2025年の日本のスマートフォン市場において、文字通り価格破壊のインパクトを与えて登場したのが、Blackviewの5G対応スマートフォン「Shark 6」です。
従来の「安価な製品は品質もそれなり」という常識を覆すかのような、驚くべきスペックを備えています。具体的には、6.88インチの大型で120Hzの高リフレッシュレートディスプレイを採用し、さらにミドルレンジクラスの性能を持つUnisoc T8100チップセットを搭載。この価格帯では考えられないほどの充実した仕様を実現しています。
本レビューでは、この注目すべきデバイスを徹底的に検証していきます。製品の開封からデザイン、各種性能ベンチマーク、そして実用面で最も重要となるカメラの実写評価に至るまで、あらゆる側面を深掘りします。


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Blackview SHARK 6 のスペック

| 機種名 | Blackview SHARK 6 |
| カラー | ・ファントムブラック ・グレイシャープ ・ミントグリーン |
| ストレージ | 128GB 最大2TBまでのmicroSDカードに対応 |
| メモリ | 4GB / 6 GB +最大8GB / 16GB追加可能 |
| サイズ | 縦 :171.05mm 横 :77.66mm 厚さ:8.45mm 重量:210.5g |
| ディスプレイ | パネルタイプ:IPS液晶 サイズ:6.88インチ 解像度: HD+(720×1640) アスペクト比:20.5 : 9 画面占有率:89.7% ピーク輝度:450nits リフレッシュレート:120Hz |
| プロセッサ | Unisoc T8100 |
| バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:18W 無線充電速度:非対応 |
| カメラ | ・メインカメラ 16MP ・深度測定用カメラ 2MP ・フロントカメラ 8MP |
| 生体認証 | サイド指紋認証 顔認証 |
| 対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM × 2) SIM2はmicroSDカードと排他使用 周波数帯域 2G:B2/3/5/8 3G:B1/2/5/8 4G:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28AB/38/40/41/66 5G:n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/66/77/78 |
| Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
| Bluetooth | 5.0 |
| 位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou |
| オーディオ | Smart-K搭載BOXスピーカー |
| センサー類 | |
| 防水・防塵規格 | なし |
| OS | DokeOS 4.2(Android15ベース) |
| その他 | NFC |
Blackview SHARK 6 は8角形カメラユニットと背面テクスチャが特徴的な大型スマホ
開封〜内容物の紹介

化粧箱のデザインは「Blackview Shark 9」と同一で重厚感があります。

同梱物は以下の通りです。
- 【Blackview Shark 6】本体
- 18W対応 電源アダプター(日本国内仕様PSEマーク付き)
- USB Type-C to Type-A ケーブル
- 専用TPU保護ケース(透明)
- SIM取り出し用ピン
- ガラスフィルム
- クイックスタートガイド(日本語対応)
【Blackview Shark 6】の特筆すべき点は、充電器、ケース、そしてガラスフィルムまで全て付属していることです。
近年、大手メーカー製のスマホでは「環境配慮」を名目に充電器やアクセサリが別売となり、本体購入後に数千円の追加出費が避けられません。しかし、本機は箱を開けた瞬間から、追加出費ゼロで、傷を恐れず安心して使い始められます。

充電器は最大18Wの速度に対応したものが同梱されています。日本でも問題なく安全に使用することができる仕様となっています。
Blackviewは、日本へのローカライズが完璧なメーカーです!
本体外観の紹介

本体を手に取って最初に驚かされるのは、その価格を裏切る質感です。

背面パネルはプラスチック製ですが、マットな加工が施されており、安っぽい光沢感は一切ありません。サラサラとした手触りが心地よく、指紋が目立ちにくいのも実用的です。光の加減で表情を変えるその洗練されたデザインは、1万円台の端末とは思えない「高見え」する仕上がりを実現しています。
木の年輪のようなテクスチャもすごくかっこいい!

