外出先でのインターネット接続手段として、手頃な価格で携帯性に優れたLTE対応タブレットへの需要は少なくありません。
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】は、この需要に応える8.7インチタブレットとして登場しました。ALLDOCUBEはコストパフォーマンスに優れた製品を展開することで知られますが、本モデルiPlay60 miniは、クーポン適用により最安値1万円以下という価格帯でありながら、4G LTEに対応している点が特徴です。これにより、Wi-Fi環境がない状況下でも、単体でのインターネット接続が可能となります。
本体重量は約350gと軽量であり、携行に適したサイズ感から、高い携帯性を実現しています。上位モデルが存在するALLDOCUBEのラインナップにおいて、iPlay60 miniは価格とLTE対応を主要な強みとし、独自のポジションを確立しています。
本モデルが提示するコストパフォーマンスは、実用性に見合うものか。本稿では、【ALLDOCUBE iPlay60 mini】が有する性能や機能を詳細に検証し、その実力に迫ります。



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ALLDOCUBE iPlay60 mini のスペック

機種名 | ALLDOCUBE iPlay60 mini |
カラー | ・グレー |
ストレージ | 64GB +最大512GBまでのmicroSDカードに対応 |
メモリ | 4GB +最大8GB追加可能 |
サイズ | 縦 :212.0mm 横 :124.6mm 厚さ:8.7mm 重量:350g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS液晶 サイズ:8.68インチ 解像度:HD (800×1340) 画面占有率:85% ピクセル密度:179ppi ピーク輝度:400nits リフレッシュレート:90Hz |
プロセッサ | Unisoc T606 |
バッテリー | 4,000mAh 有線充電速度:10W 無線充電速度:非対応 |
カメラ | ・メインカメラ 5MP ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | 無し |
対応バンド | デュアルSIM(nanoSIM ×2) SIM2はmicroSDカードと排他 周波数帯域 2G:GSM:B2/3/5/8 3G:WCDMA:B1/2/5/8 4G:FDD:B1/2/3/5/7/8/18/19/20/26/28A/28B TDD:TDD: B38/40/41 |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac/ax (2.4GHz+5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 コーデック: |
位置情報 | GPS/Beidou/Galileo/Glonass |
オーディオ | 2 Box Speakers 3.5mmイヤホンジャック |
センサー類 | 重力センサー |
防水・防塵規格 | 無し |
OS | Android 15 |
その他 | FMラジオ Widevine L1 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini は廉価モデルらしく樹脂筐体かつシンプルデザイン
開封〜内容物の紹介

ALLDOCUBEの製品パッケージは、これまでメーカー名のみがプリントされた白いシンプルな化粧箱が定番でした。
しかし、一足先にリリースされた上位モデル【ALLDOCUBE iPlay60mini Turbo】以降、デザインが一新され、製品全貌を前面に表示したものが採用されています。
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】もこの新しいデザインの化粧箱で提供されます。

箱の中には、タブレット本体のほか、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、SIMピン、そして簡単な説明書が同梱されています。

同梱されている充電器は、日本国内での使用に必要なPSEマークが表示されており、10Wの充電速度に対応しています。

内容物はいつも通りです。
本体外観の紹介

本体カラーはグレーです。ALLDOCUBEの多くのモデルと同様、カラーバリエーションは現在のところグレーのみのようです。
本体素材はすべて樹脂で構成されており、上位モデル(ProやTurboなど)がメタルボディを採用しているのとは対照的です。
樹脂製ですが、安っぽさは感じられません。表面はサラサラとした手触りで、指紋が付きにくい点が特徴です。本体の剛性も確保されており、通常使用において強度面での不安はありません。

デザインも従来モデルと変わりなく、シンプルで飽きの来ない設計です。

カメラはシングルレンズ構成を採用しており、デザインやフラッシュライトといった付加機能は最小限に抑えられています。これは低コスト設計に貢献していると考えられます。
タブレット端末においてカメラの使用頻度はスマートフォンほど高くないことを考慮すれば、この設計は実用上問題ありません。結果としてコストや本体重量の抑制につながっており、機能と価格のバランスを考慮した設計と言えるでしょう。

また、背面の下部にはALLDOCUBEのロゴの刻印とともに、各種認証マークが記載されたシールが貼り付けられています。
この認証マークの中には「技適マーク」も確認でき、本製品が日本国内の電波法に適合し、使用が認められていることを示しています。

