2024年10月に中国で発表され、ついに日本国内でも2025年3月13日より発売が開始されたXiaomiの最新スマートウォッチ【Xiaomi Watch S4】。前モデルS3から正統進化を遂げ、特に目を引くのは、大幅に向上したディスプレイの輝度と、ユーザーの個性を演出する交換可能なベゼルデザインです。市場価格は標準モデル(ブラック、シルバー)が19,980円(税込)、遊び心あふれるレインボーモデルが21,980円(税込)と、充実した機能を考慮すると驚くほど魅力的な価格設定と言えるでしょう。
本レビューでは、【Xiaomi Watch S4】を実際に使用し、その洗練されたデザイン、多彩な機能、スムーズなパフォーマンス、そして日々の生活における使いやすさを余すところなく徹底的に検証していきます。



Twitterでも情報発信をしています。ぜひフォローをお願いします。
Xiaomi Watch S4 のスペック

機種名 | Xiaomi Watch S4 |
カラー | ・シルバー ・ブラック ・レインボー |
サイズ | 縦 :47.3mm 横 :47.3mm 厚み:12.0mm 重量:44.5g |
フレーム | アルミニウム合金フレーム |
ストラップ | ブラック・シルバー:フッ素ゴムストラップ レインボー:フッ素ゴムストラップ+ ナイロンストラップ |
センサー | 心拍センサー(血中酸素センサー付き)| 加速度計|ジャイロスコープ|環境光センサー| 電子コンパス|気圧計センサー|ホールセンサー |
衛星測位システム | GPS|Galileo|Glonass|BeiDou|QZSS |
バッテリー | 標準使用モード:15日間 容量:486mAh |
ディスプレイ | 1.43インチ有機EL(AMOLED)ディスプレイ 解像度:466 × 466ピクセル 画面密度:326PPI リフレッシュレート:60Hz 高輝度モード: 1500nits |
スペック | 内蔵GNSS対応 防水等級:5ATM スピーカー:対応 マイク:2マイク Bluetooth通話:対応 ワイヤレス接続:Bluetooth® 5.3 オペレーティングシステム:Xiaomi HyperOS 2 互換性:Android 8.0以降またはiOS 14.0以降搭載のスマートフォンに対応 充電ポート:2ピン磁気充電スタンド |
開封と第一印象:洗練されたデザインと高まる期待感

パッケージを開けると、Xiaomi Watch S4本体、選択したカラーのストラップ、専用の2ピンマグネット式充電ドック、そしてユーザーマニュアル(保証書を含む)が丁寧に収められています。

まず手に取って感じるのは、その確かな質感です。アルミニウム合金製のフレームとステンレススチール製のベゼルが、一般的な安価なスマートウォッチとは明らかに異なる、ワンランク上の上質な印象を与えます。

本体サイズは47.3 x 47.3 x 12 mmと、標準的なメンズウォッチに近いサイズ感でありながら、ストラップを除いた重量は約44.5gと比較的軽量です。伝統的な円形デザインに、新たに搭載された回転式クラウンが加わることで、単なるスマートデバイスに留まらない、本格的な腕時計としての存在感を際立たせています。
開封時の第一印象としては、普段使いはもちろんのこと、ビジネスシーンにおいても違和感なく着用できそうな、洗練されたデザインであると感じました。
デザインと装着感:カスタマイズ性と快適性の見事な融合



【Xiaomi Watch S4】の大きな魅力の一つが、工具なしで簡単に交換できるベゼルデザインです。ベゼルを軽く押し込みながら回転させるだけでスムーズに取り外しが可能であり、別売りの豊富なベゼルとストラップを組み合わせることで、その日の気分やファッションに合わせてスマートウォッチの印象を自在に変えられます。
さらに、装着中にベゼルが万が一緩んだり外れたりした場合、振動でユーザーに知らせる紛失防止機能が搭載されている点は、安心して使用できるための細やかな配慮と言えるでしょう。

加えて、専用の「Mi Fitness」アプリ内には200種類以上ものウォッチフェイスがプリインストールされているため、ユーザーは自身のスタイルに合わせて無限に近いカスタマイズを楽しむことができます。

