2024年6月に中国・深圳のメーカー「HiGrace」から、10インチタブレット「HiGrace C107」が発売されました。本機は、音質の良いデュアルステレオスピーカー、美しいIPS液晶ディスプレイを搭載し、Widevine L1認証により有料動画コンテンツを高画質で再生できる、コストパフォーマンスに優れた10インチタブレットです。以下、詳細な解説をしていきます。
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⇩スペック紹介記事はこちら⇩
本記事は HiGrace Japan 様に製品をご提供頂き作成をしています。
HiGrace C107 のスペック
機種名 | HiGrace C107 |
カラー | ・マットブラック |
ストレージ | 128GB(eMMC) +1TBまでmicroSD対応 |
メモリ | 4GB(LPDDR4X) +6GB(仮想メモリ) |
サイズ | 縦 :153mm 横 :245mm 厚さ:9mm 重量:540g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS液晶 サイズ:10.1インチ 解像度:1280 ×800 アスペクト比:16:10 ピクセル密度:ppi ピーク輝度:nits リフレッシュレート:60Hz タッチサンプリングレート:Hz |
プロセッサ | Allwinner A523 |
バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:10W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 8MP ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | |
対応バンド | |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 / Wi-Fi 5 / 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.3 |
位置情報 | |
オーディオ | デュアルスピーカー 3.5mmイヤホンジャック |
センサー類 | |
防水・防塵規格 | |
OS | XiaAndroid 14 |
その他 | Widevine L1 認証 |
HiGrace C107 は廉価モデルとは思えない高級感のある筐体ボディ
開封〜内容物の紹介
本機のパッケージは、製品とアーティスティックなイラストがあしらわれた、とても洗練されたデザインになっています。
内容物はタブレット本体と充電器一式、そして取扱説明書です。取扱説明書はしっかりと日本語に対応をしています。
付属する充電器は10Wの充電速度に対応しています。
本体外観の紹介
本体背面はロゴや認証マークなどが一切なく、非常にシンプルなデザインです。素材は格安タブレットとは思えないほど高級感があり、指紋が目立ちにくいマット加工が施されています。
背面カメラはシングルレンズ構成です。誇張したデザインではなくシンプルで好印象。また、横にLEDフラッシュライトを備えています。
端末を横持ちした時の上部側面は何もありません。
下部側面には2基のスピーカーとマイク穴、
右側側面はTypeCの充電口とmicroSDスロット、マイク穴、電源ボタン、音量ボタンを備えます。また、左側側面はなにもありません。
平均的な筐体重量
本体の実測重量は512gで、公称値(540g)よりも大幅に軽い結果でした。10インチタブレットとしては重くもなく軽くもなく、平均的な重さと言えるでしょう。
両手で持って操作もしくは置いて動画鑑賞に適したサイズ感
10インチタブレットなので、片手での操作には適していません。両手で持って操作するか、スタンドなどに立てかけて動画鑑賞するのに適したサイズ感です。
保護フィルムや専用カバーは別売
残念ながら、本製品には初期状態で画面保護フィルムは貼られておらず、専用カバーも付属していません。どちらも必要な場合は別途購入する必要があります。
今後リリースする製品には改善してくれることを望みます!
HiGrace C107 は発色の良い10.1インチIPS液晶ディスプレイを採用
ディスプレイは動画視聴に適した 16:10 の縦横比
本機は10.1インチのIPS液晶ディスプレイを採用しており、発色が良く、Web閲覧や動画鑑賞において美しい映像体験を提供します。また、縦横比は 16:10 で動画再生に最適な比率です。
ただし解像度は 1280 ×800 ピクセルと低めです。ディスプレイを凝視すると粗っぽさを感じてしまいます。動画の1080P画質の再生には問題なく対応しているので、動画視聴時には気にはなることはありませんが、高解像度のきれいな写真を本機で表示することはできません。
画面は明るく屋内での視認性は十分
ディスプレイ輝度については非公表ですが、体感としては300nits前後です。屋内では十分な視認性はありますが、屋外では見えにくく感じることがあるので注意が必要です。また、画面の明るさ自動調整には非対応です。
画面リフレッシュレートは60Hzのみ
本機の画面のリフレッシュレートは60Hzのみです。
解像度も、輝度も、リフレッシュレートも、動画視聴する分には必要十分なスペックです!!
HiGrace C107 はAUMI OS 2.0(Android14)を搭載
Android14ベースのカスタムOS搭載で安全で快適な操作性を実現
本機はAndroid 14をベースとしたカスタムOS「AUMI OS 2.0」を搭載しています。触ってみた感じはほぼ素のAndroidですが、カスタマイズ性、プライバシー保護、パフォーマンス能力がそれぞれ向上した最新のAndroidシステムを使用できます。
システムの翻訳は不十分
搭載されているAndroid 14は便利ですが、日本語に翻訳されていないメニュー項目が複数あり、非常に使いにくい箇所がいくつか見られます。特にカメラアプリの設定項目はほとんど英語のままです。なんとなく理解はできますが、今後のアップデートで改善されることを期待したいところです。
初期アプリは最小限
初期状態でインストールされているアプリは、主にGoogle系のものがほとんどで、非常に少ないです。
ストレージは標準で128GB
本機のストレージ容量は128GBですが、初期状態で使用されている容量が約16GBあるため、実際に使用できる容量は約112GBとなります。
筆者は128GBで十分!
