【UMIDIGI G1 Tab mini】は、8インチのコンパクトなボディに超格安で購入ができるローエンド帯の位置付のAndroidタブレットです。片手で持てるほどのサイズでありながら、動画視聴や読書などさまざまな用途の活用が期待できます。このレビュー記事では、【UMIDIGI G1 Tab mini】の実機レビューをお届けします。実際に使用してみて感じたメリットとデメリット、そして総合的な評価について詳しく解説します。
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UMIDIGI G1 Tab mini のスペック
機種名 | UMIDIGI G1 Tab mini |
カラー | ・パープル ・ブルー ・グレー |
ストレージ | 32GB +1TBまでmicroSDで拡張可能 |
メモリ | 3GB(LPDDR3X) +4GB拡張可能 |
サイズ | 縦 :201.6mm 横 :124.5mm 厚さ:8.9mm 重量:368g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS サイズ:8インチ 解像度: HD(1280 × 800) アスペクト比:16ː10 ピクセル密度:ppi 占有率:84% 輝度:nit リフレッシュレート:60Hz タッチサンプリングレート:Hz |
プロセッサ | Rockchip RK3562 |
バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:10W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 5MP ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | なし |
対応バンド | Wi-Fi専用モデル |
Wi-Fi | Wi-Fi6対応 (802.11ax/ac/a/b/g/n) |
Bluetooth | 5.0 コーデック: |
位置情報 | |
オーディオ | ステレオデュアルスピーカー 3.5mmイヤホンジャック |
センサー類 | G-Sensor |
防水・防塵規格 | |
OS | Android 14 |
その他 | Widevine L1対応 ケース同梱 1年保証 |
⇩【UMIDIGI G1 Tab mini 】のスペック紹介記事はこちら⇩
UMIDIGI G1 Tab mini は8インチタブレット史上至高の筐体デザイン
開封・同梱品の紹介
筆者はAmazonより購入しました。シュリンクはなく外箱の素材が安っぽいため届いた時点で薄く線傷が多数ついている状態でした。
化粧箱の背面には簡易的なスペックが掲載されています。
内容物の紹介
内容物はタブレット本体と充電器と充電ケーブル、そして取扱説明書が同梱されています。
充電器は日本のコンセントに対応した10Wの速度のアダプターです。
タブレット本体には初めから専用のTPUカバーが装着されています。
また、本体に張り付けられているシールに技適マークを確認することができ、日本でも問題なく使用できることが確認できます。
UMIDIGI製品はすべて日本の技適に対応しています!
本体外観の紹介
本体背面や側面は樹脂で構成されています。さらさらとした手触りで決して安っぽさを感じることはありません。エッジや側面とディスプレイの境目はきれいに処理されているため、この製品でUMIDIGIの安い製品でも品質が向上していることが分かります。そしてご覧の通りスタイリッシュな見た目をしており、8インチクラスのタブレットのデザインとしては最高に良いと言えます。
カメラは1眼のみです。非常にシンプルなカメラユニットデザインで、くどさやあざとさが無く非常に高印象。
上部側面にはTypeCの充電口とmicroSDカードのスロット、3.5mmイヤホンジャックとマイク穴を備えます。
そして下部側面にはスピーカーを2基。
背面向かって左側側面には音量ボタンと電源ボタンを備えます。右側側面には何もありません。また、通話機能がないため、受話口はありませんでした。
電源ボタンは模様があしらわれていておしゃれです!
保護フィルムは初期装備
本体ディスプレイ面には初めから画面保護フィルムが貼り付けてある状態でした。
ありがたいですが、非常に指の滑りがわるく指紋がつきやすいです。別途調達することをお勧めします。
本体重量は367gと同サイズタブレット製品の中では激重
8インチのコンパクトタブレットとしては異常に重い360gを超えるヘビー級の製品となります。手に持つとずっしりと重みを感じ、長時間持っていると疲れてきてしまいます。筐体がメタル素材なら高級感と捉えることもできるのですが、そうではないため少し残念です。
なんでそんなに重いの?