カメラユニットは、背面上部に大きく配され、存在感を放っています。
最近のトレンドを意識したかのような八角形や円形をモチーフにした独特なデザインが採用されており、端末のアクセントになっています。デザイン上は複数のレンズが並んでいるように見えますが、実質的な構成はメインカメラと深度センサーの2眼にLEDフラッシュを組み合わせたものです。
ギミック的ではあるものの、その工夫されたデザインが安っぽさを感じさせず、この価格帯の製品としては良い意味での「ハッタリ」が効いています。

側面は、近年のiPhoneやハイエンドAndroid端末の多くが採用する「フラットエッジ」(角ばった)形状です。このデザインは、手にした際のグリップ感を向上させるだけでなく、視覚的にもシャープで現代的な印象を与え、全体のデザインを引き締めています。
また、上部側面はボタン類はありません。

背面向かって左側側面は音量ボタンと指紋認証センサー付き電源ボタンを、

背面向かって右側側面にはSIMスロットを、

そして下部側面にはマイク、スピーカー、3.5mmイヤホンジャック、Type-Cの充電口を備えています。
デザインはめっちゃ好きです!
画面保護フィルムは初期装備

本機のディスプレイには、工場出荷時にPET素材の保護フィルムが既に貼り付けられています。
この初期フィルムは指滑りも悪くなく、当面の傷防止として十分機能しますが、同梱品として予備の「ガラスフィルム」が別途1枚付属しています。初期フィルムが傷ついた後、より強固なガラスフィルムに貼り替えられるこの二段構えのホスピタリティは、日本のメーカーも見習うべきレベルのユーザー配慮と言えます。
初期保護フィルムがへたったら貼り換えましょう!
保護カバーも付属

付属のTPUケースは、本体のデザインを活かす一般的な透明ソフトタイプです。
四隅の衝撃や擦り傷から守るだけでなく、カメラユニットの出っ張りをしっかりガードする「フチ高」設計も採用されています。黄ばみやすい素材ではありますが、市販ケースが出るまでの「繋ぎ」として十分すぎる品質であり、すぐに本体を保護できる実用性が高い点が魅力です。
側面はマット加工が施され、かつメーカーロゴが刻まれており、こだわって設計された品質の高いカバーです。
大型スマホのためヘビー級の重量

本機の公称重量は約210.5g、初期保護フィルムを付けた状態での実測値211.4gで、最近のスマートフォンの中では「やや重め」の部類です。
6.88インチという大画面モデルのため、手に持つとサイズなりのずっしりとした重みを感じます。しかし、厚みが8.45mmと比較的薄く抑えられているおかげで、重苦しさよりも「中身が詰まっている」ような凝縮感があり、バランスの良さを感じさせます。

付属ケースを装着すると総重量は実測で233.6gになります。
大きいスマホであるために、重量はそこそこあります。
片手操作は困難

横幅は約77.7mmと大きく、基本的に両手操作が前提のサイズ感です。
片手での文字入力は手の大きな方でも難しいでしょう。しかし、側面がフラットエッジで指のひっかかりが良く、グリップ感は良好です。滑り落ちる不安は少ない一方で、長時間の片手持ちは小指に負担がかかる可能性がある点は留意が必要です。
筆者は手が大きい方ですが、ディスプレイ上部のタップは無理でした!
Blackview SHARK 6 は1万円台で体験できる「ヌルヌル」の世界
6.88インチの大画面IPSディスプレイを採用

【Blackview Shark 6】は、6.88インチという巨大なIPS液晶ディスプレイを搭載しています。
IPS液晶ならではの自然な発色と広い視野角により、非常に見やすい仕上がりです。ベゼルは下部がやや太めで、また、ティアドロップノッチ式のフロントカメラを採用しており、一昔前のスマホのディスプレイを彷彿とさせる仕様です。

解像度はHD+(1640×720)です。このサイズでHD+というスペックは、画素密度の観点から「粗さ」を感じる場面もあります。
解像度が高いと処理能力が追い付かず画面がカクツク可能性もあるので、あえて解像度をさげて処理を軽くするという手法をとっている可能性もあります。
リフレッシュレートは驚異の120Hz

本機ディスプレイの最大の武器は、最大120Hzのリフレッシュレートです。
設定では「スマート」「60Hz」「90Hz」「120Hz」から選択可能。実際に120HzでXやニュースサイトをスクロールすると、感動的な滑らかさを体験できます。残像感が少なく、文字が流れるように動くため、目の疲れも軽減される印象です。
1万円台のスマホでこの「ヌルヌル感」を味わえるのは驚異的なコストパフォーマンスであり、HD+解像度であることを補って余りあるメリットと言えます。
120Hzは筆者にとって「マスト」です。最高!
ピーク輝度は液晶画面の限界値