また、最大1TBまでのmicroSDカードに対応しているため、ストレージ容量が不足する場合は、microSDカードの活用も検討しましょう。
HiGrace C107 はエントリークラスの処理性能
AnTuTuベンチマークテスト(V10 lite)の結果
プロセッサに「Allwiner A523」を搭載しているこの端末は、AnTuTuベンチマークテストVersion10.2.8(lite版)にて約18万点と、現代のスマートフォンやタブレットの中ではかなり低いスコアを記録します。SNSやWeb閲覧といった軽いコンテンツ消費でも動作のもたつきを感じることがあり、普段ハイエンド端末を使っている人にとってはストレスを感じるかもしれません。
ただし、本機はエントリーモデルであり、価格を考えれば妥当な性能と言えるでしょう。ゲームプレイなどを目的とした購入はおすすめできませんが、動画視聴に関しては、一度再生してしまえば通信環境が悪化しない限りは問題なく最後まで再生できます。動画視聴専用として割り切って使うのであれば、大きな不満を感じることはないでしょう。
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
WEB閲覧・読書・動画鑑賞には必要最低限のパフォーマンス能力です!
仮想メモリ機能で合計10GBのメモリ容量
仮想メモリ機能は標準でオンになっており、メモリ容量は合計10GBとなります。
Xの挙動をチェック
「快適」とまでは言えない操作感ですが、SNSの閲覧には十分耐えられます。
HiGrace C107 のバッテリー性能は課題点
省電力性能は低く今後の最適化に期待
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート60Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに5時間5分を要しました。単純計算で、0%になるまで使い続けた場合は約6時間2分となります。
本機のバッテリー容量は5,000mAhと一般的なスマートフォンと同程度ですが、最適化の問題か、省電力性能は低い結果となりました。今後のアップデートで改善される可能性もありますが、長時間充電できない環境での使用を考えている場合は注意が必要です。
充電速度は10W
充電速度は10Wに対応しています。
満充電まで気長に待ちましょう。
HiGrace C107 は良質なデュアルスピーカーを搭載
デュアルステレオスピーカーで臨場感あるサウンド体験が可能
スピーカーは横持ちした時の下側面あります。下側面に2基集中して配置してありますが、しっかりと距離が保たれており、ステレオならではの臨場感のあるサウンドを体験できます。特筆すべきは、低価格帯のタブレットでありながら音質が優れている点です。音楽や動画鑑賞でもストレスなく、質の高いサウンドを楽しむことができます。
1~2万円台のタブレットの中では上位のスピーカー性能です!
HiGrace C107 は顔認証によるロック解除に対応
本機は顔認証システムに対応しており、その精度と速度は十分に実用的で、ストレスなく使用できます。
PIN入力より圧倒的に簡単なので、設定必須です!
HiGrace C107 のカメラ性能は価格相応
アウトカメラ(8MP)
本機のアウトカメラは8MPのシングルレンズ構成です。性能は高くなく、色味、明るさ、解像感ともに満足できるきれいな写真を撮ることは難しいでしょう。あくまでメモ程度の記録用として割り切って使うことをおすすめします。
大切な思い出を写真に記録したい場合は手に持っているスマホを使いましょう。
インカメラ(5MP)
インカメラはアウトカメラよりもハードウェアのスペックは劣りますが、Web会議などで使用する分には十分な性能を備えていると言えます。
HiGrace C107 の動画撮影は写真性能と同様に及第点
本機のカメラで撮影できる動画は、本機の写真性能と同様に画質が低いと言えます。手振れを抑える機能も搭載されていないため、手持ちで歩きながらの動画撮影には不向きです。
製品価格を考えると妥当です!
HiGrace C107 は Wi-Fi 専用機でSIMカードによる通信には非対応
Wi-Fi 6 に対応
本機はSIMカードを使用した通信には対応しておらず、主にWi-Fiでの通信となります。高速化、安定化、省電力化を実現した最新のWi-Fi規格である「Wi-Fi 6」に対応しているため、快適なインターネット接続が可能です。
技適マーク取得済みで安心して使用可能
本機は日本のECサイトでも販売されており、技適マークを取得済みです。安心してご使用いただけます。
HiGrace C107 はWidevine L1認証でNetflixのHD再生に対応
Widevine L1に認証
本機はWidevine L1に認証されており、NetflixやAmazonプライムビデオを高画質 (HD) で再生できます。
GPSや防水防塵性能は無し
残念ながらGPS機能や防水防塵性能は非対応です。
HiGrace C107 の価格
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まとめ:動画視聴に適した10インチ格安タブレット
16:10の画面比率で鮮やかなIPS液晶ディスプレイ、良質なスピーカー性能、そしてWi-Fi 6による安定した通信を備えた本機は、まさに動画視聴に特化したタブレットです。動画視聴に直接的には必要のない処理能力やカメラ性能を抑えることでコストカットを行い、手頃な価格を実現している点は、競合製品との差別化に成功していると言えるでしょう。寝室に置いて、寝る前のちょっとした動画視聴に最適な一台としておすすめです。
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