⇩300gを下回った少し性能の高いタブレットのレビュー記事はこちら⇩
オプションの専用カバーを装着した状態でも425gとなり、炊いたお米に換算すると約1.3合を上回る重量となります。
厚みと重さが相まって少し持ちにくい形状
横幅は約125mmと一般的ですが、厚みは約9mmと同クラスタブレットと比較して厚め。重さと相まって手に持って操作する場合は少しも持ちづらいと感じる人が多いでしょう。
ALLDOCUBEは7.5mmです。
UMIDIGI G1 Tab mini のディスプレイは価格相応で悪くない
ディスプレイの性能は及第点
解像度は低く上下左右のベゼルは広く、価格相応のスペックであると言えます。とは言えIPS液晶のため発色は良く、画像や映像を見ても違和感を感じることなく使用することができます。
屋外では視認性の低い低輝度ディスプレイ
ディスプレイ輝度については具体的な数字は不明ですが、屋外での視認性は悪く輝度としてはおそらく300~400nitでしょう。また、照度センサーは非搭載で、周囲状況に合わせてディスプレイ輝度を自動調整してくれる機能はありません。
画面リフレッシュレートは60Hzのみ
本機の画面のリフレッシュレートは60Hzのみです。
UMIDIGI G1 Tab mini のストレージ容量は32GBと少ないため要注意
プリインストールアプリはほぼGoogle系のみ
初期状態でインストールされているアプリは少なく、そのほとんどがGoogle系やオリジナルの実用的なアプリのみとなっています。
特に消す必要があるアプリはなさそうです。
ストレージ容量は32GBと低く約10GBが初期状態で使用中
本機のストレージ容量は32GBです。初期状態ですでに約10GBを使用しており、少しアプリをダウンロードしたらあっという間に50%程度の保存容量を使用してしまうような状態となりました。データを多く保存する人は1TBのmicroSDカードに対応しているため、これを上手に活用することが必要となります。
UMIDIGI G1 Tab mini の処理能力は全てのタブレット製品の最底辺
AnTuTuベンチマークテスト(V10 lite)の結果
SoCに「Rockchip RK3562」を搭載しているこの端末は、AnTuTuベンチマークテストVersion10.2.1(lite版)にて約13万点を記録します。SNSやWeb閲覧といった軽いコンテンツ消費すらもたつく低い処理能力で、多くの人はストレスを感じてしまうようなスペックであると言えます。ベンチマークテストもうまく完走できず、90%を終えたところで長いことフリーズしました(その結果が上画像の温度変化グラフに現れています)。動画観賞やメールチェック、WEB・SNS閲覧を安い8インチタブレットで行いたいという限定的な用途にのみ適当な低い処理性能です。
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 538,874 | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
「ツイッター」の挙動をチェック
一見不満の感じないような軽快な動作をしているように見えますが、スクロール以外のレスポンスはとても遅く、普段ハイスペック端末を使用している筆者のような人にとってはとても許容できないレベルの低い性能です。
設定でRAM容量を追加可能
設定より仮想メモリを設定することが可能となっており、本機は最大で4GB拡張できます。もともとのメモリ容量も4GBのため、この設定をすることで2倍のメモリ容量を実現します。スペックの低い本機をより良く使用するために、ここの設定は必ず最大の4GBで使用するようにしましょう。
空きストレージ容量を活用するため、データをたくさん保存してしまうと機能しないので注意です。
UMIDIGI G1 Tab mini は一般的なバッテリー容量も省電力性能が著しく悪い
省電力性能は低め
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート60Hz、輝度音量共に50%固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに6時間6分を要しました。つまり0%になるまで使用を続けた場合は約7時間38分かかる計算となります。本来タブレットはスマートフォンより多くのバッテリー容量となることが多いのですが、本機については価格を優先しているようで、バッテリーサイズは一般的なスマートフォンより小容量となっています。SoCも省電力性能が低く、駆動時間は少し物足りない結果となりました。
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 20時間8分 | 5,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
充電速度は10W
充電速度は10Wの充電速度に対応しています。
バッテリー容量が少ないので10Wでも十分早く充電完了します。
