませることができます。
残念ながら無接点充電には非対応です。
Blackview SHARK 9 はデュアルステレオスピーカーを搭載も音質は少しだけ籠り気味
動画視聴には問題ない音質を実現
【Blackview SHARK 9】は、デュアルステレオスピーカーを搭載しており、動画視聴に適したサウンドを楽しむことができます。ただし、若干こもったように聞こえる場合もあるため、音楽鑑賞にはあまり向いていないかもしれません。
音楽をじっくり楽しみたい方は、3.5mmのイヤホンジャックやBluetoothを利用して、イヤホンを接続するのがおすすめです。
動画視聴用デバイスとしての活躍も期待できます!
Blackview SHARK 9は電源ボタンに指紋センサーを搭載し容易にロック解除が可能
爆速の側面指紋認証を実現
【Blackview SHARK 9】は、電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵したサイド指紋認証システムを採用しています。このシステムは、スマートフォンを握ったときに自然と指が触れる位置にセンサーがあるため、非常に使い勝手が良いです。指を軽く触れるだけで、瞬時にロックを解除できます。
実際に使ってみたところ、認識精度と速度も非常に高く、ストレスを感じることはありませんでした。
電源ボタンは押す必要はありません。
顔認証にも対応
また本機は、指紋認証に加えて、インカメラを使用した顔認証にも対応しています。顔認証は、スマートフォンを見るだけでロックを解除できるため、非常に便利です。顔が認証されれば、画面をスワイプする必要なく、すぐにホーム画面に移行できます。
朝の忙しい時間や、手が濡れている時など、指紋認証が使いにくい状況でも、スムーズにスマートフォンを利用できるのは嬉しいポイントです。
Xiaomiはスワイプする必要があるので、非常に煩わしいです。
Blackview SHARK 9 は50MPの高解像度カメラを搭載し少し濃い目の色補正が特徴的
メインカメラ(Samsung ISOCELL JN1)50MP
オート撮影
【Blackview SHARK 9】は、50MPの高解像度イメージセンサーを搭載したメインカメラが特徴です。このセンサーのおかげで、日々の風景を鮮明に捉え、生き生きとしたディテールを残すことができます。
しかし、センサーサイズが小さいため、暗い場所での撮影では影の部分が黒つぶれしやすい傾向があります。また、色の補正が濃いめで、全体的に暗い写真になりがちです。もし写真が暗いと感じる場合は、編集ソフトで明るさを調整するか、撮影時にフィルターを変更することをおすすめします。
Blackviewのスマホを追いかけてきましたが、カメラ性能はどんどん進化していますね。
ポートレートモード
また、深度測定用のレンズを搭載しており、ポートレートモードで背景ぼかし効果を生み出すことができます。
実際に使ってみたところ、ポートレートモードの仕上がりは悪くないと感じました。背景をぼかして被写体を際立たせることで、雰囲気のある写真に仕上がります。人物だけでなく、小物や料理など、様々な被写体で試してみると面白いでしょう。
夜景モード
前述の通り、メインカメラはセンサーサイズが小さいため、光を取り込む能力が低く夜景撮影は苦手です。実際に夜景を撮影してみると、全体的にぼやけた写真になってしまいました。しかし、ノイズは比較的抑えられている印象です。
望遠性能
本機は望遠レンズを搭載していないため、ズームはデジタルズームのみとなります。最大4倍までズームできますが、倍率を上げるほど画質が粗くなってしまう点は否めません。そのため、望遠撮影にはあまり向いていないと言えるでしょう。
マクロカメラ 2MP
また本機、は2MPのマクロカメラも搭載していますが、その性能は限定的です。解像度が低いため、高画質な写真撮影は難しいと言わざるを得ません。3眼カメラ構成としているものの、実質的にはメインカメラが中心的な役割を担うと言えるでしょう。
一昔前の格安中華スマホには良くついていたマクロカメラ、Blackviewはいまだに残っていますね。
Blackview SHARK 9 はメインカメラでのみ動画撮影が可能
最大解像度は1080pで手振れ補正機能は非搭載
【Blackview SHARK 9】の動画撮影は、メインカメラのみで利用可能です。フレームレートは30fps、解像度は1080pと720pに対応しています。ただし、手振れ補正機能は搭載されていないため、歩きながらの撮影では映像が揺れてしまう可能性があります。安定した動画を撮影したい場合は、三脚などを使用することをおすすめします。
動画撮影を頻繁に使用するユーザーには不向きのスマホかもしれません。
