2016年にTWS(ワイヤレスイヤフォン)業界に突如現れた中国の新興メーカーである「Tranya(トランヤ)」様より、高コスパTWSとなる【Tranya Nova lite】をご提供いただきました。先日上位グレードの【Tranya Nova】をレビューし多くの付加価値のある優れた製品でありとても驚きましたが、本機についてもスペックを見る限りほぼ同じ付加価値を備えたうえで低価格化を実現できているTWSであることが分かります。では、以下に詳細に解説をしましたのでぜひ最後までご覧ください。
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Tranya Nova lite のスペック
機種名 | Tranya Nova lite |
色 | ・アイボリー |
寸法・重量 | イヤホン重量:4.65g(片方) ケースサイズ:63 × 48 × 26mm ケース重量 :44.4g |
SoC | |
ドライバーサイズ | 12mm |
対応コーデック | AAC,SBC |
Bluetooth | バージョン 5.3 通信範囲:10m |
バッテリー | 容量:400mAh(ケース) 45mAh×2(イヤホン) 【ANCオフ】 再生時間:約8時間(イヤホン単体) 約32時間(ケース併用) 【ANCオン】 再生時間:約??時間(イヤホン単体) 約??時間(ケース併用) |
充電仕様 | 有線充電時間:約1.5時間 無線充電時間:約3.5時間 イヤホン充電時間:約1.5時間 充電ポート:USB Type C ワイヤレス充電対応 |
アクティブノイズ キャンセリング | 最大40dB 外音取り込み対応 通話時ノイズ90パーセントカット |
防水規格 | IPX5 |
その他(付加価値) | カナル型 装着検知 低遅延(ゲーム)モード タッチコントロール マルチデバイス接続 専用アプリ対応 技適マーク取得済み |
Tranya Nova lite
開封〜パッケージの紹介
化粧箱は白地の箱の表面にメーカーロゴと社名のみが銀色の文字でプリントされているだけのとてもシンプルなデザインです。上位モデルの【Tranya Nova】と同一の化粧箱です。
背面は他メーカーで言えば細かいスペックや認証マークが表示されているものが一般的となっていますが、Tranya製品にいたってはほぼ情報が記されておりません。
内容物の紹介
内容物は【Tranya Nova lite】TWS本体のほかに取扱説明書と充電ケーブル、そしてサイズ違いのイヤホンピース2種類(S・Lサイズ)です。
TWSの付属品としては当たり前の構成です。
本体外観の紹介
本機のカラーバリエーションはアイボリー一色のみの用意です。デザインについては特別特徴的な要素は一切なく、とてもシンプルな設計です。中央には充電状況を確認することができるLEDインジケーターを備えます。
充電ケース背面にはメーカー名の印字とリセットボタン、そして下部には充電ケーブルの差込口を備えます。
イヤホン本体は充電ケースと同じ色素材で作られています。正面にはロゴとメーカー名が印字されています。形状は上位モデルの【Tranya Nova】と全く一緒ですが、本機はその色味からか充電ケースを含めて高級感を感じるような要素はなく、ある種差別化されていると言えるのではないでしょうか。
また、イヤホン本体には接続確認用のLEDはありませんでした。
イヤホンは充電ケースに吸着される機構を搭載
こちらについてはメーカーや製品価格問わずごく一般的な機構となっていますが、本機もイヤホン本体は磁気で充電ケース内部に吸着されているため容易に収納することができます。蓋を開いた状態で逆さまにする程度ならイヤホンは落下しないため、誤って落として紛失するような事態は防ぐことができます。
左右に合計4台のマイクを搭載
イヤホン片方に2つ、左右計4つを備えます。通話の際はもちろんアクティブノイズキャンセリングや外音取り込みを活用する際に機能します。
コンパクトで滑らかな設計は持ち運びに最適
充電ケースは手のひらに収まるサイズ感で、厚みや角もなくポケットやカバンの中に簡単に収納することができます。
取り扱いのしやすいバランスの良い重量感
イヤホンを含んだ総重量は約45gです。手に持ってみた感覚は特に重さを感じることはなく非常に取り扱いのしやすい重量であると言えます。
片方のイヤホンの重量は約4.7gでした。この形状(通称うどん型)のイヤホンにおいては一般的です。とは言え重すぎると疲れるし、軽すぎるとスペックが充実しないので、イヤホンとしては最適な設計であると感じます。
Tranya Nova lite の接続について
接続方法は一般的で超簡単
接続方法については一般的なTWSと同じです。充電ケースの蓋を開けてイヤホン本体を取り出すことで接続待機状態となります。この状態のまま接続したい機器側で設定を行うことでペアリングが完了となります。もちろん、一度でもペアリングした機器とは今後、充電ケースを開けてイヤホンを取り出した時点で即接続状態となります。
Bluetooth5.3による安定した接続を実現
干渉防止機能の大幅な向上と、より安定した接続が可能な最新のBluetoothバージョン5.3を搭載しています。
マルチデバイス接続機能に対応
また本機はマルチポイント機能に対応しており、2つのデバイスまで同時接続が可能です。
筆者もアンドロイドとiPhoneで同時に接続することができました!
