【ALLDOCUBE iPlay60 lite】は2024年3月にリリースされた11インチの大画面ディスプレイを備えた安価なタブレットです。処理性能についても汎用的なSoC「UNISOC T606」を搭載し、様々な用途に活躍が期待できるスペックを持っています。日本のECサイトでも展開されており、技適にも対応したモデルです。このレビュー記事では、ALLDOCUBE iPlay60 Liteの主な機能と利点について詳しくご紹介します。
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・本記事は ALLDOCUBE 様に製品をご提供頂き作成をしています。
・また、当記事で使用しているサンプルはアリエクスプレスで販売している製品一式であり、日本のECサイトの製品と内容物等が異なる場合があります。
⇩スペック紹介記事はこちら⇩
ALLDOCUBE iPlay60 lite のスペック
機種名 | ALLDOCUBE iPlay 60 lite |
カラー | ・グレー |
ストレージ | 128GB(UFS2.1) +1TBまでmicroSD対応 |
メモリ | 4GB +8GB拡張可能 |
サイズ | 縦 :168.3mm 横 :256.8mm 厚さ:8.4mm 重量:544g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS サイズ:10.95インチ 解像度: (1280×800) 画面占有率: アスペクト比: ピクセル密度:138ppi 輝度:350nit リフレッシュレート:60Hz タッチサンプリングレート:Hz |
プロセッサ | UNISOC T606 AnTuTu:約290,000 総合冷却機構 ㎡ |
バッテリー | 8,000mAh 有線充電速度:10W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 13MP ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) SIM2はmicroSDと排他 周波数帯域 【2G】 GSM:B2/3/5/8 【3G】 WCDMA:B1/2/5/8 【4G】 LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28A/B LTE TDD:B38/40/41 |
Wi-Fi | 802.11 ac/a/b/g/n 2.4GHz/5GHz |
Bluetooth | 5.0 コーデック: |
位置情報 | GPS/Beidou/Glonass |
オーディオ | デュアルスピーカー |
センサー類 | 重力センサー、照度センサー、 ホールセンサー |
防水・防塵規格 | 無し |
OS | Android14 |
その他 | Widevine L1認証 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite は前「iPlay50シリーズ」の筐体素材を踏襲
開封・同梱品の紹介
今回は紹介する【ALLDOCUBE iPlay60 lite】は11インチタブレットであり、製品催事に合わせて化粧箱は大きめの設計です。質素な普通の厚紙で作られているうえに表面には社名を表記するに留まり、パッケージにはコストを掛けていない印象です。
チープな化粧箱は製品価格を下げる工夫の一つです。
化粧箱背面についても多くの情報を表示しているわけではなくシンプルにデザインされています。
内容物の紹介
内容物はタブレット本体と充電器と充電ケーブルとSIMピン、そして取扱説明書が同梱されています。
また、AliExpressでは他にもキーボードやイヤホン、専用カバー、タッチペンが付属するセットも選択購入することが可能です。
フルセットが欲しい場合はAliExpressで購入しましょう!
充電器は日本のコンセントに対応した10Wの速度のアダプターです。端子に穴が空いていませんが、日本のECサイトで購入できる製品にはちゃんと日本仕様のアダプターが同梱されています。
本体外観の紹介
本機の素材は前シリーズである「ALLDOCUBE iPlay50シリーズ」と同じ筐体素材を使用しています。すべて金属素材で構成されており、高級感を演出しています。格安で購入できる端末ですが、高級感やそのスタイリッシュなフォルムでお値段以上のデザインをしていると言えます。
ALLDOCUBE製品はすべて筐体設計が良く、お気に入りのメーカーです!
ディスプレイ面には横持ちをしたときの上部ベゼル部にインカメラを備えます。
アウトカメラは2眼構成です。しかし一つは深度測定用のカメラであり、実質的にはメインカメラ1眼のみです。カメラユニットとしてはLEDフラッシュライトと併せてとてもコンパクトにシンプルに構成されており、デザイン的に気に入る人は多いのではないでしょうか。前シリーズではLEDフラッシュライトや深度用カメラはなく、メインカメラ一つがぽつんと配置されているだけでしたので、今作ではハードウェア的にアップデートされていることが分かります。
筆者は好きなカメラユニットのデザインです!
