ALLDOCUBEから、8.4インチのコンパクトなAndroidタブレット【ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo】が登場しました。従来の「Helio G99」搭載タブレットとは一線を画す、「Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1」プロセッサを搭載し、AnTuTuベンチマークで約54万点という驚異的なスコアを叩き出す、まさに「ミニだけどターボ」な一台です。
今回は、【iPlay60 mini Turbo】を実際に使用してみて感じたメリット・デメリット、そして、デザイン、ディスプレイ、プロセッサ、その他の項目に分けてその実力を詳しくレビューしていきます。
コンパクトなタブレットに、ハイスペックを求めるユーザーも、そうでないユーザーも必見です。【iPlay60 mini Turbo】が、あなたのタブレット体験をどのように変えるのか、ぜひ読み進めてみてください。
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ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo のスペック
機種名 | ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo |
カラー | ・グレー |
ストレージ | 128GB +1TBまでmicroSD対応 USB 3.1対応 |
メモリ | 8GB (LPDDR5) +8GB拡張可能 |
サイズ | 縦 :202.7mm 横 :126.0mm 厚さ:7.9mm 重量:323g |
ディスプレイ | パネルタイプ:IPS液晶 サイズ:8.4インチ 解像度: FHD+(1920×1200) アスペクト比:16:10 ピクセル密度:270ppi 輝度:350nit リフレッシュレート:60Hz |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 AnTuTu:約54万点 |
バッテリー | 5,500mAh 有線充電速度:PD18W |
カメラ | ・メインカメラ 13MP ・フロントカメラ 5MP |
生体認証 | なし |
対応バンド | Wi-Fi専用 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz+5GHz) |
Bluetooth | Bluetooth5.0 コーデック:LDAC , ACC , SBS |
位置情報 | GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou |
オーディオ | デュアルスピーカー |
センサー類 | 6軸ジャイロ/モーター/重力センサー/光センサー |
防水・防塵規格 | なし |
OS | Android14 |
その他 | Widevine L1認証 ※NETFLIX対応 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo は高級感溢れるフルメタルボディ
開封〜内容物の紹介
今回は、AliExpressで購入しました。パッケージの前面には、ディスプレイに近未来的なロボットのイラストが表示されたタブレット本体の写真がプリントされています。ALLDOCUBEの製品パッケージは、通常、白い背景にメーカーロゴのみというシンプルなデザインが多いのですが、今作では少し派手なデザインを採用しています。
Amazonや楽天で購入したものとパッケージが異なる可能性ががあります。
パッケージの背面には簡易的なスペックが記載されています。
内容物はタブレット本体のほか、ユーザーガイド、充電器一式、そしてSIMピンです。
充電器は、日本でも問題なく使用できるPSEマークの表示がある10Wの充電速度に対応したものが同梱されています。
最大の充電速度はPD18Wのため、より早く充電をしたい人は別途調達する必要があります。
本体外観の紹介
本体のカラーバリエーションはグレーのみです。筐体素材は全体的にメタルが採用されており、価格以上の高級感を感じさせます。特別なカラーリングや模様などはなく、シンプルなデザインですが、メタル素材の質感が際立つ洗練された仕上がりになっています。
下位モデルにあたる【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】と全く同じ筐体デザインです。
リアカメラはシングルカメラで、格安タブレットでよく見かける主張の強い大きなカメラユニットやダミーカメラなどはなく、シンプルでスッキリとしたデザインです。カメラの下部にはLEDフラッシュライトが配置されています。
上部側面にはスピーカー穴とUSB Type-Cの充電口を備えます。
また、下部側面にはスピーカーを、
背面向かって左側側面には電源ボタンと電源ボタン、
背面向かって右側側面にはMicroSDスロットを備えています。
電源ボタンと音量ボタンの位置配置は、一般的なスマートフォンと逆となっているので要注意です。
また、ディスプレイ側の側面エッジ部にはマイク穴があります。
同じ8インチクラスのタブレットとして長年頂点に君臨している【iPad mini 6】と比較しても引けを取らない見た目のかっこよさをしていて、まさに洗練された良いデザインであると言っても過言ではないでしょう。
質感は高いですが、、、さすがのiPadには及びません。