本体フレームには軽量かつ堅牢なアルミニウム合金が採用され、PVDコーティングによってステンレススチールのような美しい光沢と上質な質感が実現されています。ベゼルには耐久性の高いステンレススチールが用いられています。
標準モデル(ブラック、シルバー)には、肌触りの良いフッ素ゴム製のストラップが付属し、個性的なレインボーモデルにはフッ素ゴムストラップに加え、よりカジュアルなナイロンストラップも同梱されます。

装着感に目を向けると、標準付属のフッ素ゴムストラップは非常にしなやかで、長時間着用しても蒸れにくく、快適な着け心地が持続します。

本体重量約44.5gは、同サイズのスマートウォッチとしては平均的な重さであり、日常使用において重さを意識することはほとんどありません。47mmというケースサイズは、手首の細い方にはやや大きく感じるかもしれませんが、一般的な成人男性であれば自然にフィットするでしょう。

また、ストラップのラグ幅は汎用性の高い22mmであるため、サードパーティ製の様々なストラップとの互換性も期待できます。



メタルバンドはかっこいいですが、センサー部を傷つける可能性があるため推奨しません。それでもメタルバンドにする場合は、ステンレスバンドは重量が大きく増加するので、価格は高いですがチタンバンドを購入するようにしましょう。

特筆すべきは、新たに搭載された回転式クラウンの操作感の良さです。滑らかで適度なクリック感があり、手袋を着用している際でもストレスなく直感的な操作が可能です。
ディスプレイ品質:息を呑むほどの明るさと鮮やかな表現力

【Xiaomi Watch S4】のディスプレイは、間違いなくこのスマートウォッチの大きなセールスポイントの一つです。1.43インチの有機EL(AMOLED)ディスプレイは、466 x 466ピクセルという高解像度(約326 ppi)を誇り、驚くほどシャープで精細な映像を表示します。

特に注目すべきはその圧倒的な輝度です。HBM(高輝度モード)で最大1500nits、ピーク時には驚異の2200nitsに達します。これは前モデルS3の600nitsと比較して大幅な進化であり、真夏の強い日差しの中でも、画面の内容をはっきりと視認することができます。明るさの自動調節機能も搭載されており、周囲の明るさに合わせてディスプレイの輝度を最適に調整してくれるため、屋内でも屋外でも常に快適な視認性を保ちます。
リフレッシュレートは60Hzに対応しており、スマートウォッチとしては十分な滑らかさを実現しています。スクロール操作やアニメーション表示も非常にスムーズで、操作時のストレスは皆無です。タッチ操作の反応も機敏で、さらに画面が濡れた状態でも正確な操作が可能な耐湿性タッチコントロールを備えている点も、日常使いにおいては大きなメリットとなります。


常時表示ディスプレイ(Always-On Display、AOD)にも対応しており、時刻や通知などを常に確認できる利便性を提供します。ただし、AODを有効にするとバッテリー持続時間は短くなる傾向があるため、使用頻度に応じて設定を検討する必要があるでしょう。
総合的に判断して、【Xiaomi Watch S4】のディスプレイ品質は、同価格帯のスマートウォッチの中でも群を抜いて優れていると言えるでしょう。

「持ち上げてスリープ解除のレスポンス」が非常に速い為、AODは不要かもしれません!
パフォーマンスとソフトウェア:軽快かつ安定したHyperOS 2.0の操作感

【Xiaomi Watch S4】は、Xiaomiが独自に開発した最新のオペレーティングシステム「HyperOS 2.0」を搭載しています。GoogleのWear OSのようなサードパーティ製アプリストアは提供されていませんが、その代わりに、システム全体の動作は非常に軽快で安定しており、ストレスなく使用できます。

洗練されたユーザーインターフェースは、タッチ操作、新搭載の回転式クラウン、そして手首のジェスチャー操作を組み合わせることで、直感的かつスムーズな操作体験を提供します。メニューのスクロール、アプリケーションの起動、通知の確認といった一連の動作は非常に滑らかで、気になるような動作の遅延はほとんど感じられません。

