突然ですが、皆さんは「厚底シューズ」にどんなイメージを持っていますか? もし「若い世代のトレンド」や「単なる背伸び」だと思っているなら、それは大きな損失かもしれません。
実は、近年の厚底シューズは、最新の素材工学が惜しみなく投入された「歩くための高性能ギア」へと進化を遂げています。膝や腰への負担を劇的に減らし、日々の移動を快適に変えるその実力は、むしろ大人にこそ必要なスペックなのです。
今回は、身長186cmという恵まれた体格の筆者が、実際に仕事から日常までガッツリ履き潰して見えた「厚底の真価」を語ります。コスパ最強のワークマンやMOZの愛用レビューから、次の一足として狙っている憧れの「HOKA」まで。
一歩踏み出すのが楽しくなる、厚底シューズの奥深い世界を徹底解説します。



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なぜ今、厚底なのか? 導入すべき4つの「機能的メリット」
単なるファッションアイテムと侮るなかれ。現代の厚底シューズは、歩行体験を最適化する「機能面でのメリット」が凄まじいことになっています。その主な恩恵を4つのポイントで整理しました。
1. 圧倒的な「クッション性」という物理防御

最大のメリットは、分厚いミッドソール(靴底のスポンジ部分)による衝撃吸収力です。
- 足首や膝への負担を「無効化」する:分厚い素材が着地時の衝撃をスポンジのように飲み込んでくれるため、長時間の歩行や立ち仕事でも、関節にかかるダメージが段違いに軽減されます。
- 翌日に疲れを残さない「ダメージ・マネジメント」:一歩ごとの微細な振動は、じわじわと筋肉にダメージを蓄積させます。厚底はその振動をシャットアウトしてくれるため、「あんなに歩いたのに、翌朝の足が驚くほど軽い」という、確かなリカバリー効果を体験できます。
2. 勝手に足が前に出る「推進力」

特にランニング向けの技術が応用されているモデルでは、靴底が船底のようなアーチ状(ロッカー構造)になっています。
- 勝手に足が前に出る「オートマチックな推進力」:カカトから着地した瞬間、まるでロッキングチェアのように「コロン」と前方へ重心が移動します。この独自のアーチ形状(ロッカー構造)が、一歩一歩をバネのように押し出してくれるため、驚くほど少ない筋力でスーッと滑らかに前進できます。
- 無意識に歩幅が広がる「ハイペース・ウォーク」:推進力に身を任せるだけで、自然と一歩の歩幅(ストライド)が広がります。無理に急がなくても、勝手にスピードに乗ってスイスイと歩けてしまう感覚は、一度味わうと病みつきになること間違いありません。
3. 視点を変える「スタイルアップ・エフェクト」

ここはガジェット的というよりUI/UXの話ですが、物理的に身長が5cm前後高くなる効果は絶大です。
- 視界のUIをアップデートする「+5cmの優越感」:186cmの私が厚底を履くと、視点はついに191cmに到達します。人混みを一望できるほどの高い視座は、それだけで日常の「使い勝手」を向上させ、背筋がスッと伸びるような高揚感を与えてくれます。これはもはや、靴というより「視界を拡張するデバイス」です。
- 全体の比率を書き換える「ボトムスの最適解」:厚底が生むボリューム感は、ワイドパンツの太さに負けない「視覚的な重石」となり、全体のシルエットを抜群に整えてくれます。裾を引きずるストレスを物理的に解消しつつ、脚を長く、スタイルをよりスマートに見せる。まさに、ファッションのUXを向上させる最強の土台です。
4. 見た目を裏切る「ワイドベースの安定感」

「厚底ってグラグラしそう」という不安があるかもしれませんが、最近のモデルは底が広い「台形」の形をしているものが多く、実は接地面が広いんです。
- 見た目を裏切る、盤石の「低重心」感覚:厚底モデルの多くは、単に高いだけでなく、底面を横に広く設計することで安定性を担保しています。このワイドベースな足場が左右のブレを物理的に抑え込んでくれるため、実際に履いてみると驚くほどフラットで安定した歩行体験を味わえます。
筆者の愛用ギア紹介(仕事用&日常用)
では、実際に私が「用途別」で使い分けている2足を紹介します。
① 【仕事用】マンダムフライギアドライランチャー#014

現場仕事やアクティブなシーンで酷使しているのがこちら。
- 商品名:マンダムフライギアドライランチャー #014
- スペック:厚さ約5cm、足幅3E相当、片足約330g(26.0cm)
- 参考価格:4,400円
- 取扱店:ワークマンで購入できます!