ディスプレイのピーク輝度は450nitsです。有機ELのような強烈な明るさはありませんが、屋内での使用には十分明るく鮮やかです。
ただし、真夏の直射日光下など屋外では画面が見えにくくなる可能性があります。日常の大部分のシーンでは不満を感じることはありませんが、必要な場面では画面の角度調整などで対応が必要です。
これ以上の明るさは有機ELディスプレイでないと不可能です。
Blackview SHARK 6 はAndroid15ベースの「Doke OS 4.2」を搭載
使いやすく見やすい独自OS「Doke OS」を採用


OSには、最新のAndroid 15をベースとしたBlackview独自のユーザーインターフェース「DokeOS 4.2」を搭載しています。DokeOS 4.2は、素のAndroidの使い勝手をベースに、「痒い所に手が届く」便利な機能を追加したものです。
最新のAndroid 15ベースであるため、セキュリティ面やアプリの互換性でも安心感が高く、長く使えるポテンシャルを秘めています。
この独自OSは、競合他社にあたるUMIDIGIやOUKITELにはない、最大の魅力です!
ストレージ容量は128GBのみ

ストレージは128GBのワンモデル展開ですが、採用規格が高速なUFS 2.2であることが特筆されます。
従来の格安スマホで一般的なeMMC規格に比べ、データの読み書き速度が数倍高速なため、アプリ起動や写真の読み込みなどがサクサク快適に行えます。システム領域を除いた実質空き容量は約110GB強です。
また、容量不足の際はmicroSDカード(最大2TB)で増設可能ですが、SIMスロット2と排他利用になる点には注意が必要です。
初期状態で使用されている容量は約11GBでした!
Blackview SHARK 6 は一世を風靡した「Helio G99」を上回る新しいSoCを搭載
AnTuTuベンチマークスコアは約58万点

【Blackview Shark 6】の心臓部には、Unisoc(ユニソック)製の「T8100」チップセット(SoC)が搭載されています。スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion11.0.2にて約58万点を記録しました。これは、日本の人気ミドルレンジ機(4〜5万円クラス)に匹敵するスコアです。
ブラウジング、動画視聴、SNSといった日常的な操作では、全く「重さ」を感じることはありません。 120Hzディスプレイとの相乗効果もあり、操作感は非常に軽快で快適です。
高負荷なゲームをする場合は性能が弱く、設定を落としてプレイする必要があります。
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
| 機種名 | 特典 | SoC |
| Galaxy S25 Ultra | 3,036,489 | Snapdragon 8 Elite |
| Blackview Shark 6 | 586,759 | Unisoc T8100 |
⇩AnTuTu V10のスコア結果⇩
| 機種名 | 得点 | SoC |
| vivo X200 Ultra | 2,757,239 | Snapdragon 8 Elite |
| OnePlus13 | 2,755,009 | Snapdragon 8 Elite |
| nubia Z70 Ultra | 2,563,273 | Snapdragon 8 Elite |
| vivo X200 Pro | 2,500,672 | MediaTek Dimensity 9400 |
| vivo X100 Pro | 2,054,033 | MediaTek Dimensity 9300 |
| vivo X100 Ultra | 2,052,615 | Snapdragon 8Gen3 |
| Xiaomi 14 Ultra | 2,022,587 | Snapdragon 8Gen3 |
| Xiaomi 14T Pro | 1,958,203 | MediaTek Dimensity 9300+ |
| OnePlus12 | 1,856,957 | Snapdragon 8Gen3 |
| iPhone 16 Pro | 1,718,126 | A18 Proチップ |
| POCO X7 Pro | 1,605,613 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
| POCO F6 Pro | 1,555,253 | Snapdragon 8Gen2 |
| iPhone 15 Pro | 1,537,143 | A17 Proチップ |
| Xiaomi 13T Pro | 1,479,727 | MediaTek Dimensity 9200+ |
| Xiaomi 12T Pro | 1,284,359 | Snapdragon 8+Gen1 |
| Google Pixel 9 Pro XL | 1,157,880 | Google Tensor G4 |
| Google Pixel 7 | 975,199 | Google Tensor G2 |
| Google Pixel 6 | 843,237 | Google Tensor |
| Redmi Note 13 Pro+ | 769,953 | MediaTek Dimensity 7200 Ultra |
| arrows We2 Plus | 609,869 | Snapdragon 7s Gen2 |
| Blackview BL8000 | 577,577 | MediaTek Dimensity 7050 |
| Blackview SHARK 9 | 542,268 | Unisoc T820 |
| POCO M7 Pro 5G | 467,539 | MediaTek Dimensity 7025-Ultra |
| Blackview N6000 | 405,376 | MediaTek Helio G99 |
| UMIDIGI A15T | 394,070 | Mediatek Helio G95 |
| UMIDIGI G6 5G | 373,817 | MediaTek Dimensity 6100+ |
| UMIDIGI A15 | 301,934 | UNISOC T616 |
| Redmi 14C | 261,903 | MediaTek Helio G81-Ultra |
高パフォーマンスモード搭載