手首の動作に機能の割り当てが可能です。ユニークではありますが、実用性は低いかと。

ホーム画面から上スワイプで表示できるウィジェットカードは、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズが可能で、天気、心拍数、アクティビティデータなど、必要な情報に素早くアクセスすることができます。

ホーム画面から下スワイプをすることで通知を確認することができます。表示できる通知内容もカスタマイズすることができるので、例えば電話、メール、LINE、Xだけを設定することで他のアプリからの通知をブロックすることが可能です。

通知があるとバイブレーションで知らせてくれます。

注目すべき独自機能として「Xiaomi Smart Hub」が搭載されています。これは、最新のXiaomi HyperOS 2を搭載した対応するXiaomi製スマートフォンやタブレットと連携することで、スマートフォンのカメラシャッターのリモート操作、音楽再生のコントロール、対応するスマート家電の操作などをWatch S4から直接行える便利な機能です。ただし、この機能を最大限に活用するには、特定のXiaomiデバイスと対応するアプリのバージョンが必要となる点には留意が必要です。
健康&フィットネストラッキング:より正確に、より多機能に

【Xiaomi Watch S4】は、日々の健康管理から本格的なトレーニングまでをサポートする、充実した健康&フィットネス追跡機能を備えています。内蔵センサーは、高精度な心拍数センサー(血中酸素レベル測定機能付き)、加速度センサー、ジャイロスコープ、環境光センサー、電子コンパス、気圧センサー、ホールセンサーと、非常に多岐にわたります。


特に心拍数モニタリングは24時間体制で継続的に行われ、Xiaomiの公式発表によると、前モデルから測定精度が98.2%に向上したとのことです。加えて、血中酸素飽和度(SpO2)、睡眠の質、そして日中のストレスレベルのモニタリング機能も搭載されています。特に約60秒という短時間で心拍数、ストレスレベル、血中酸素濃度、睡眠といった主要な健康指標をまとめて測定できる「ワンタップヘルスインサイト」機能は便利と感じました。ただし、現時点では心電図(ECG)測定や体組成分析といった、より専門的な機能は搭載されていません。

フィットネス機能においては、150種類を超える豊富なスポーツモードに対応しており、ランニング、ウォーキング、サイクリングといった主要な運動は自動認識機能も備えています。特にランニング愛好家にとっては、内蔵されたランニングコーチ機能が日々のトレーニングをサポートしてくれるでしょう。

位置情報測位においては、L1+L5デュアルバンドGNSSに対応し、GPS、Galileo、Glonass、BeiDou、QZSSという5つの主要な衛星測位システムをサポートしています。これにより、高層ビルが立ち並ぶ都市部や木々が生い茂る森林地帯など、従来のGPS信号が受信しにくい環境下でも、より迅速かつ高精度な位置情報の取得が可能となっています。計測された運動データは、StravaやSuuntoといった人気のサードパーティ製フィットネスアプリとの連携もスムーズに行えます。

また、5ATMの防水性能を備えているため、水泳などのウォータースポーツ時にも安心して使用することができます。

温水シャワー、サウナ、ダイビング時での使用は厳禁です。
バッテリー持続時間と充電:公称値と実使用でのギャップ、急速充電は優秀

【Xiaomi Watch S4】は、前モデルS3と同様に486mAhのバッテリーを内蔵しています。Xiaomiは、標準的な使用モードにおいて最大15日間のバッテリー持続時間を公称しています。
しかしながら、実際の使用環境においては、この公称値をそのまま鵜呑みにするのは難しいでしょう。特に、S4ではディスプレイの輝度がS3から大幅に向上しているため、同程度の頻度で使用した場合でも、バッテリー消費はより多くなる可能性があります。筆者の実際の使用経験では、通知受信、常時心拍数・血中酸素濃度・ストレスレベルのモニタリングといった一般的な設定で利用した場合、バッテリー持続時間は実際には3日から5日程度でした。常時表示ディスプレイ(AOD)を有効にした場合は、さらにバッテリー消費が早まることが予想されます。
とは言え、多くのスマートウォッチが毎日の充電を必要とする中で、3日以上のバッテリー持ちを実現している点は大きなメリットと言えます。公称値である15日間という数値は、おそらく通知を大幅に制限し、モニタリング機能やGPSの使用を最小限に抑えるなど、かなり限定的な条件下での結果と考えられますが、それでもS4のバッテリー性能が一定以上の水準にあることは間違いありません。