このシールをはがしてしまうと電波法違反となる恐れがあるので、はがさず使用するようにしましょう。

側面も背面と同じ樹脂素材が使用されています。エッジ部分は斜めに面取りされており、手に持った際に角が当たることなく、快適に保持できるよう工夫されています。
上部側面には、充電用のUSB Type-CポートとSIMスロットが配置されています。

下部側面には2基のスピーカーを搭載しており、ステレオ再生にも対応しています。しかし、同じ側面に配置されているため、ステレオ効果を感じることは難しいでしょう。

そして、左側面には3.5mmイヤホンジャックと音量ボタン、電源ボタンを備えています。
全体としてのファーストインプレッションは、非常に良好でした。「1万円台のタブレット」と聞いて想像しがちなチープさはなく、むしろ軽さや持ちやすさといった実用面でのメリットが際立っている印象です。

この価格帯のタブレットの完成度は、数年前よりも格段に向上しており、レベルが高いと感じます。
画面保護フィルムは初期装備

ディスプレイ面には、出荷時から保護フィルムが貼られています。ただし、このフィルムは残念ながら品質があまり高くなく、指の滑りの悪さや傷のつきやすさといった点が気になる可能性があります。これはあくまで輸送時の保護用と考え、もし気になる場合は別途、ガラスフィルムやアンチグレアフィルムなどへの貼り替えを検討することをおすすめします。



保護力の高いガラスフィルムは重量が増し、軽いTPUフィルムは衝撃からの保護力は低い。悩ましいですよね。
保護カバーは別途調達が必要

専用カバーは別売です。別途用意する必要がありますが、Amazon公式ショップなどで2,000円前後で購入できます。
この公式カバーは手帳型ケースでスタンド機能を備えています。しかし、カバーの開閉によるオートスリープ・ウェイクアップ機能には非対応です。購入検討者はご注意ください。



筆者はレビューキャンペーンでもらうことができました。
実測値約340gの重さ

本機の重量は、メーカー公称値は350gですが、初期保護フィルムを貼ったままの状態で実測したところ340.5gでした。8インチタブレットとしては平均的な重量ですが、ディスプレイサイズが8.68インチとやや大きいことを考慮すると、軽い部類と言えるでしょう。

樹脂ボディが軽量化に貢献しています!
⇩ 8インチタブレット重量比較表 ⇩
サイズ | 公称重量 | 長辺 | 短辺 | 厚み | |
ALLDOCUBE iPlay50mini | 8.4インチ | 292g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
iPad mini 6 | 8.3インチ | 293g | 195.4mm | 134.8mm | 6.3mm |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 8.4インチ | 306g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 8.4インチ | 310g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
Headwolf FPad 5 | 8.38インチ | 320g | 202.0mm | 125.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 8.4インチ | 323g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
TECLAST P85T | 8インチ | 340g | 201.7mm | 122.4mm | 9.1mm |
ALLDOCUBE iPlay60 mini | 8.68インチ | 350g | 212.0mm | 124.6mm | 8.7mm |
Blackview Tab5 | 8インチ | 355g | 211.2mm | 126.2mm | 9.7mm |
UMIDIGI G1 Tab mini | 8インチ | 368g | 201.6mm | 124.5mm | 8.9mm |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 8.7インチ | 375g | 211.58mm | 125.48mm | 8.8mm |
Headwolf FPad 7 | 8.4インチ | 385g | 203.7mm | 125.8mm | 8.5mm |

別売りの公式手帳型カバーを装着すると、重量は約452gとなります。手帳型カバーは性質上、どうしても重量が増してしまいがちなので、より軽量な状態で使いたい、または持ち運びたい場合は、サードパーティ製の一般的なTPUケースなどを検討するのも良い方法です。
さすがの8インチタブレット、手に持った状態での操作性は上々

サイズは公称値で約212 x 124.6 x 8.7mmです。コンパクトさが売りの8インチタブレットらしく、手によく馴染み、手持ちでのコンテンツ消費が快適に行える設計です。
また、厚みは8.7mmですが、上位モデルであるPro/Turboモデル(7.9mm)と比較するとやや厚めではあるものの、実際に手に取ってみると、それほど気になる差ではないと感じました。

筆者は8インチタブレットが本当に好きです。
ALLDOCUBE iPlay60 mini は価格相応のスペックを備えたIPS液晶ディスプレイを搭載
8.68インチでHD+解像度のディスプレイ