設定内には「パフォーマンスモード」が用意されており、これをオンにすることでCPUのクロック制御がアグレッシブになり、処理能力を最大限に引き出せます。
バッテリー消費は増加しますが、ゲームプレイ時など、高い処理能力が求められる場面ではオンにすることを推奨します。
AnTuTuスコアは微増しました!
設定から仮想メモリを追加可能

メモリ(RAM)は物理メモリ4GBモデルと物理メモリ8GBのモデルがあります。
さらに、ストレージを転用する「仮想メモリ機能」に対応しており、4GBモデルは最大8GB、8GBモデルは最大16GBを追加してメモリを拡張することが可能です。
これにより、多くのアプリを同時に開いてもアプリが落ちにくく、スムーズな切り替えが可能となり、安定したマルチタスク性能を確保しています。
基本的に設定するようにしましょう
Xの挙動をチェック

「十分なSoC処理能力」「120Hzリフレッシュレート」「豊富なメモリ容量」。
この3要素が組み合わさることで、InstagramやTikTok、XなどのSNSアプリの使用感はまさに快適です。画像の読み込みやスクロールは指に吸い付くように滑らかに追従します。
「スマホの用途はSNSと動画視聴が9割」というユーザーにとって、本機は10万円クラスのスマホと遜色ない快適さを提供してくれる、最高のコストパフォーマンスモデルとなるでしょう。
加えて大画面で見やすいです!
Blackview SHARK 6 のバッテリー性能は平均的
バッテリー容量は5,000mAh

バッテリー容量は5,000mAhの容量を搭載しています。
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート120Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに12時間9分を要しました。単純計算で、0%になるまで使い続けた場合は約15時間11分となります。
本機は高性能かつ多機能なフラッグシップ機ではないため、バッテリー消費は控えめであると予想されがちです。しかし、実際には大画面の液晶ディスプレイと120Hzという高いリフレッシュレートが、予想以上に電力を消費していると考えられます。
結果として、特筆すべき持続力があるわけではありませんが、一般的な利用においては平均的なバッテリー性能を備えていると言えるでしょう。
⇩バッテリーテストスコア結果⇩
| 機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
| Blackview BL8000 | 22時間43分 | 8,800mAh |
| UMIDIGI A15T | 22時間11分 | 5,000mAh |
| UMIDIGI A15 | 21時間56分 | 5,000mAh |
| POCO M7 Pro 5G | 21時間00分 | 5,110mAh |
| OnePlus 12 | 20時間56分 | 5,400mAh |
| vivo X100 Pro | 20時間35分 | 5,400mAh |
| vivo X200 Pro | 20時間26分 | 6,000mAh |
| Redmi 14C | 19時間5分 | 5,160mAh |
| Xiaomi 14T Pro | 18時間35分 | 5,000mAh |
| OnePlus13 | 18時間10分 | 6,000mAh |
| Google Pixel 9 Pro XL | 18時間3分 | 5,060mAh |
| arrows We2 Plus | 16時間3分 | 5,000mAh |
| UMIDIGI G6 5G | 17時間13分 | 5,000mAh |
| POCO X7 Pro | 16時間45分 | 6,000mAh |
| Google Pixel 6 | 15時間53分 | 4,614mAh |
| Blackview N6000 | 15時間43分 | 3,880mAh |
| Redmi Note 13 Pro+ | 15時間17分 | 5,000mAh |
| Blackview Shark 6 | 15時間11分 | 5,000mAh |
| Xiaomi 12T Pro | 15時間07分 | 5,000mAh |
| Xiaomi 13T Pro | 14時間50分 | 5,000mAh |
| Xiaomi 14 Ultra | 14時間37分 | 5,000mAh |
| POCO F6 Pro | 14時間23分 | 5,000mAh |
| Google Pixel 7 | 14時間00分 | 4,355mAh |
| nubia Z70 Ultra | 13時間3分 | 6,150mAh |
| Blackview SHARK 9 | 13時間10分 | 5,000mAh |
有線充電の速度は最大18W