画面保護フィルムは初期装備
本機は、初期状態でディスプレイ保護フィルムが貼り付けてあります。しかし、指の滑りが悪く指紋や傷が付きやすい非常に質の悪いものとなります。あくまで輸送時の画面保護の用途であり、別途調達することをお勧めします。
ディスプレイ保護フィルムは【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】と互換性があります。
保護カバーは付属しないので別途調達が必要
本機のには、専用のカバーが付属していません。本体を傷や汚れから守りたい場合は、別途購入する必要があります。カバーはディスプレイ保護フィルム同様に【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】と互換性があります。そのため、サードパーティ製を含め、様々な種類のケースがすでに販売されています。手帳型、スタンド型、クリアケースなど、自分の好みに合ったケースを選んでみましょう。
※公式カバーは楽天市場の方が価格が安い場合があります。
筆者は公式のカバーを購入しました。
とても軽量なタブレット重量
本体重量は公称値で323gですが、初期保護フィルムを貼り付けた状態で実測したところ、314gでした。ALLDOCUBEの8インチタブレットは全体的に軽量で、本機も同様に軽く、取り扱いやすい設計となっています。5,500mAhというバッテリー容量を考えると、驚異的な軽さと言えるでしょう。
長時間使用しても疲れにくく、外出先へ気軽に持ち運べる点は、大きなメリットです。
⇩ 8インチタブレット重量比較表 ⇩
サイズ | 公称重量 | 長辺 | 短辺 | 厚み | |
ALLDOCUBE iPlay50mini | 8.4インチ | 292g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
iPad mini 6 | 8.3インチ | 293g | 195.4mm | 134.8mm | 6.3mm |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 8.4インチ | 306g | 202.7mm | 126.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 8.4インチ | 310g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
Headwolf FPad5 | 8.38インチ | 320g | 202.0mm | 125.0mm | 7.5mm |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 8.4インチ | 323g | 202.7mm | 126.0mm | 7.9mm |
TECLAST P85T | 8インチ | 340g | 201.7mm | 122.4mm | 9.1mm |
Blackview Tab5 | 8インチ | 355g | 211.2mm | 126.2mm | 9.7mm |
UMIDIGI G1 Tab mini | 8インチ | 368g | 201.6mm | 124.5mm | 8.9mm |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 8.7インチ | 375g | 211.58mm | 125.48mm | 8.8mm |
公式カバーを装着した状態での重量は417gです。手帳型のケースは重量があるため、傷などを気にせず裸で使用するのも良いかもしれません。
筆者は手帳型のガバーではなく、TPU素材のカバーが好きです!
7.9mmの手に馴染む丁度良い筐体の厚み
本機の厚さは7.9mmと薄型で、持ちにくいと感じることはありません。むしろ、手にしっくりと馴染む、ちょうど良い厚みと言えるでしょう。
持ちやすさは8インチタブレットの強みです!
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo は高解像度の8.4インチ液晶ディスプレイを搭載
FHD+の美しい8.4インチIPS液晶ディスプレイ
本機は8.4インチのFHD+ (1920×1200) 解像度のIPS液晶ディスプレイを搭載しています。この高解像度ディスプレイは、細かな文字まで鮮明に表示できるため、電子書籍やWebページの閲覧に最適です。また、映画や動画を高画質で楽しむこともできます。
ディスプレイも筐体同様【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】と同じものを使用しています。
リフレッシュレートは残念ながら60Hz
本機のディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。最近のスマートフォンやタブレットでは、90Hzや120Hzといった高リフレッシュレートに対応した機種が増えていますが、本機は60Hzに固定されています。
リフレッシュレートに拘りたい人は【Redmi Pad SE 8.7 4G】をご検討ください!
ピーク輝度は価格相応
本機のディスプレイの輝度は350nitです。屋内での使用には十分な明るさを確保していますが、晴れた日の屋外など明るい場所では画面が見えづらい場合があります。また、ディスプレイ面に環境光センサーを搭載しており、周囲の明るさに応じて自動でディスプレイ輝度を調節することができます。
屋内ではとても見やすいディスプレイです!