Tranya Nova lite の音質は売りではなく及第点
aptX系やLDACコーデックには非対応でAACとSBCのみ
コーデックとは機器を接続するための方式の事で音質や遅延性に関係するのですが、残念ながら最新のaptXコーデックやLDACコーデックには非対応となっています。そのため高解像度の音源の再現性は低いため、音質に拘る人には向かないTWSであると言えます。
とは言えAppleのAirPodsはACCとSBSのみです。必ずしも良いコーデック=良い音質であるわけではありません。
12mmの大きなダイナミックドライバーを搭載
ダイナミックドライバーとは伝達された信号を実際に音に変換する円形の振動版を指します。一般的に大きければ大きいほど低音の再生に有利とされています。本機の12mmは大きい部類に入り、音圧のしっかり効いた迫力ある音楽を楽しむことができます。
上位モデルでは独自技術である「SonicMax™」を搭載していますが、本機は非搭載です。
聴いた感想
本機はメーカーの公式ページやアマゾンの商品ページを見ても、その音質について言及しているのは「12mmの大型ドライバーを搭載」しているという点に限ります。先述もしていますが例えば上位モデルの「Tranya Nova」については最新チップを採用し、かつ次世代コーデックに対応していたり独自技術の「SonicMax™」を搭載している点が音質を良くする点としてありましたが、本機にはありません。ついては実際に音楽を聴いても特段良い音質であると感じることはありませんでした。とは言え悪いと感じることもなくとてもバランスの取れたまとまったサウンドを楽しむことができます。音質については及第点と言わざるを得ませんが、本機の最大の強みはこれから述べる付加価値がとても豊富で凄く、実用性に長けたTWSである点です。
Tranya Nova lite は低価格なのにアクティブノイズキャンセリング機能を搭載
40dBのノイズキャンセリングを実現
本機はノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載しており、その強度は40dBです。一般的なTWSは35~40dB程度のノイキャン性能ですので、本機のANC機能は強い部類であると言えます。また実際に使用してみた筆者の感想としては、今まではノイズキャンセリング機能を使うとまるで水の中に入っているような不快感を覚えてしまうことが多くあったのですが、本機のノイズキャンセリング機能はどこか優しさや柔らかさを感じ不快感がとても少ないです。もちろんその上でノイズをしっかりとカットしてくれているので、筆者にとってはすごく合うと感じました。
ANCの上質さは上位モデル「Tranya Nova」と同等です。
通話時に90%のノイズカットを実現
本機を用いた音声通話時には、周囲の環境音やノイズを搭載されてた4基のマイクで感知し、同時に90%のノイズをカットしてくれる機能が搭載されています。商品説明にはよくある「CVC8.0テクノロジー」という記載は無く少し心配でしたが、実際に使用してみたところ非常にクリアで快適な通話を楽しむことができました。
Tranya Nova lite はその他付加価値ももりもり搭載でお値段以上のTWS
ワイヤレス充電に対応
本機はワイヤレス充電(置くだけ充電)に対応しています。同価格帯の高コスパを謳う安価なTWSでは多くは省かれている機能です。
防水機能も搭載
また、防水規格『IPX5』に対応しています。雨や汗程度であれば故障する心配はありません。なお、イヤホンのみに適応していると思われるため、充電ケースは水没に注意しましょう。
装着検知も対応
これは上位モデルの「Tranya Nova」にはない機能ですが、本機には搭載されています。イヤホンを外すと流れている音楽や動画が自動的に一時停止され、装着すると再び自動的に再生される機能です。
Tranya Nova lite は専用アプリに対応
アプリを使って自分好みのイコライザー設定が可能
本機はメーカー公式のアプリに対応しています。アプリがなくてもイヤホン自体は使用できるのですが、アプリ上で設定の変更やイコライザー調整が可能です。アプリはデザインもシンプルで迷わず操作をすることができます。
イヤホンのファームウェアのアップデートもこのアプリ上で行うことができます。
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Tranya Nova はタッチによる操作をカスタマイズ可能
また本機を装着時に、イヤホンをタッチすることで操作をすることが可能で、左右合わせて最大8種類の操作を割り当てることができます。もちろん、誤操作が嫌いな人は全て無効にすることも可能ですし、3回タップや長押しにのみ割り当てれば誤操作を防ぐことができます。
筆者はシングルタップを無効にしてます!
Tranya Nova lite は低遅延ゲームモードを搭載
38ms(マイクロ秒)の超低遅延再生を実現し、コンマ何秒がとても重要なゲームにおいても活躍の期待できるTWSです。ゲームモードへの切り替えはアプリかタッチ操作で可能です。
タッチ操作にて切り替えを行いたい場合は、アプリからの設定が必要です。
Tranya Nova lite の価格
ご購入はAmazonからがおすすめ
アマゾン定価
⇒ 5,960円
まとめ:TWSに付けることができる付加価値をすべて搭載した低価格コスパモンスター
記事の中でも多く触れている部分ではありますが、本機は音質は及第点ながらワイヤレスイヤホンに付けることができるすべての機能を網羅した超実用的な超高コスパTWSです。何かの作業する際や通勤通学の電車の中など、音質をあまり必要としない「ながら聴き」の環境であれば最高の仕事をしてくれること間違いありません。加えて専用のアプリが非常にシンプルで直感的に操作することができ、長期的に使用するTWSとしても非常におすすめの一台です。今後も「Tranya」から目を離せません。
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