充電は最大18Wの急速充電に対応しています。同価格帯のスマートフォンとしては上位の充電速度を体験できます。
無接点充電は非対応
残念ながら、ワイヤレス充電(Qi)には非対応です。この価格帯ではコストカットの対象となりやすい機能であり、仕方のない部分でしょう。
Blackview SHARK 6 のサウンド性能は物足りない仕様
下部側面に1基のみのシングルスピーカー

【Blackview Shark 6】のオーディオにおける明確な弱点は、スピーカーがモノラルシングル仕様であることです。
本体底面のスピーカーは、音量自体は大きく、中高音域もクリアで、ニュースやラジオの聴取には非常に聞き取りやすいです。
しかし、音が片側からしか出ないため、本体を横持ちにして動画やゲームを楽しむ際には、音の偏りが気になり、臨場感やステレオ感に欠けます。映画やゲームの本格的なサウンドを楽しみたい場合は、スピーカー再生は不向きと言えるでしょう。
3.5mmイヤホンジャックを搭載

本機には救世主として3.5mmイヤホンジャックが搭載されています。これにより、遅延を気にせず、高音質かつバッテリーを消耗せずにコンテンツを楽しめます。
Bluetooth接続はSBC、AACといった基本コーデックに対応しています。
デジタルコンテンツ消費用として使用する場合はスピーカーやイヤホンに接続しましょう!
Blackview SHARK 6 は側面指紋認証と顔認証によるロック解除に対応
爆速の側面指紋認証センサーを搭載

指紋認証センサーは、本体右側面の電源ボタンに内蔵された側面認証式です。
画面内認証よりも物理的なフィードバックがあり、手探りでも位置が分かりやすいため、個人的に最も使いやすい方式だと感じます。
感度は非常に良好で、ボタンに触れた瞬間にロックが解除される爆速ぶり。ポケットから出しながら自然に解除できる利便性は、ストレスフリーで手放せません。
2D顔認証にも対応

インカメラを用いた簡易的な顔認証にも対応しており、精度は高く、画面を見るだけでスッとロックが解除されます。
認証後の挙動(スワイプの有無)も設定可能です。ただし、赤外線センサー非搭載のため、真っ暗な部屋では認証に失敗することがあります。
暗所では指紋認証、明るい場所や手が濡れている時は顔認証と、シーンに応じて使い分けるのがスマートです。
Blackview SHARK 6 は見た目とは対照的なシンプルなカメラ構成
メインカメラ(16MP)
オート撮影




【Blackview Shark 6】のアウトカメラは16MPのシングルレンズ仕様です。
このアウトカメラにおける日中の撮影では、解像感も十分で、明るくパキッとした写真が撮れます。拡大して等倍で見ると細部の塗り絵感(油絵のようにのっぺりする現象)は否めませんが、スマホの画面で見る分には十分綺麗です。
撮影時期が秋で、季節に合ったいい雰囲気の写真が撮影出来ました!
夜景モード

「スーパーナイトモード」を搭載しており、複数の写真を合成することで、暗い場所でもノイズを抑えた明るい写真が撮れます。 光学式手振れ補正(OIS)は搭載されていないため、しっかりと脇を締めて撮影する必要がありますが、通常の撮影モードよりも鮮明な夜景写真を撮影することが可能です。
望遠性能(デジタルズーム)