ディスプレイを正面から見ると、その8.68インチというサイズ感がよく分かります。主流の10インチクラスのタブレットよりは一回り小さいものの、スマートフォンよりは格段に広い表示領域を確保しています。ベゼルの幅も極端に太いわけではなく、この価格帯の製品としては十分にスタイリッシュな部類と言えるでしょう。
搭載されているのは8.68インチのIPS液晶ディスプレイです。IPS方式なので、視野角は広く、斜めから見ても色味の変化は少ないです。
解像度は800 x 1340ピクセルのHD+、画素密度は約179 PPIとなります。正直なところ、ここは上位モデルであるPro/Turboモデル(1920 x 1200ピクセル、FHD+、約270 PPI)と比較すると、見劣りする点と言わざるを得ません。特に、高解像度のスマートフォンやタブレットに慣れている人が見ると、文字の精細さや画像のシャープさで物足りなさを感じるかもしれません。ただし、腕を伸ばして通常の距離で動画を見たり、ウェブサイトを閲覧したりする分には、過度に粗さが気になるケースは少ないでしょう。
重要なのは、価格を踏まえた上で、この解像度で満足できるかという点です。色再現性やコントラストについては、IPS液晶として標準的なレベルと言って良いでしょう。

解像度こそ低いですが、価格を考えれば十分満足できるスペックです。
リフレッシュレートは満足の90Hz
さらに、この価格帯のタブレットとしては珍しく、90Hzのリフレッシュレートに対応しています。一般的な60Hzのディスプレイと比較して、画面のスクロール(ウェブサイトやSNSのタイムラインなど)がより滑らかに感じられ、これにより日常的な操作がより快適になります。

設定で60Hzに落とすことが不可能です。強制90Hz。
ピーク輝度は400nits

ディスプレイのピーク輝度は400nitsで、液晶ディスプレイとしては標準的な明るさです。主に屋内で使うことを想定したタブレットとしては必要十分で、屋内での使用においては全く問題ないでしょう。
ALLDOCUBE iPlay60 mini はカスタム要素の少ない素のAndroid15を搭載
システムの日本語翻訳は甘め

上位モデルにあたる【ALLDOCUBE iPlay60mini Pro】に搭載されていたタブレットに最適化された独自OS「ALLDOCUBE OS 3.0」は、残念ながら本機には搭載されていません。代わりに採用されているのは、いわゆる素のAndroid 15です。非常にシンプルで使いやすいOSではあるものの、メーカー独自のカスタム機能などは備わっていないため、自由度や機能面での利便性に関しては、物足りなさを感じる人もいるかもしれません。

現状、ALLDOCUBEのMediaTek SoC搭載機にのみ「ALLDOCUBE OS 3.0」が採用されているようです。

なお、システムの日本語化については、一部不完全な箇所が見られます。特にカメラの設定項目はほとんどが英語表記のままとなっており、この点は留意しておきたいところです。
今後のソフトウェアアップデートで改善される可能性はありますが、現状ではやや使いづらさを感じるかもしれません。
ストレージ容量は64GBのみ

ストレージ(ROM)容量は64GBです。OSやプリインストールアプリが約12GBを占有するため、実際にユーザーが自由に使える領域は約52GBとなります。
写真や動画、多くのアプリなどを保存・インストールする場合や、容量不足が気になる場合は、最大512GBまで対応するmicroSDカードを別途用意し、ストレージを拡張するのがおすすめです。
ALLDOCUBE iPlay60 mini の処理性能は日常使用には必要十分なエントリーモデルクラス
AnTuTuベンチマークスコアは約23万点

SoC(System on a Chip)には「Unisoc T606」を搭載しています。スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテスト(Version 10.4.9)で計測したところ、スコアは約23万点でした。
本機に搭載されている「Unisoc T606」は2021年ころにリリースされた古いプロセッサであり、現在は格安で調達できることが可能なため、安価なスマートフォンやタブレットに採用される傾向のある製品です。処理性能としては、エントリークラスに位置づけられます。
正直なところ、上位モデルであるProモデル(MediaTek Helio G99、AnTuTuスコア約40万点)や、Turboモデル(Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1、AnTuTuスコア約54万点)と比較すると、性能差は大きいと言わざるを得ません。そのため、高い処理能力を必要とする用途や、ヘビーな使い方をしたい方には向きません。
本機のパフォーマンスは、日常的な用途(ウェブ閲覧、動画視聴、SNS、電子書籍、軽いゲームなど)であれば十分対応できるレベルですが、それ以上の負荷がかかる作業や、本格的なゲームプレイには向いていません。このタブレットは、あくまでも手軽な情報端末やメディアプレイヤーとして使うのがメインの用途となるでしょう。より高いパフォーマンスを求めるのであれば、予算を追加してProモデルやTurboモデル(ただし、TurboモデルはLTE非対応です)を検討する必要があります。

