【ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE 2024】は、2024年2月26日発売の8インチタブレットです。2023年のモデルと大きな違いはありませんが、本機はストレージ容量を減らすことでコストダウンを図った最新版となります。サイズ感、ディスプレイ性能、処理能力、バッテリー性能等ほぼすべての性能が多くの人にとって満足いくレベルにあるにも関わらず、セール時は1万円台後半で購入できる安さも備えており、超高コストパフォーマンスを誇る8インチタブレットの最適解と呼べる製品に仕上がっております。以下に詳細に解説をします。
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⇩ストレージ容量のより大きい2023年モデルはこちら⇩
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ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE のスペック
機種名 | ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE 2024 |
カラー | ・ブラック |
ストレージ | 128GB(UFS2.2) microSD512GBまで対応 |
メモリ | 8GB +8GB追加可能 |
サイズ | 縦 :202.7mm 横 :126mm 厚さ:7.5mm 重量:306g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS サイズ:8.4インチ 解像度:1920×1200FHD+ アスペクト比: ピクセル密度:270ppi 輝度:320nit ピーク輝度: リフレッシュレート:60Hz タッチサンプリングレート: |
プロセッサ | MediaTek Helio G99 |
バッテリー | 5,000mAh 有線充電速度:PD18W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 13MP オートフォーカス対応 ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM×2) ※SIM2はmicroSDと排他 周波数帯域 【2G】 GSM:B2/3/5/8 【3G】 WCDMA:B2/3/5/8 【4G】 LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66 LTE TDD:B38/39/40/41 |
Wi-Fi | 2.4GHz/5GHz 802.11 ac/a/b/g/n |
Bluetooth | 5.2 コーデック:LDAC対応 |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、Beidou |
オーディオ | 3.5イヤホンジャック シングルスピーカー |
センサー類 | |
防水・防塵規格 | |
OS | Android 13 |
その他 | Widevine L1認証 1年保証 |
⇩【ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE 2024】のスペック紹介記事はこちら⇩
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE のデザインは iPlay50 mini シリーズ共通
開封・同梱品の紹介
筆者は今回Amazonで購入をしました。箱のサイズは8インチタブレットのサイズぴったりに設計されていて、かつ質素な素材を採用した化粧箱となっており、SDGsへの配慮...というより製品コストを抑えたデザインとなっています。以前レビューした【iPlay 50mini】と同じものを採用しています。
内容物の紹介
内容物はタブレット本体と充電器と充電ケーブル、そしてSIMピンと取扱説明書が同梱されています。
充電器は日本のコンセントに対応した10Wの速度のアダプターです。
後述しますが、本製品はPD18Wの急速充電に対応していのに付属されていないことは残念です。
本体外観の紹介
本体は金属素材で高級感があるデザインです。1万円台の格安タブレットでは樹脂素材で設計されているものも多くありますが、本機はオール金属でとても所有欲を満たしてくれる端末であると言えます。
アウトカメラは1眼のみで、大きなカメラバンプやフラッシュ、フェイクカメラなど一切無く、非常にシンプルで好印象な外観と言えるでしょう。
同じ8インチクラスのタブレットとして長年頂点に君臨している【iPad mini 6】と非常にデザインが類似していて、言えば洗練された良いデザインであると言っても過言ではありません。
側面のインターフェースとしては、上部側面は充電口のみを備えます。
そして下部側面にはスピーカーが1基。
背面向かって左側側面には音量ボタンと電源ボタンを備え、
そして背面向かって右側にはSIMトレーとマイク穴、3.5mmのイヤホンジャックを搭載しています。
見ての通りシングルモノラルスピーカーです。そして、音量ボタンと電源ボタンの位置が一般的なスマートフォンと逆なので、押し間違いに要注意です。
保護フィルムは初期装備だけど超傷付きやすい
本体ディスプレイ面には初めから画面保護フィルムが貼り付けてある状態でした。しかし、指紋を拭き取ろうと服の袖で撫でただけで線傷がついてしまうほど柔らかい素材となります。あくまで輸送時の画面の保護用途であるため、別途ガラスフィルムを調達することをお勧めします。ただし、メーカー公式でもアナウンスしていますが、ガラスフィルムはとても貼りにくい構造となり、失敗する確率はとても高いので注意が必要です。TPUフィルムの方を購入するほうが良いと思われます。
専用ケースは同梱せず、別途調達する必要あり