充電方式は、付属の専用2ピンマグネット式充電ドックを使用します。急速充電に対応しており、Xiaomiの公称によると、わずか5分間の充電で最大2日間の使用が可能とのことです。これは、時間に追われている朝や、充電をうっかり忘れてしまった場合などに非常に心強い機能と言えるでしょう。
スマート機能:通知、通話、音楽、そして日本国内での決済について

【Xiaomi Watch S4】は、日常を便利にする基本的なスマートウォッチ機能も搭載しています。ワイヤレス接続は、Bluetooth 5.3、そしてNFCに対応しています。一部の地域やモデルではeSIMにも対応していますが、日本国内で販売されている標準モデルには残念ながら搭載されていません。

スマートフォンからの通知機能は、着信したメッセージやアプリの通知をWatch S4の画面でリアルタイムに確認することができます。しかしながら、HyperOSの仕様による制限のため、現時点ではウォッチ側から通知への返信操作を行うことはできません。また、絵文字については正常に表示することが不可能です。

Bluetooth通話機能は、スマートフォンとBluetoothで接続されていれば、Watch S4本体に内蔵された2つの高性能マイクとクリアなスピーカーを通じて、直接電話の発着信が可能です。通話品質は良好で、相手の声もこちらの声も比較的クリアに聞こえます。ただし、LINE通話などのサードパーティ製アプリを介した音声通話には対応していません。

NFC(Near-Field Communication)機能はハードウェアとしては搭載されているものの、現時点では日本国内での利用はできない仕様となっています。さらに、日本で広く普及しているFeliCaベースの非接触決済システム(Suica、iD、QUICPayなど)にも対応していません。したがって、日本国内においては、【Xiaomi Watch S4】を改札でかざして電車に乗ったり、コンビニエンスストアで決済したりといった使い方は現状ではできません。この点は、購入を検討する上で十分に理解しておく必要があります。

音楽機能については、本体に最大2GBまでの音楽データを保存することが可能で、単体で音楽を再生することができます。また、スマートフォンで再生中の音楽をWatch S4からコントロールすることも可能です。

その他の便利なスマート機能としては、スマートフォンカメラのシャッターを遠隔操作できるリモートシャッター機能、詳細な天気予報の表示、アラーム、タイマー、ボイスレコーダー、そして紛失時にスマートフォンを探す機能などが利用できます。
繰り返しになりますが、AppleのwatchOSやGoogleのWear OSとは異なり、Xiaomi Watch S4にサードパーティ製のアプリケーションを後からインストールして機能を追加することはできません。スマートウォッチに多様なアプリ連携や拡張性を求めるユーザーにとっては、この点が最も大きな制約となる可能性があります。
コンパニオンアプリ:Mi Fitnessによる統合管理と分かりやすいデータ表示


【Xiaomi Watch S4】との連携、データ同期、各種設定管理は、Xiaomiのウェアラブルデバイス全般で使用されているコンパニオンアプリ「Mi Fitness」を通じて行います。このアプリは、以前提供されていたZepp Life(旧Mi Fit)アプリの使いやすさを継承しています。
アプリのインターフェースは比較的シンプルで直感的に操作でき、1日の歩数、消費カロリー、睡眠時間、心拍数の推移といった健康に関するデータが、分かりやすいグラフや数値で視覚的に表示されます。


ウォッチフェイスの変更は、プリインストールされた200種類以上の豊富なデザインからMi Fitnessアプリを通じて簡単に行うことができます。また、スマートフォンからの通知設定、各種センサーや機能のオン/オフの切り替えなども、このアプリから一元的に管理できます。