また、高パフォーマンスモードはありませんので、ゲーム用途でのご購入は控えましょう。
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 538,874 | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
Headwolf FPad 7 | 530,678 | MediaTek Dimensity 7050 |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad 5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
Blackview Tab60 Pro | 251,245 | UNISOC T606 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini | 237,555 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
設定から仮想メモリを追加可能

メモリ(RAM)は物理的に4GB搭載されており、さらに、ストレージの一部を仮想メモリとして最大8GBまで割り当てることで、合計12GBとして動作させることが可能です。
ただし、仮想メモリは物理メモリよりもアクセス速度が遅いため、過度な期待はできません。何もしないよりはマシ、程度に考えた方が良いでしょう。ベースとなる物理4GBという容量は、現代のAndroid端末としてはやや心許ないと言わざるを得ません。メモリの管理を徹底したうえでタブレットを使用することをお勧めします。

基本的には8GBで設定しましょう。ストレージに余裕がないと機能しないため注意しましょう。
Xの挙動をチェック

実際にX(旧Twitter)アプリを起動して使ってみましたが、全くストレスなく利用できました。アプリの起動やタイムラインのスクロールもスムーズで、快適に操作できます。もちろん、ウェブブラウザやYouTubeなども問題なく動作します。

一昔前のT606は動作が遅いイメージがありましたが、メモリ最大化や最適化が進み、現在においてはSNS程度ならまともに使えるようになっています。
ALLDOCUBE iPlay60 mini のバッテリーは4,000mAhと小容量
前モデル据え置きのバッテリー容量

【ALLDOCUBE iPlay60 mini】のバッテリー容量は4,000mAhです。これは前モデルのiPlay50 miniから据え置きとなっており、最新モデルとしては正直なところ少々物足りなさを感じる容量かもしれません。
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート90Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでにかかった時間は、6時間18分でした。この結果から単純計算すると、バッテリーが完全に空になるまでおよそ8時間18分持つ計算になります。
この持続時間では、動画鑑賞やWEBブラウジングなどを中心に一日中バッテリーを気にせず使い続ける、というのは正直厳しいと言えるでしょう。外出先などで長時間利用する際は、モバイルバッテリーなどを併用するか、こまめな充電が必要になりそうです。
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 20時間8分 | 5,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab60 Pro | 13時間33分 | 7,700mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
Headwolf FPad 7 | 10時間41分 | 6,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 mini | 8時間18分 | 4,000mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
省電力モード機能を搭載

タブレットを持ち出している際に電池残量が少なくなってきた場合は、「バッテリーセーバー」機能をオンにすることでバッテリー消費を抑え、使用時間を延長できます。さらに、より強力な省電力効果を発揮する「ウルトラバッテリーセーバー」モードも用意されているため、状況に応じて使い分けると良いでしょう。

今やどのタブレットにも搭載されている標準的な機能です。
有線充電速度は10Wと低速

本機の充電速度は10Wです。低価格帯のタブレットとしては標準的な速度であり、バッテリー容量が比較的少ない本機にとっては、十分な速度と言えるでしょう。
ALLDOCUBE iPlay60 mini はデュアルステレオスピーカー搭載も配置に課題
横向きで動画を見ると左右どちらか一方からしか音が流れない仕様

【ALLDOCUBE iPlay60 mini】はステレオ対応のデュアルスピーカーを搭載していますが、縦持ち時の下部側面に集中配置されており、ステレオ効果は限定的です。
特に横持ちでの動画視聴では、左右どちらか一方からしか音が出ず、実質モノラルのように聞こえます。ステレオ感を重視する方は注意が必要です。

音質は悪くはないですが、決して良くもないです。価格相応でしょう。
3.5mmイヤホンジャックを搭載

臨場感のあるサウンドを楽しみたい場合は、Bluetooth スピーカーやイヤホンジャックに接続して外部スピーカーや TWS イヤホンを使用することをおすすめします。
ALLDOCUBE iPlay60 mini は生体認証によるロック解除に非対応
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】は、指紋認証や顔認証といった生体認証によるロック解除には対応していません。ロック解除のたびにパスワードやPINコードの入力が必要となるため、この点は少し手間やわずらわしさを感じるかもしれません。