側面については背面向かって右側側面に電源ボタンと音量調整ボタン、そしてスピーカーを備えます。
背面向かって左側側面には充電口とスピーカー。
上部側面にはSIMスロットとマイク穴をそれぞれ搭載しています。
また、下部側面にはなにもありません。
保護フィルムは初期装備
本体ディスプレイ面には初めから画面保護フィルムが貼り付けてある状態でした。
このままでもしばらくは使用できます!ガラスフィルムが好きな人は別途調達しましょう。
専用ケースは同梱せず、別途調達する必要あり
日本のECサイトで購入する場合は、残念ながらカバーが同梱されていません。AliExpressで購入するとしても、オプションとして選択する必要があるので注意しましょう。また、この公式カバーは開くとスリープ解除、閉じるとスリープ状態となるウェイクアップ機能に対応しています。しかし、現状として日本のECサイトではこの公式カバーは販売されていないため、サードパーティー製品を購入する必要があります。
後日、日本でも調達可能となる可能性もあります。
本体重量は545gとヘビー級
11インチと大きなディスプレイを搭載し大きな筐体をしている本機のその重量は545gと、タブレットとしてはそこそこの重量となりました。
11インチの大型ディスプレイを搭載したタブレットとしても少し重めかもしれません。
また、AliExpressオプションで購入ができるの公式のカバーを付けた状態では約730gとなります。
手帳型のカバーは特に重くなりがちです。
部屋に据え置くタブレットとしての活躍が期待
本機の厚みは8.4mmとタブレットとしては平均的です。筐体は大きく、片手で持ってもう一方の手で操作することもままならないです。
8インチの代表的なタブレットである【iPad mini 6】と並べるとなかなかのサイズ感であることがわかります。大画面を必要とすることと筐体サイズが大きくなることはトレードオフの関係であり、屋外に持ち運び使用する用途には向かないタブレットと言えます。
部屋に据え置く用のタブレットとして、動画鑑賞やPCライクの活躍が期待できます!
ALLDOCUBE iPlay60 lite は11インチの超大画面でHD画質の動画視聴を楽しめる最高の映像コンテンツ消費端末
大型で狭ベゼルのディスプレイを搭載
前述している通り本機は11インチの大型IPSディスプレイを搭載しています。発色は鮮やかでとても綺麗であり、サブスク系映像コンテンツのHD高画質再生(720p)を大画面で楽しむことができるディスプレイを搭載していると言えます。また、ベゼル部もとても狭く正面からの見た目は非常に良いです。
一方で、ディスプレイサイズが大きいが故にピクセル密度が低くなっており、解像度の低さを随所に感じてしまう欠点があります。動画のHD画質での再生は問題のない解像度(1280×800)ではあり、映像を見る分には気にならないのですが、写真の現像やイラスト用途としては本機は向かないので要注意です。
ディスプレイ輝度は350nitで屋内使用では十分明るい
ディスプレイ輝度については低価格帯のタブレットとしては一般的である350nitとなります。屋内での視認性は一切問題がありませんが、天気の良い屋外では視認性が悪くなります。
明るさ自動調整に対応
照度センサーを搭載してるため、周囲の明るさに合わせてディスプレイの輝度を自動調整してくれます。低価格帯の端末ではカットされるケースの機能ですが、本機はしっかりと対応しておりあると便利な機能の一つです。
画面リフレッシュレートは60Hzのみ
本機の画面のリフレッシュレートは60Hzのみです。
ALLDOCUBE iPlay60 lite は最新のAndroid14で便利かつ安全なソフトウェアを搭載
Android14搭載で安全で快適な操作性を実現
本機は購入当初から最新の「Android14」を搭載しています。Android14は従来の13と比べてカスタマイズ性・プライバシー保護・パフォーマンス能力がそれぞれ向上しており、ユーザーにとって使いやすく便利で安全なOSとなります。
独自OSではなく素のAndroidで翻訳がイマイチ
搭載されているAndroid14が便利であることは間違いないのですが、日本語に翻訳されていないメニュー項目が複数あり、非常に使いにくい箇所が随所に見られます。特にカメラアプリの設定項目はほとんど英語のまま。なんとなくは理解可能ですが、アップデートによって改善を期待したいところです。