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo はオペレーションシステムに素のAndroid14を搭載
オリジナルOSの「ALLDOCUBE OS 3.0」は非搭載
下位モデルにあたる【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】で搭載されていた独自OS「ALLDOCUBE OS 3.0」は、残念ながら本機には搭載されていません。代わりに搭載されているのは素のAndroid 14で、非常にシンプルで使いやすいOSですが、カスタムが施されていないため、自由度や利便性は低めです。
今後のアップデートで変更される可能性はあります。
初期状態でインストールされているアプリはほぼグーグルのみ
初期状態でインストールされているアプリは21種類で、そのほとんどがGoogle系のアプリや、時計、電卓など、日常的に使用する実用的なアプリのみです。無駄なアプリがプリインストールされていないため、ストレージ容量を圧迫せず、快適に利用開始できます。
筆者が見てきたすべてのスマホ・タブレットの中で最も少ないです。
ストレージ容量は128GBの一択
本機のストレージ容量は128GBです。ただし、初期状態でシステム領域などに約19GBが使用されているため、実際に使用できる容量は約109GBとなります。写真や動画、アプリなどをたくさん保存したい場合は、microSDカードを利用しましょう。
microSDは1TBまで対応です。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo は国内Android 8インチタブレットの中では高性能のプロセッサを搭載
Snapdragon 6 Gen 1 を搭載し AnTuTu 約54万点を記録
SoCには「Snapdragon 6 Gen 1」を搭載しており、スマートフォンの性能を測るAnTuTuベンチマークテストVersion10.3.4にて54約万点を記録しました。このスコアは日本で展開している主流の8インチAndroidタブレットの中では最もスコアが高く、処理性能が優れていることを表しています。実際の使用感も非常に快適で、ブラウザベース作業や動画視聴、SNSの閲覧等ではとてもパワフルで機敏な動作を体験することができます。
また、最近「MediaTek Helio G99」プロセッサを搭載したタブレットが多く、当ブログでも多くのレビュー記事を公開してきました。Helio G99はAnTuTuベンチマークテストで約40万点を記録するなど、日常的な用途であれば本機と同様に快適に動作します。しかし、クアルコム社製の「Snapdragon 6 Gen 1」は、Helio G99よりもさらに信頼性と処理性能に優れたプロセッサと言えるでしょう。
今後はこのチップが主流となるかもしれません。
⇩AnTuTu V10のタブレットスコア結果⇩
機種名 | スコア | プロセッサ |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 538,874 | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 404,542 | MediaTek Helio G99 |
Headwolf FPad5 | 391,297 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 383,417 | MediaTek Helio G99 |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 280,367 | UNISOC T606 |
Redmi Pad SE 8.7 4G | 271,720 | MediaTek Helio G85 |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 246,689 | UNISOC T606 |
HiGrace C107 | 186,642 | Allwiner A523 |
TECLAST P85T | 166,026 | Allwiner A523 |
UMIDIGI G1 Tab mini | 131,438 | Rockchip RK3562 |
Blackview Tab 5 | 6,7174 | Rockchip RK3326S |
設定から仮想メモリを追加可能
設定から仮想メモリを設定することで、ストレージの一部をメモリとして使用できます。本機は最大で8GB拡張できるため、もともとのメモリ容量8GBと合わせて、最大16GBのメモリ容量を実現できます。ストレージに余裕がある場合は、より快適な操作体験のために本機能を活用することをおすすめします。
① 「設定」を開く
② 「ストレージ」をタップ
③ 「Memory expansion」をタップ
④ 「Memory expansion size setting」より好きな容量を選ぶ
⑤ 再起動
空きストレージ容量を活用するため、データをたくさん保存してしまうと機能しないので注意です。
Xの挙動をチェック
前述の通り、SNSの閲覧は非常に快適で、ストレスを感じることはありませんでした。TwitterやInstagramなどのアプリもスムーズに動作し、タイムラインのスクロールや画像の読み込みも高速です。
寝る前のごろ寝タブレットとして優秀な性能を誇ります!