先日レビューした【UMIDIGI G1 Tab mini】等では専用のTPUケースが同梱されておりとても親切でしたが、本機は付属されていません。メーカー公式のTPUカバーは1,000円強でAmazonで購入が可能です、また、手帳タイプがAmazonやアリエクスプレスで購入が可能なので、好みのものを選ぶと良いでしょう。
筆者は公式TPUカバーを購入しました。
本体重量は312gと普通
形状が同じ下位スペックの【iPlay50 mini】は200g台に収まっていましたが、バッテリーサイズが増えている関係で300gを上回る重量となりました。とは言え重いといったことはなく非常に取り扱いのしやすい重量です。
⇩ 8インチタブレット重量比較表 ⇩
サイズ | 公称重量 | 長辺 | 短辺 | 厚み | |
ALLDOCUBE iPlay50mini | 8.4インチ | 292g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
iPad mini 6 | 8.3インチ | 293g | 195.4mm | 134.8mm | 6.3mm |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 8.4インチ | 306g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 8.4インチ | 310g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
Headwolf FPad5 | 8.38インチ | 320g | 202.0mm | 125.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 8.4インチ | 323g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
TECLAST P85T | 8インチ | 340g | 201.7mm | 122.4mm | 9.1mm |
Blackview Tab5 | 8インチ | 355g | 211.2mm | 126.2mm | 9.7mm |
UMIDIGI G1 Tab mini | 8インチ | 368g | 201.6mm | 124.5mm | 8.9mm |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 8.7インチ | 375g | 211.58mm | 125.48mm | 8.8mm |
また、別売りの公式のカバーを付けた状態では374gとなります。
厚み7.5mmと薄く手になじむ設計
本機の厚みは7.5mmととても薄く設計されているため、重量が軽いことも相まってとても持ちやすいタブレットとなっています。同じ8インチクラスのタブレットの中では格段に取り扱いのしやすいデザインであると言えます。
8インチタブレットの中で一番持ちやすいと思います。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は発色の良い高精細のディスプレイを搭載
ディスプレイの性能は一級品
本機の良い点の一つにディスプレイスペックが高い点が挙げられます。8インチと小さい画面なのにFHD+の解像度を備え、超高精細な映像を体験することができます。さらにIPS液晶ディスプレイで発色も良くベゼルも狭く、とてもスペックの高いディスプレイを搭載していると言えるでしょう。
屋外での視認性の悪さは液晶ディスプレイの宿命
ディスプレイ輝度は320nitと低めで屋外での使用時は視認性が悪くなります。液晶ディスプレイの製品のほとんどはこれ以上の輝度を実現しているタブレットは非常に少なく、致し方ない点でもあります。
画面リフレッシュレートは60Hzのみ
本機の画面のリフレッシュレートは60Hzのみです。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は多くのアプリがプリインストールされている
プリインストールアプリは合計38種類
初期状態でインストールされているアプリは38種類と多め、そのほとんどがGoogle系やオリジナルの実用的なアプリのみとなっています。
特に消す必要があるアプリはなさそうです。
本機のストレージ容量は128GBのコストダウンモデル
本機のストレージ容量は128GBです。初期状態ですでに約15GBを使用しており、十質的には113GBの保存領域しかありません。データを多く保存したい人は256GBモデルを購入するか、microSDを有効に活用するようにしましょう。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は優秀なチップである Helio G99 を採用
AnTuTuベンチマークテスト(V10 lite)の結果
SoCに「MediaTek Helio G99」を搭載しているこの端末は、AnTuTuベンチマークテストVersion10.2.3(lite版)にて約38万点を記録します。メールチェックや動画視聴、SNSやWeb閲覧程度の軽い作業は超軽快に操作をすることができます。発熱も少なく日常使いのタブレットとしては非常に優秀な処理性能を備えたタブレットであると言えます。
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 538,874 | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
Blackview Tab60 Pro | 251,245 | UNISOC T606 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
加えてこのSoCは低コストで、直近では多くの製品に採用されている大人気のチップです!