フェイスの変更はスマートウオッチ単体でも設定可能です。


データ同期の安定性に関しては、Bluetooth接続は概ね良好で、使用中に頻繁に接続が途切れるといったストレスを感じることは少ないでしょう。ウォッチ本体で計測された健康データやワークアウトの記録は、Mi Fitnessアプリ内で詳細な分析とともに確認することができます。

Mi Fitnessアプリは、iOSとAndroidの両方のプラットフォームに対応しており、それぞれのOSで基本的な機能に大きな差異はありません。どちらのOSのスマートフォンユーザーでも、Xiaomi Watch S4の機能を十分に活用することができます。
競合製品との比較:Xiaomi Watch S4は「買い」なのか?
Xiaomi Watch S4の購入を検討するにあたり、前モデルであるS3や、同価格帯に存在する競合製品との比較は非常に重要です。それぞれの製品が持つ特徴を理解することで、自身のニーズに最適な選択ができるでしょう。
Xiaomi Watch S4 vs. S3:着実な進化、ディスプレイと操作性が向上


【Xiaomi Watch S4】は、前モデルであるS3から着実に進化を遂げています。最も顕著な改善点は、屋外での視認性を大幅に向上させたディスプレイの輝度です。加えて、新たに搭載された回転式クラウンによる直感的な操作性、最新のHyperOS 2によるスムーズな動作、ベゼルの誤脱を防ぐ紛失防止機能、そしてより安定したBluetooth 5.3へのアップデートなどが挙げられます。価格はS3と比較して若干上昇していますが、これらの進化点を考慮すれば、S3からの買い替えはもちろん、新規購入を検討する価値は十分にあります。
Xiaomi Watch S4 vs. Amazfit Balance:機能と個性のどちらを選ぶか


約2万円という価格帯は、スマートウォッチ市場において激戦区であり、「Amazfit Balance」のような魅力的な製品が競合として存在します。それぞれの製品のメリット・デメリットを比較してみましょう。
スペック比較表
仕様 | Xiaomi Watch S4 | Xiaomi Watch S3 | Amazfit Balance |
価格 (税込) | ¥19,980 / ¥21,980 | 約¥19,000 (発売時) | ¥39,900 (発売時) |
ディスプレイ | 1.43" AMOLED, 466x466, 2200nits (Peak) | 1.43" AMOLED, 466x466, 600nits | 1.5" AMOLED, 480x480, 1500nits (Peak) |
OS | HyperOS 2 | HyperOS | Zepp OS 3.0 |
アプリストア | × | × | 〇 |
バッテリー容量 | 486mAh | 486mAh | 475mAh |
公称バッテリー持続時間 | 最大15日 | 最大15日 | 最大14日 |
充電方式 | 2pinマグネット式 | 2pinマグネット式 | 2pinマグネット式 |
GPS | Dual-band L1+L5 | Dual-band L1+L5 | Dual-band L1+L5 |
主要ヘルスセンサー | HR, SpO2 | HR, SpO2 | HR, SpO2, ECG, 体組成 |
NFC決済 (日本) | × | × | ◯ (Zepp Pay / Mastercard, Visa *要対応カード) |
BT通話 | 〇 | 〇 | 〇 |
音楽ストレージ | 2GB | × | × |
サイズ (mm) | 47.3x47.3x12.0 | 47.0x47.0x12.0 | 46.0x46.0x10.6 |
重量 (g, ストラップ除く) | 44.5 | 44 | 35 |
防水 | 5ATM | 5ATM | 5ATM |
ユニーク機能 | ベゼル交換 | ベゼル交換 | Readinessスコア, Zepp Coach AI |
【Xiaomi Watch S4】は、優れたディスプレイの視認性、個性的なデザイン、そして十分な基本機能を求めるユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。特に、屋外での活動が多い方や、スマートウォッチのデザインにこだわりたい方におすすめです。
一方、より多様なアプリ連携や高度な健康管理機能、そして日本国内でのNFC決済の利用を重視するユーザーであれば、Amazfit Balanceなど、他の競合製品も比較検討する価値があると言えるでしょう。
最終的には、自身のライフスタイルや重視する機能に合わせて、最適なスマートウォッチを選ぶことが重要です。
Xiaomi Watch S4 のメリット・デメリット
耐久性に関して、【Xiaomi Watch S4】は堅牢なアルミニウム合金フレームとステンレススチールベゼル、そして5ATMの防水性能を備えているため、日常生活における不意の衝撃や水濡れに対して、十分に安心できる保護性能を有していると考えられます。
ソフトウェアアップデートについては、Xiaomiが自社開発のHyperOSに対して、今後どれだけの期間、そしてどのような内容のサポートを提供していくかが重要になります。単なるバグ修正に留まらず、新機能の追加やユーザーインターフェースの改善などが継続的に行われれば、長期的な満足度は大きく向上するでしょう。しかしながら、HyperOSはクローズドなオペレーティングシステムであるため、GoogleのWear OSのような広範なアプリのエコシステムの拡大は期待できません。
長期的な視点で見ると、交換可能なベゼルというユニークな機能が、ユーザーにとって飽きずに使い続けられる魅力となるか、そしてサードパーティ製アプリの不足という制約が、日々の使用においてどれほど重要になるかが、【Xiaomi Watch S4】の長期的な満足度を左右するポイントとなりそうです。
Xiaomi Watch S4 の価格
ブラック・シルバー
税込み 19,980円
レインボー
税込み 21,980円