価格を抑えるためにコストカットをしている部分です。
ALLDOCUBE iPlay60 mini のカメラスペックは低くメモ用途でのみの使用を推奨
メインカメラ 5MP




【ALLDOCUBE iPlay60 mini】のメインカメラは5MPと、最近のスマートフォンやタブレットと比較すると控えめなスペックです。実際に撮影した写真も、正直なところ高品質とは言い難い仕上がりでした。タブレットで本格的な写真を撮る機会は少ないかもしれませんが、本機のカメラはあくまで記録用やメモ用途として割り切るのが良さそうです。

大切な場面での写真撮影はお手持ちのスマートフォンでお願いします!
インカメラ 5MP

インカメラについても、メインカメラと同じ5MPのイメージセンサーを採用しています。ビデオ通話やWeb会議での使用には問題ありませんが、思い出の写真を残したいような大切なシーンでの撮影には、やや物足りなさを感じるかもしれません。
ALLDOCUBE iPlay60 mini はハードウェアの限界を感じる動画撮影性能
1080p , 30fpsの動画撮影が可能
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】の動画性能についても、静止画のカメラ性能と同様に実用レベルとは言えない結果となりました。ハードウェアスペックの限界がそのまま仕上がりに反映されており、カメラ機能全般はコストカットのために割り切られている印象です。

タブレットの動画撮影機能を使用している人います?これでいいと思います!
ALLDOCUBE iPlay60 mini はSIMカードを使用することで外出先でもコンテンツ消費を実現
microSDと排他仕様のSIM2スロット

【ALLDOCUBE iPlay60 mini】はSIMカードでのモバイル通信に対応しており、SIMカードを2枚(デュアルSIM)挿入可能です。
ただし、SIMスロットの片方(SIM2スロット)はmicroSDカードとの排他仕様となります。単体で屋外での通信が可能なので、旅行先や出張先など、Wi-Fi環境がない場所でも動画視聴などを気軽に楽しむことができます。
主要4キャリアすべての通信が満足に対応可能
4Gは幅広いバンドに対応し、キャリアを選ばない運用が可能です。ただし、5Gには非対応となっています。
VoLTEや技適にもしっかりと対応

実際に本機に楽天モバイルのSIMカードを挿入してみたところ、特別なAPN設定は不要で、VoLTEによる通話・データ通信が問題なく利用できました。おそらく、他の主要キャリア(ドコモ、au、ソフトバンクなど)のSIMカードでも、自動的にAPNが設定される仕様のようです。

ローカライズもばっちり(日本語化甘いけど)!
ALLDOCUBE iPlay60 mini は Widevine L1 認証で動画コンテンツ消費用端末にも最適
GPS搭載でカーナビとしての活躍にも期待
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】はGPSに対応しており、位置情報を利用する様々なサービスを使うことができます。SIMカードでのモバイル通信にも対応しているため、Wi-Fi環境がない場所でもタブレット単体でカーナビとして活用可能です。
防水防塵規格には非対応
本機は防水・防塵には対応していません。したがって、お風呂やキッチンなど、水濡れしやすい場所での使用は避けた方が良いでしょう。

タブレットの多くは防水防塵非対応です。
Widevine L1に認証

本機はWidevine L1に対応しており、この点はエンタメ機能として重要なポイントです。これにより、Amazon Prime VideoやDisney+といった動画配信サービスをHD画質で楽しめます。本機はしっかりと対応しているので、高画質で映画やドラマを見たい方には必須と言える条件を満たしています。
ALLDOCUBE iPlay60 mini の価格
通常価格 ⇒ 16,999円


まとめ:用途限定で活躍する超格安8インチタブレット
【ALLDOCUBE iPlay60 mini】は、「とにかく手軽な価格で、主に動画視聴やWeb閲覧をメインに利用したい」というユーザーにおすすめできるコンパクトタブレットです。
特に、この価格帯では貴重なWidevine L1に対応している点は、動画配信サービスを高画質で楽しみたい方にとって見逃せないメリットです。また、SIMカードに対応し単体で通信できる点や、GPS機能を活かしたナビ利用の可能性も、活用の幅を広げてくれます。
一方で、カメラ性能はかなり割り切られています。写真や動画のクオリティを重視する方には全く向きません。また、防水・防塵性能がないため、使用場所にも多少の気遣いが必要です。
これらのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身の使い方と照らし合わせて、【ALLDOCUBE iPlay60 mini】が最適な一台かどうか検討してみてください。価格以上のエンタメ性能と通信機能を持つ、ユニークな小型タブレットと言えるでしょう。