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo のバッテリー容量はProモデルより少しサイズダウンも省電力性能が格段に向上
省電力性能は驚異的
バッテリーテストは「PCMark for Android」を使用し、画面リフレッシュレート60Hz、輝度と音量を共に50%に固定して実施しました。その結果、バッテリー残量100%から20%になるまでに16時間7分かかりました。単純計算で、0%になるまで使い続けた場合は約20時間8分かかることになります。約1日使い続けてやっとバッテリーがなくなることから、バッテリーの持続時間は驚異的であると言えるでしょう。
バッテリー容量は5,500mAhです。これは、下位モデルの【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】の6,050mAhよりも少なくなっています。しかし、バッテリーテストでは長時間駆動が可能であることが確認できたため、省電力性能は非常に優れていると言えるでしょう。
これは、Snapdragon 6 Gen 1の高い電力効率と、システム全体の最適化によるものと考えられます。バッテリー容量が少なくなったとはいえ、1日中安心して使えるだけのバッテリー持ちを実現しています。
⇩タブレットバッテリーテスト記録⇩
機種名 | 記録時間 | バッテリー容量 |
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo | 20時間8分 | 5,500mAh |
ALLDOCUBE iPlay60 lite | 13時間39分 | 8,000mAh |
Headwolf FPad5 | 13時間35分 | 5,500mAh |
Blackview Tab13 | 12時間41分 | 7,280mAh |
Blackview Tab11 | 11時間43分 | 6,580mAh |
Blackview Tab6 | 11時間16分 | 5,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay60mini Pro | 11時間15分 | 6,050mAh |
ALLDOCUBE iPlay50mini Pro NFE | 10時間10分 | 5,000mAh |
Blackview Tab12 | 9時間11分 | 6,580mAh |
ALLDOCUBE iPlay50 mini | 9時間18分 | 4,000mAh |
Blackview Tab5 | 9時間1分 | 5,580mAh |
TECLAST P85T | 8時間2分 | 5,000mAh |
UMIDIGI G1 Tab mini | 7時間38分 | 5,000mAh |
HiGrace C107 | 6時間21分 | 5,000mAh |
充電速度はPD18Wに対応
充電速度はPD18Wに対応しています。しかし、付属の充電アダプターは10Wまでしか出力できないため、最大限の充電速度を活かすには、別途PD18W対応の充電器を用意する必要があります。
スマホとは違い、常に持ち歩くわけではないタブレットなので、10Wの速度でも困ることはないでしょう。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo は上下に配置された音質の優れたデュアルスピーカーが特徴
臨場感あふれるステレオサウンドに対応
【ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo】は、高品質なデュアルスピーカーを搭載し、ステレオサウンドに対応しています。スピーカーはタブレットを横向きに持った際の左右に配置されており、バランスの取れたサウンドで、動画視聴や音楽鑑賞をより楽しめます。
サウンド性能的には「iPad mini 6」を除き、8インチクラスのタブレットの中では群を抜いて優秀です。音質にこだわって設計されていることから、動画視聴や音楽鑑賞など、エンターテイメント用途での使用を想定していると考えられます。
動画視聴が捗ります!
LDACでハイレゾ再生に対応
Bluetooth接続のコーデックとして、高音質なハイレゾ音源の伝送が可能な「LDAC」に対応しています。対応するワイヤレスイヤホンと組み合わせることで、ワイヤレスでも高音質の音楽鑑賞を楽しむことができます。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo は生態認証には非対応
ロック画面解除にはPIN入力等に限定される
本機は残念ながら顔認証や指紋認証といった生体認証システムには対応していません。そのため、ロック画面を解除する際には、PINコードやパターンを入力する必要があります。
これは、最近のスマートフォンやタブレットでは標準的に搭載されている機能であるため、非対応なのは少し残念な点です。セキュリティ面だけでなく、利便性という点でも、生体認証は重要な要素と言えるでしょう。
下位モデル【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】は顔認証に対応しています。なんでや!!