設定でRAM容量を追加可能
① 「設定」を開く
② 「Memory Expansion」をタップ
③ 好きな容量を選択する
④ 再起動
設定から仮想メモリを設定することで、ストレージの一部をメモリとして使用できます。本機は最大で8GB拡張できるため、もともとのメモリ容量8GBと合わせて、最大16GBのメモリ容量を実現できます。ストレージに余裕がある場合は、より快適な操作体験のために本機能を活用することをおすすめします。
空きストレージ容量を活用するため、データをたくさん保存してしまうと機能しないので注意です。
特定のアプリを高速化をすることが可能
設定にある「DuraSpeed」機能は、選択したアプリの起動中にバックグラウンド処理を制限することで、パフォーマンスを向上させることができます。ゲームなどで処理能力が不足していると感じた場合は、この機能を試すと改善する場合があります。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は5,000mAhの大容量バッテリーを搭載
省電力性能は平均的
バッテリーテストは「PCMark for Android」にて、画面リフレッシュレート60Hz、輝度音量共に50%固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに8時間8分を要しました。つまり0%になるまで使用を続けた場合は約10時間10分かかる計算となります。本機のバッテリー容量は一般的なスマートフォンと同等ですが、ディスプレイが大きい関係でスマホより省電力性能は低め。とは言え今回のテストの結果を見ると、タブレットの中では平均的な時間バッテリー持ちであることが分かります。
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 20時間8分 | 5,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab60 Pro | 13時間33分 | 7,700mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
充電速度はPD18Wに対応
充電速度はPD18Wの充電速度に対応しています。付属している充電アダプターは10Wまでの速度しか出ないため、最大出力を体験するためには別途対応した充電器を調達する必要があります。
スマホとは違い、常に持ち歩くわけではないタブレットなので、10Wの速度でも困ることはないでしょう。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE はシングルスピーカーで音質はチープ
スピーカーの低品質さは公式でも言及している程チープ
本機のスピーカーは端末を縦に持った時の下部にのみ1基だけ存在し、シングルモノラルスピーカーとなります。横向きで動画を見ている場合は右側からのみ音が聞こえてくるうえ、お世辞にも音質が良いとは言えないためBluetoothスピーカー等を活用することをお勧めします。
劇的に悪いわけではありません。筆者は音質面はこだわりがないので、ユーチューブを本機のスピーカーをそのまま使用して視聴しています。
3.5mmイヤホンジャックを搭載 Bluetoothにも対応
本体の上側面に3.5mmのイヤホンジャックを搭載し、またBluetoothにも対応しています。スピーカーに接続すことでより臨場感のあるサウンドを楽しむことができます。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は生態認証に非対応 ロック解除はパスワード等
本機は顔認証もしくは指紋認証システムに非対応となります。端末にロックをかける場合はPINやパスワード、パターンを解除する必要があります。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE の写真性能は13MPでオートフォーカスに対応
アウトカメラ(13MP)
アウトカメラは1つのみのシングルカメラ、13MPの解像度でオートフォーカスに対応しています。スペック的には及第点ですが、実際に撮影した写真は明るく実用的なカメラであると言えます。
普通に使えます。びっくりしました。
インカメラ(5MP)
インカメラはアウトカメラよりスペックの低い5MPのセンサーを採用しています。ビデオ通話をする分には全く問題のないスペックであると言えます。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE の動画撮影は電子式手振れ補正に対応
本機で撮影できる動画は2K画質に対応しており、さらには電子式手振れ補正(EIS)を設定できるため、【UMIDIGI G1 Tab mini】のような見ていられない粗悪な動画にはならず、普通の動画を撮影することができます。なお、EISは初期値はオフなので、あらかじめ設定する必要があります。
しかし、手持ちのスマホの方が良い写真・動画を撮影できるに決まっているので、あえて本機のカメラを使用する必要は全くありません。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE は4G通信が可能でVoLTE通話にも対応
SIMカードによる通信が可能であるが対応バンドには注意が必要
本機はSIMカードを使用した通信が可能です。対応バンドは下記の通り、ドコモやエーユー系の通信事業者でも問題なく通信は可能ですがそれぞれのプラチナバンドには非対応となるため、ソフトバンク系のSIMカードを使用することがお勧めです。
【2G】
GSM:B2/3/5/8
【3G】
WCDMA:B2/3/5/8
【4G】
LTE FDD:B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66
LTE TDD:B38/39/40/41
デュアルSIMにも対応していますが、SIM2はmicroSDと排他となります。
VoLTEは初期状態で解放済み
この手の中国製タブレットではVoLTE機能が使用できなかったり、特殊な操作をする必要があることが多くありますが、本機はSIMカードを入れるだけでVoLTEが適応されており、VoLTEを使用した通話が利用可能です。
技適はしっかりと対応
本機は日本のアマゾンでも販売されており、技適にも対応しています。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE はGPSが利用可能
GPSを活用してカーナビとして活用もOK
本機はGPSを搭載しているため、位置情報を活用したアプリ等も問題なく使用することができます。
防水防塵性能はなし
残念ながら防水防塵性能についてはありません。お風呂や荒天時の屋外での使用は控えましょう。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE はWidwvine L1認証
本機はサブスク系映像コンテンツを高画質で見るために必要となる「Widevine L1」に対応しています。
Netflixにも対応しており、1080pの高解像度でも映画鑑賞が可能です。
最近のタブレットにはWidevine L1が必須の条件となってきましたね。
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE の価格
Amazon定価
⇒ 27,999円
まとめ:不満点のほぼ無い万人に受ける8インチタブレットの最適解
上記の通りデメリットを3点あげましたが、実際に困る点は画面フィルムやカバーを別途調達が必要な点程度であり、タブレットそのものには不満点は一切ありません。その上で価格面もセール時期を狙うと1万円台後半で入手することができるため、超高コスパで万人におすすめができる8インチタブレットであり最適解であると評価しています。本機の前身のモデルである【iplay 50 mini】が人気となり火を付けたこの8インチタブレット市場の完成形がこの【ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE 2024】であり、次世代の安価で高コスパなSoCが登場しない限りはロングセラー商品として市場を長期間牽引する可能性のあるお勧めのタブレットです。