ALLDOCUBE iPlay60 lite のストレージは128GBで1TBのmicroSDに対応
ストレージは標準で128GB
本機のストレージ容量は128GBです。初期状態で使用中の容量は10GBと少ないおかげで本体ストレージだけでも保存容量は確保されていますが、それでも足りない場合はmicroSDカードを活用するようにしましょう。
プリインストールアプリは少なめ
初期状態でインストールされているアプリは少なめです。
ALLDOCUBE iPlay60 lite の処理性能はローコスト端末としては超優秀
AnTuTuベンチマークテスト(V10 lite)の結果
SoCに「UNISOC T606」を搭載しているこの端末は、AnTuTuベンチマークテストVersion10.2.4(lite版)にて約28万点を記録します。価格に対するパフォーマンス能力としては超優秀で、高負荷のゲームを除いては十分にサクサク動作をします。SNSの閲覧や動画鑑賞などのコンテンツ消費をする分には申し分ない処理性能を備えていると言えるでしょう。
UNISOC T606 レベルのSoCが安価で購入できる時代になりました!
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 538,874 | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
設定でRAM容量を最大8GB追加可能
① 「設定」を開く
② 「ストレージ」をタップ
③ 「MemFusion」をオンにする
④ 「Set virtual RAM」より好きな容量を選択する
⑤ 再起動
設定アプリより上記操作を行うことで仮想メモリを設定することが可能となっており、本機は最大で8GB拡張できます。もともとのメモリ容量は4GBと少なく非力なのですが、この設定をすることで10GBものメモリ容量を実現します。ストレージに余裕がある場合はより快適な操作体験をするために、本機能を活用することをお勧めします。
ストレージ項目よりこの機能を設定ができるのは珍しい気がします。
Xの挙動をチェック
前述している通り、SNSの閲覧については一切のストレスを感じることもなく快適に操作をすることができます。
ブラウザやユーチューブについても同様です!
ALLDOCUBE iPlay60 lite は8,000mAhの超大容量バッテリーを搭載
バッテリーは驚異の8,000mAh大容量仕様
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート60Hz、輝度音量共に50%固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに10時間55分を要しました。つまり0%になるまで使用を続けた場合は約13時間39分かかる計算となります。搭載しているバッテリーは8,000mAhと大容量。筐体が大きい為、大きなバッテリーを搭載するスペースが筐体内に確保できるために実現していることと思われます。実際の駆動時間も長く、ディスプレイが液晶で大きいから消費電力も増えるだろうという予測をいい意味で裏切られました。
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 20時間8分 | 5,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
充電速度は10Wと低速
充電速度は10Wに留まります。大容量バッテリーを搭載している分、満充電まで多くの時間を要するので充電管理には気を付けましょう。
満充電まで気長に待ちましょう。
ALLDOCUBE iPlay60 lite はデュアルステレオスピーカー搭載で音質は平均的
ステレオに対応した臨場感のあるサウンドを体験可能
本機のスピーカーは横持したときの左右に1基ずつ計2基搭載してステレオにも対応しており、臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。音質としては可もなく不可もなくで、長く聞いていても決して疲れないサウンドを奏でてくれます。
個人的には合格点の音質です!