前述の通り、本機には超広角カメラや光学望遠カメラは搭載されていません。ズームはデジタルズームのみとなります。 最大4倍までのズームが可能で、大きく劣化することなく実用的なズーム写真を撮影することができました。
価格相応、それ以上の性能を備えています!
Blackview SHARK 6 は歩きながらの動画撮影は不向き
最大4K画質の動画撮影が可能も手振れ補正は非搭載
動画撮影は、最大4K(UHD)または1080p(FHD)での撮影が可能です。いずれも30fps限定となります。
手振れ補正機能はなく、歩きながらの撮影では画面が揺れやすいため、定点撮影や、あまり動かないシーンでの記録撮影に向いています。
少しでもEIS(電子式手振れ補正)が効けばよかったのですが。
Blackview SHARK 6 はデュアルSIM・VoLTE・技適に対応
物理SIM2枚による2番号の運用が可能

SIMスロットは「nanoSIM × 2」のデュアルSIM仕様です。
仕事用とプライベート用、あるいは通話用とデータ通信用など、2枚のSIMを組み合わせた運用が可能です。ただし、microSDカードスロットはSIMスロット2と排他利用となるため、3枚同時運用はできません。
なお、eSIMには非対応であり、物理SIMカードを用意する必要があります。
5G含む幅広い対応バンド
【Blackview Shark 6】は、5G通信が可能です。幅広い対応バンドの為、どのキャリアを選択しても問題なく満足に通信が可能となります。
技適やVoLTEにもしっかりと対応

日本国内で正規販売されているモデル(Amazon公式ストアなど)であるため、当然ながら「技適マーク」を取得済みで、法律的にも安心して使用できます。
また、VoLTE(高音質通話)にも各キャリア対応しており、SIMカードを挿入するだけで自動的に利用可能になるケースがほとんどです(※一部MVNOではAPN設定が必要な場合もあります)。
楽天モバイルは問題なく通信できました!
Blackview SHARK 6 のその他の機能について
GPS搭載
GPS、GLONASSなど主要4つの衛星測位システムに広く対応しています。
電子コンパスも搭載しているため、徒歩ナビゲーションでも「自分がどっちを向いているか分からない」といったストレスもなく、実用性は十分です。
防水防塵規格は未取得
本機には、IP68のような明確な防水防塵等級の公式記載はありません。
Blackviewはタフネススマホメーカーですが、Sharkシリーズは一般向けのため、過度な耐久性は期待できません。小雨程度なら耐えられる可能性はありますが、お風呂や水中での使用は避け、「水没させない」よう運用には注意が必要です。
このクラスで防水防塵性能を備えている機種は少ないです。
おサイフケータイは非対応だがNFCは搭載
また、非接触ICカード技術方式であるFeliCaは非搭載のため、おサイフケータイには対応していません。しかし、NFCによるVISAタッチ決済やQRコードによる決済には対応しています。
支払いはPayPayで済ませましょう!
Widevine レベルは L3

残念ながら、本機種の著作権保護技術であるWidevineのレベルは「L3」です。
これは、NetflixやAmazon Prime Video、Huluといった主要な動画配信サービスにおいて、コンテンツを高画質(HD画質以上)で再生するための認証を受けていないことを意味します。
YouTubeは関係ないので、解像度の限り高画質で見れます!
Blackview SHARK 6 の価格
RAM容量 4GBモデル
定価 ⇒ 18,900円

RAM容量 8GBモデル
定価 ⇒ 20,999円

まとめ:優れた基本性能を格安で提供するデバイス
【Blackview Shark 6】は、2025年のスマートフォン市場において、まさに価格破壊の旗手として強いインパクトを与えました。
6.88インチの120Hz高リフレッシュレートディスプレイ、そしてミドルレンジクラスの処理能力を提供するUnisoc T8100チップセットを搭載したことで、日常的な操作や軽めのゲームにおける「快適性」は、従来の安価なスマートフォンの常識を覆すレベルにあります。
しかし、その驚異的なコストパフォーマンスを実現するため、明確な妥協点も存在します。
具体的には、WidevineレベルがL3であるため、主要な動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime Videoなど)でHD画質以上での再生ができないという制約があります。また、120Hzの快適な画面動作を維持するため、バッテリー持続力は「平均的」な水準に落ち着いています。
結論として本機は、「優れた基本性能を格安で提供するデバイス」です。出費を抑えつつ、快適な動作と滑らかな画面体験を最優先したい方や、動画視聴の際の画質やサウンド性能を気にしない方にとって「Blackview Shark 6」は、価格帯を考えれば非常に満足度の高い選択肢となるでしょう。