Blackview SHARK 9 は物理SIMカード2枚入れることができるデュアルSIMに対応
2番号の運用が可能
【Blackview SHARK 9】はデュアルSIMに対応しており、2枚のSIMカードを挿入して2つの電話番号を同時に利用できます。ただし、SIMカードスロットの2つ目はmicroSDカードスロットと兼用となっているため、microSDカードを使用する場合はSIMカードは1枚しか挿入できません。ストレージ容量を拡張したい場合は、SIMカード2枚挿しをあきらめる必要がある点に注意が必要です。
eSIMには対応していません。
5G通信対応 ただし、au系回線利用時は注意が必要
周波数帯域
2G:GSM:B2/B3/B5/B8
3G:WCDMA:B1/B2/B5/B8
4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B19/B20/B26/B28AB/B38/B39/B40/B41/B66
5G:n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/66/77/78
本機に搭載されているSoCは比較的新しいチップであり、うれしいことに5G通信に対応しています。 動画のストリーミング再生やダウンロード時に、安定した高速通信を体験できるでしょう。
ただし、4Gの対応バンドでau回線のプラチナバンドにあたるバンド18に非対応です。そのため、au回線を使用している場合、山間部などでは通信が不安定になる可能性があります。この点は注意が必要です。
5G通信が対応している点は本機の最大のメリットです!
VoLTEや技適にもしっかりと対応
本機は技適に対応しているので、日本国内でも安心して使用できます。
また、VoLTEにも対応しており、高品質な通話を実現します。
さらに、主要な通信事業者のSIMカードであれば、挿すだけで自動でAPNが選択されるので、面倒な設定をすることなく、すぐに通信を開始することができます。
Blackview SHARK 9 はGPSには対応も、おサイフや防水には非対応
Widevine L1に非認証
【Blackview SHARK 9】は、Widevine L3にであるため、NetflixやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスを高画質 (HD) で再生することができません。
GPSによる位置情報サービスが利用可能
また、GPSを搭載しているため、地図アプリやナビゲーションアプリなど、位置情報を活用したアプリも問題なく使用できます。
大画面で地図が見やすいです!
防水おサイフケータイや防水機能は非対応
しかし本機は、残念ながらおサイフケータイ(FeliCa)には対応していません。また、防水・防塵性能も備わっていません。しかし、NFCには対応しているため、NFC対応のクレジットカードや電子マネーでの決済が可能です。
キャリアで取り扱いのあるスマートフォンでは、おサイフケータイや防水・防塵は標準的な機能になりつつあります。これらの機能を重視するユーザーにとっては、【Blackview SHARK 9】は物足りないと感じるかもしれません。しかし、価格を考えると、妥協できる点と言えるでしょう。
Blackviewがキャリアで取り扱われる未来が見てみたいです!
Blackview SHARK 9 の価格
24GB / 256GB モデル
定価 ⇒ 32,900円
まとめ:高品質デザインと充実の処理性能で、高コスパスマホの新時代を切り拓く存在
【Blackview SHARK 9】は、「UNISOC T820」プロセッサの搭載により、AnTuTuベンチマークで50万点超えを達成するなど、2万円台という価格帯を大きく超えた性能を実現したスマートフォンです。従来のHelio G99搭載スマホでは物足りなさを感じていたユーザーにとって、待望の選択肢となるでしょう。
特に処理性能の高さは目を見張るものがあり、普段使いはもちろんのこと、ある程度の負荷がかかる作業も快適にこなせます。また、大画面ディスプレイや充実したカメラ機能など、基本的な性能も高く、総合的にバランスの取れた一台に仕上がっています。
もちろん、おサイフケータイ機能や防水防塵が非搭載であるなど、一部機能に制限がある点は否めません。しかし、価格を考慮すれば、十分に納得できる妥協点と言えるでしょう。
もしあなたが、「価格を抑えつつ、快適に使えるスマートフォンが欲しい」「Helio G99搭載スマホからの乗り換えを検討している」と考えているのであれば、【Blackview SHARK 9】は、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。