3.5mmイヤホンジャックは非搭載
イヤホンジャックはありませんがBluetoothにはもちろん対応しており、本機スピーカー性能に満足できない人は別途スピーカーに接続することでより上質な動画視聴等を体験することができます。
ALLDOCUBE iPlay60 lite は生態認証に非対応 ロック解除はパスワード等
本機は顔認証もしくは指紋認証システムに非対応となります。端末にロックをかける場合はPINやパスワード、パターンを解除する必要があります。
セキュリティ性は問題ないですが、利便性に難あり。
ALLDOCUBE iPlay60 lite は実用的な写真が撮影可能なカメラ性能
アウトカメラ(13MP)
カメラ性能も低価格帯のタブレットであることを考えれば上々の写真撮影が可能となっています。オートフォーカスにも対応で、子供でも簡単にピントを合わせた実用的な写真撮影を実現します。
子供のカメラ遊びとしてもそこそこ使えそうな性能です!設定はほぼ英語だけど。
インカメラ(5MP)
インカメラはメインカメラと比べてスペックがかなり低いですが、照明の弱い屋内でも十分明るい写真撮影をすることができました。WEB会議やビデオ通話でも十分きれいな映像を通話相手に送ることが可能です。
ALLDOCUBE iPlay60 lite はEIS(電子手振れ補正)に対応も普通に動画を撮影したほうが良さそう
本機の動画性能は写真性能同様に用途を限定すれば十分に実用的な映像撮影を実現しました。しかし手振れ補正は効かないのでなるべく動かないで撮影するように心がけましょう。設定項目よりEIS(電子手振れ補正)を設定することが可能ですが、画質が大きく悪くなるためオフ推奨です。
EISを有効にすると18fpsくらいしか出せません。
ALLDOCUBE iPlay60 lite は技適ありで4G通信に対応
SIMカード通信に対応
本機はSIMカードを使用した通信が可能です。SIMカードが2枚入りますが、SIM2はmicroSDカードと排他仕様となります。屋外での通信が可能となるため、旅行先や出張先でも動画視聴等を楽しむことができます。
対応バンドは狭くソフトバンク系のSIMカードがおすすめ
2G:GSM:B2/3/5/8
3G:WCDMA:B1/2/5/8
4G:LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28A/B
LTE TDD:B38/40/41
対応バンドとしてはdocomo・au系のプラチナバンドには対応しておらず、場所によっては繋がりにくくなる場合があります。Softbank系で運用することをお勧めします。
4Gのバンド1に対応しているので、山奥でない限りは困らなそうです。
技適にはしっかりと対応
本機は日本のアマゾンでも販売されており、技適にも対応しています。技適番号は219-239108です。
LTE通話(VoLTE)に対応??
設定項目より「4G回線による通話」という項目があり、ECサイト商品ページでも4G通話可能と謳われてますが、SIMカードを挿しただけでは通話は不可能でした。本機でVoLTEを使用したい場合は特殊な操作が必要となる可能性があります。
11インチのタブレットでの通話は現実的ではないので、VoLTE要らないっちゃ要らないですが。
ALLDOCUBE iPlay60 lite はWidevine L1に対応でサブスク動画の高画質再生が可能
GPS搭載で位置情報を取得可能
本機はGPSに対応しており、マップアプリや天気アプリで位置情報を取得することができます。
防水防塵性能はなし
残念ながら防水防塵性能についてはありません。お風呂や荒天時の屋外での使用は控えましょう。
Widevine L1認証
本機はサブスク系映像コンテンツを高画質で見るために必要となる「Widevine L1」に対応しています。
最近のタブレットは Widevine L1 はマストとなっていますね。
ALLDOCUBE iPlay60 lite の価格
Amazon定価
⇒ 18,900円
まとめ:動画配信サービスを高画質再生して楽しむ部屋に据え置き大画面タブレット
【ALLDOCUBE iPlay60 lite】は、安価で購入ができる11インチのタブレットとしてはとても高コスパな端末であると言えるでしょう。その大きさ故に持ち運びにはリスクが伴うため、テレビの無い寝室等に据え置き用の動画視聴用の端末としての活躍が期待できます。なにも動画だけではなく、電子書籍の閲覧、ブラウジングなどの普段使いにも快適に操作をすることができ、ライトユーザーにとっては十分な性能を持っています。ピクセル密度が低く注意が必要ですが、セール時には1.5万円を下回るような価格で購入できるため、安価で高コスパな11インチタブレットであると評価します。本機を購入して大型ディスプレイによる迫力満載な動画視聴をしてみてはいかがでしょうか。