ここが凄い!
この靴の最大の特徴は、ソール側面に穴が開いていること。側面にベンチレーション(通気口)があり、歩くたびに空気が循環します。これにより、靴の中の蒸れをダイレクトに排出します。夏場や運動量の多い仕事中も足がサラサラで快適です。
使用感レビュー
約5cmの厚底が生むクッション性は「無重力感」レベル。膝や腰への負担軽減をハッキリ体感できます。335gと最近のランニングシューズにしては少し重めですが、その重さが振り子のように足を前へ運んでくれるので、仕事中の移動が楽になります。
※注意:厚いソール側面に穴があるので、水たまりに入ると浸水します。
筆者は仕事で毎日1万歩以上歩きますが、この靴を履けば疲れることはありません!
② 【日常用】moz 5233

休日の街歩きや、ちょっとしたお出かけにはこちら。
- 商品名:moz(モズ) 5233 メンズカジュアルウォーキングシューズ
- スペック:厚底ラウンドソール、合成皮革(フェイクレザー)
- 参考価格:6,490円

ここが凄い!
スウェーデンの人気ブランド「moz」らしい、シンプルで高級感のあるデザイン。アッパーがシボ感のあるフェイクレザーなので、ジャージだけでなくジーンズやスラックスにも合わせやすいのが魅力です。
使用感レビュー
靴紐を結び直さなくてもスルッと履ける脱ぎ履きのしやすさが最高です 。「ラウンドソール」というつま先と踵が反り上がった形状のおかげで、カカトから着地してつま先で蹴り出す動作が驚くほどスムーズ。クッションも柔らかく、長時間のショッピングや散歩でも足裏が痛くなりません。合皮なので多少の雨なら弾いてくれるのも、ワークマン靴との良い使い分けになっています。
家族でディズニーに行く際はこれで疲れを溜めないようにしましょう!
次なる沼…「HOKA(ホカ)」の紹介

もし予算が許すなら、厚底界のトップランナーであり、このジャンルのパイオニアである「HOKA(ホカ)」は避けては通れない道です。筆者も次の一足として、手ぐすねを引いて狙っています。
ただし、HOKAには「見た目は似ているが、性格が全く異なる」モデルが存在します。失敗しないための選び方のコツをシェアしましょう。
究極のクッションか、万能の推進力か。
立ち仕事・静止メインなら「Bondi(ボンダイ)」

HOKAのラインナップ中で最もクッションが分厚く、マキシマムな衝撃吸収を誇るのがこのBondiです。最大の特徴は、とにかく「柔らかい」こと。コンクリートの上で長時間立ち続けるような過酷なシチュエーションにおいて、これ以上の疲労軽減デバイスは他にありません。
「歩き」と「走り」を加速させるなら「Clifton(クリフトン)」

Bondiよりも軽量で、クッション性と反発力のバランスが極めて高い万能モデルです。厚底特有の「推進力」をよりダイレクトに感じたいなら、迷わずこちら。適度なコシがあるため、ウォーキングから旅行、ジョギングまで一足でマルチにこなせます。筆者のように「ストライドを広げてグングン進みたい」タイプには、Cliftonが最高の相棒になるはずです。
お金をためて買いたいと思います!
厚底シューズ導入時の注意点とTips
最後に、厚底シューズを安全に楽しむための注意点です。
1. 「接地感」の薄さに注意
ソールが厚い分、地面の凸凹や傾斜を感じにくくなります。慣れるまでは、平坦な道で履き心地を試してください。
1時間歩けば慣れます!
2. 足首のケア
重心が高くなる分、足をひねる(捻挫)リスクがわずかに上がります。
筆者が紹介したモデルは足をひねる不安は一切ありませんでした!
3. ファッションだけの厚底は避ける
見た目だけで機能(クッション性・反発性)が伴っていない「ファッション厚底」は、重いだけで疲れるのでおすすめしません。「スポーツブランド」や「ワークマン」のように、機能性を謳っているものを選びましょう。
「厚底シューズ」で検索するとファッションシューズが多く出てきます!よく調べましょう!
日常の「歩行」をアップデートする、最も身近な投資

厚底シューズが提供するのは、単なる数センチの身長アップではありません。それは、最新の素材工学によってもたらされる「疲労からの解放」であり、視点が変わることで生まれる「新しい自信」という体験そのものです。
一度このクッション性と推進力を知ってしまうと、地面の硬さをダイレクトに感じる薄底の靴には、もう戻れないほどの快適さがそこにはあります。
「自分に厚底は似合わない」と決めつけてしまう前に、まずはワークマンやMOZといった、数千円から手に入る「コスパのバグ」とも言える名作たちから試してみてください。数日後、玄関で無意識にその一足を選んでいる自分に気づいたとき、あなたの日常の景色は、物理的にも精神的にも、今より少しだけ高くなっているはずです。

