UMIDIGI G1 Tab mini の音質はまあまあ良い
音声や音楽ともに十分聴けるレベル
本機のスピーカーは端末を縦に持った時の下部に位置し、実質的にシングルスピーカーとなります。音量は低めで少しこもって聞こえる部分はありますが、端末の価格を考えたら十分良い音質のサウンド性能であると言えます。
動画視聴には十分に満足する音質レベルです。
3.5mmイヤホンジャックを搭載 Bluetoothにも対応
本体の上側面に3.5mmのイヤホンジャックを搭載し、またBluetoothにも対応しています。スピーカーに接続すことでより臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。
UMIDIGI G1 Tab mini は生態認証に非対応 ロック解除はパスワード等
本機は顔認証もしくは指紋認証システムに非対応となります。端末にロックをかける場合はPINやパスワード、パターンを解除する必要があります。
UMIDIGI G1 Tab mini のカメラは最低限のスペックで非実用的
アウトカメラ(5MP)
アウトカメラは1つのみのシングルカメラ。5MPとスペックが低く、撮影した写真は解像感が低く立体感のない画像となってしまいます。そして、なぜか中央が赤っぽく表示してしまいます。記念写真等思い出としての写真撮影はスマホで行いましょう。本機のカメラはメモ機能として考えたほうが良いです。
タブレットに写真性能を求める人は少ないことと思いますが、まるで実用的なカメラではないので、要注意です。
インカメラ(5MP)
インカメラはアウトカメラと同じ5MPのセンサーを採用しています。写真性能としてはアウトカメラと同じですが、ビデオ通話をする分には全く問題のないスペックであると言えます。
UMIDIGI G1 Tab mini の動画機能は基本的に使わないほうが良い
本機で撮影できる動画は720p画質に留まり、写真性能と同様に画質が低くまるでガラケーの様な映像しか撮影できません。フォーカスが安定しないので撮影した動画を見ていると疲れてしまいます。もちろん手ぶれ補正も全く効かないため、思い出を残すための大事なシーンでは本機をカメラとして使用しない様にしましょう。
動画機能はおまけのおまけ、使わないほうが良いです。
UMIDIGI G1 Tab mini は4G通信不可能だがWi-Fi6に対応
SIMカードによる通信は非対応
本機はSIMカードを使用した通信をすることができません。主に屋内で使用するか、外出先で通信をするためにはスマホのテザリング機能の活用等が必須です。
Wi-Fi 6に対応
本機はWi-Fi 6に対応しています。これ使用するには対応した環境が必要となりますが、Wi-Fi 6は通常のWi-Fiと違い通信速度が速く混雑に強い性質があります。また省電力性能やセキュリティ面でもメリットがあるため、可能であれば積極的に活用するようにしましょう。
技適はしっかりと対応
現在は日本のアマゾンでも販売されており、技適にも対応しています。
UMIDIGI G1 Tab mini は屋内使用前提の設計である
GPS等の位置情報は使用できない
本機はGPSは非搭載でカーナビとしての活用はできません。
防水防塵性能はなし
残念ながら防水防塵性能についてはありません。お風呂や荒天時の屋外での使用は控えましょう。
Wi-Fiモデルであり、GPS・防水防塵がないことから、屋外での利用は想定されていません。
UMIDIGI G1 Tab mini はWidwvine L1認証
本機はサブスク系映像コンテンツを高画質で見るために必要となる「Widevine L1」に対応しています。Amazonの商品ページ等では謳われていないため、正直少し驚きました。
売り文句の一つにすればいいのに!
ネットフリックスについては確認できませんが、Amazon prime videoについては問題なくHD画質による再生をすることができました。
UMIDIGI G1 Tab mini の価格
Amazon定価
⇒ 10,900円
まとめ:長尺動画を視聴することに最適化された超格安タブレット
筆者が【UMIDIGI G1 Tab mini】を一通り使用してみて、本機は屋内で動画視聴に最適なアンダー1万円の8インチタブレットとしてデザインされた製品であると感じました。1080pで動画を見ることを想定した画面解像度で発色の良いIPSディスプレイを採用し、お値段以上の十分聴けるスピーカーを搭載し、ストリーミング再生を快適に行えるWi-Fi 6に対応、そしてWidevine L1認証をしている本機は映画などの2時間程度の長尺動画等を視聴することに最適化されていると言えます。ストレージ性能やカメラ性能、そして処理性能など、言わば動画を再生中には直接的に不要な性能は極限までそぎ落とし安価な価格を実現している、完全に長編動画視聴に特化した超格安8インチタブレットであると評価できます。寝る前の映画視聴用のタブレットとしてご検討してみてはいかがでしょうか。