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo のカメラ性能は低く実用性なし
メインカメラ(13MP)
アウトカメラは13MPのシングルカメラです。屋外でいくつか写真を撮ってみましたが、残念ながら良い点は見当たりませんでした。植物の緑や看板の赤など、鮮やかな色がくすんで写ってしまい、全体的に色褪せた印象を受けます。また、少し暗い場所ではすぐに黒つぶれが発生してしまいます。
これらのことから、カメラのハードウェアとソフトウェアの性能は、価格相応であると言えるでしょう。写真撮影をメインの用途として考えている方には、あまりおすすめできません。
デジタルズームは最大5倍程度(倍率は不明)まで対応していますが、白飛びが発生しやすいため、こちらもあまり実用的ではありません。基本的にはズームを使わずに撮影することをおすすめします。
写真撮影はポケットにあるスマートフォンで行いましょう。
インカメラ(5MP)
インカメラは、アウトカメラよりもさらに解像度の低い5MPのセンサーを搭載しています。屋内でビデオ通話やWeb会議などを行うと、相手に粗い映像が送信されてしまいます。画質はあまり期待できませんが、ビデオ通話やオンライン会議など、最低限の用途には問題なく使用できるでしょう。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo の動画性能は手振れ補正がなく撮影困難
最大4K30fpsの動画撮影が可能
本機は、最大4K 30fpsでの動画撮影に対応しています。しかし、手ブレ補正機能が搭載されていないため、撮影した動画はブレが目立ち、見づらいものになってしまいます。これは解像度を下げても同様で、動画性能は低いと言わざるを得ません。
下位モデルの【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】では、設定でEIS(電子式手ブレ補正)を有効にすることができ、動画撮影の安定性が向上していました。しかし、本機ではなぜかこの機能が削除されてしまっています。
同じ13MPですが下位モデルの【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】よりカメラ性能は圧倒的に悪いです。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo はSIMカードによる通信に非対応
Wi-Fi専用タブレットでSIMカードによる通信は不可
本機は、Wi-Fiモデルのみの販売となっており、SIMカードを挿入してモバイルデータ通信を利用することはできません。そのため、屋外でインターネットに接続したい場合は、スマートフォンのテザリング機能やフリーWi-Fiを利用する必要があります。
個人的には残念なポイントでした。
技適マーク取得済みで安心して使用可能
本機は、日本のECサイトでも販売されており、技適マークを取得済みです。そのため、電波法違反を心配することなく、安心して使用できます。
GPSに対応しておりカーナビとしても利用可能
また本機は、高精度なGPSを搭載しており、車に搭載してカーナビとして使用することも可能です。ただし、Wi-Fiモデルであるため、単体でモバイルデータ通信を利用できません。そのため、カーナビとして使用する場合は、スマートフォンのテザリング機能を利用するか、Wi-Fiルーターなどを用意する必要があります。
Googleマップはあらかじめ地図をダウンロードできる機能があるので、通信環境下で保存しておくと良いでしょう!
Widevine L1 認証でネットフリックス等を高解像度設定で視聴可能
また本機は、Widevine L1に対応しています。NetflixやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスを高画質で視聴できるので、映画やドラマなどを美しい映像で楽しめます。
最近は一般化しており、メーカーも特別アピールすることは無くなりました。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo と下位モデル ALLDOCUBE iPlay60mini Pro の差異点
iPlay60mini Turbo | iPlay60mini Pro | |
重量(実測値) | 314g | 316g |
プロセッサ | Snapdragon 6 Gen 1 AnTuTu:54万点 | MediaTek Helio G99 AnTuTu:40万点 |
ゲームモード | なし | 「DuraSpeed」対応 |
microSD | 最大1TBまで対応 | 最大512GBまで対応 |
バッテリー容量 | 5,500mAh | 6,050mAh |
バッテリーテスト | 16時間7分 | 9時間0分 |
生態認証 | なし | 顔認証対応 |
動画性能 | EIS(電子式手振れ補正)非対応 | EIS(電子式手振れ補正)非対応 |
通信 | WiFi専用 | SIMカードによるモバイルデータ通信対応 |
定価 | 35,999円 | 28,999円 |
下位モデル【ALLDOAUBE iPlay60mini Pro】との違いで、進化している点は処理性能、microSDの対応最大容量、省電力性能が挙げられ、逆に生態認証、動画性能、通信性能、価格面が退化している点となります。購入する際は、自分の用途に合ったモデルを選択するようにしましょう。
ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo の価格
定価 ⇒ 35,999円
まとめ:処理能力とバッテリー性能が進化した8.4インチタブレット
【ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo】は、8.4インチというコンパクトなサイズながら、Snapdragon 6 Gen 1を搭載し、約54万点という高いAnTuTuベンチマークスコアを記録するなど、パワフルな処理性能を備えたAndroidタブレットです。美しいディスプレイ、高品質なデュアルスピーカー、そして最新のAndroid 14 OSなど、充実した機能も魅力です。
一方で、生体認証非対応やカメラ性能の低さ、動画撮影時の手ブレ補正がないなど、改善点もいくつか見られます。
総合的に見ると、【ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo】は、エンターテイメント用途でタブレットを使いたい方、特に動画視聴や音楽鑑賞、電子書籍リーダーとしての使用を想定している方におすすめです。コンパクトで持ち運びやすく、美しいディスプレイと高音質なスピーカーで、コンテンツを存分に楽しむことができます。
価格も手頃で、コストパフォーマンスに優れている点も大きな魅力です。もしあなたが、手軽に使える高性能なコンパクトタブレットを探しているのであれば、【ALLDOCUBE iPlay60 mini Turbo】は有力な候補になるでしょう。