総括と評価:基本性能とデザイン性を両立した、高コスパな個性派スマートウォッチ

【Xiaomi Watch S4】は、多岐にわたる魅力を持つスマートウォッチとして、市場に新たな選択肢を提示しました。その最大の強みは、息を呑むほど明るく視認性に優れたAMOLEDディスプレイ、実用的なバッテリーライフ(使い方によっては1週間以上持続可能)、そして何と言っても、交換可能なベゼルによる他に類を見ないカスタマイズ性です。日々の健康管理やフィットネストラッキング機能も十分に備わっており、特に高精度なデュアルバンドGPSは、アクティブなユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。回転式クラウンの搭載による操作性の向上や、2万円を切る価格帯でありながら感じさせる高い質感も、見逃せないポイントです。
しかしながら、いくつかの弱点も存在します。サードパーティ製アプリのインストールができない点は、スマートウォッチの多機能性を重視するユーザーにとっては大きな制約となります。また、NFCハードウェアは搭載されているものの、日本国内での決済機能は現状ではほぼ利用できないため、この点に期待している場合は注意が必要です。音楽機能や通知への返信機能なども基本的なレベルに留まっており、高度なスマート機能を求めるユーザーには物足りないかもしれません。
総合的に見ると、Xiaomi Watch S4は「スマートウォッチとしての基本性能と洗練されたデザインを高次元で両立させ、優れたコストパフォーマンスを実現した製品」と評価できます。
こんなユーザーにおすすめ
- ディスプレイの見やすさを最も重視するユーザー
- 頻繁な充電から解放され、バッテリー持ちの良さを求めるユーザー
- 時計のデザインにこだわり、個性を表現したいユーザー
- 日常的な健康管理と基本的なフィットネス記録ができれば十分なユーザー
- コストパフォーマンスを重視する賢い選択をしたいユーザー
こんなユーザーにはおすすめできません
- スマートウォッチに豊富なサードパーティ製アプリをインストールして活用したいユーザー
- Suicaなどの非接触決済機能をスマートウォッチに必須と考えるユーザー
- ECG(心電図)や体組成測定といった、より高度な健康指標の計測を求めるユーザー
結論として、 Xiaomi Watch S4は、その美しいディスプレイ、実用的なバッテリーライフ、そしてユニークなデザインによって、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。ただし、アプリのエコシステムや決済機能といった「スマートさ」の面での限界を理解した上で選択することが重要です。基本的な機能と個性的なスタイルを重視するならば、この価格帯でこれ以上の満足感を得られるスマートウォッチは、なかなか見当たらないかもしれません。