中国のイヤホン専用メーカー「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」より発売されているフラグシップTWS(ワイヤレスイヤホン)の【SOUNDPEATS Opera 05】についてレビューをします。最近独自技術等を駆使して着々とその実力を身に着けている同社が手掛けたこのハイエンド機は、ラグジュアリーな見た目と良い音質を奏でる最高で唯一無二のTWSに仕上がっています。
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SOUNDPEATS Opera 05 のスペック
機種名 | SOUNDPEATS Opera 05 |
色 | ・ブラック |
寸法・重量 | イヤホン重量:約6.5g(片側) ケースサイズ:69.17 × 30.94 × 44.89mm ケース重量 :約58.6g(イヤホン含む) |
ドライバーサイズ | 12mm |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
Bluetooth | バージョン 5.3 通信範囲:10m |
バッテリー | バッテリー容量:300mAh(ケース) 40mAh×2(イヤホン) 最大再生時間:約9時間(イヤホン単体) 約33時間(ケース併用) |
充電仕様 | 充電時間:約1時間(イヤホン本体) 充電ポート:USB Type C |
アクティブノイズキャンセリング | -30dB |
通話時ノイズキャンセリング | -50dB |
外音取り込み | 対応 |
防水規格 | IPX4 |
専用アプリ | 対応 |
その他 | カナル型 タッチコントロール 技適マーク取得済み |
SOUNDPEATS Opera 05 はまるで宝石のような輝きを放つ細部まで拘った美しいデザイン
開封〜パッケージの紹介
パッケージにはSOUNDPEATSではおなじみとなったイヤホンをつけた外国人の顔が全面的にイラストされている、正方形でコンパクトな化粧箱が採用されています。【SOUNDPEATS ENGINE4】では人物のイラストがなくなっていましたが、本機で復活したかたちとなりました。また、同社製品で1万円を超えるような高級機種にのみ許されている鮮やかに輝く背景加工が本機化粧箱にも施されていました。
化粧箱背面には「LDAC」「ハイレゾオーディオ」に対応している証拠となるマークが表示されています。
技適認証マークを確認
日本でも販売されている商品だから心配する必要はもともとありませんが、化粧箱側面にしっかりと技適認証マークを確認することができました。
内容物の紹介
本体の他には交換用サイズ違いのイヤーピースが2セットと、充電ケーブル、そして日本語表記に対応した取扱説明書が同梱されています。
本体外観の紹介
本体のカラーバリエーションはブラックのみです。表面に細かいラメがちりばめられたサラサラとした手触りの良い黒い樹脂のボディに、蓋との境目にゴールドのメッキ加工が施されたラインがあしらわれたとても高級感があるケースのデザインです。ゴールドのライン部には「Near Your Imagination」と刻印されています。また、充電確認用のLEDランプが一つ埋め込まれています。LEDランプは充電ケースの電池残量をその色や点滅・点灯でお知らせしてくれます。
充電ケース背面には充電用のケーブル差し込み口(USB typeC)と、蓋のヒンジ部に社名の入ったプレートが埋め込まれています。
充電ケースの側面にはリセットボタンを備えます。
イヤホンは収納しにくく取り出しにくい
蓋を開けた充電ケースの内側も非常に拘りを持って設計されており、艶消しブラックの表面に凹凸をあしらったとてもおしゃれなデザインとなっています。イヤホン本体は充電ケースに磁力をもって収納されていますが、取り出す際も掴むところがなくコツが必要です。また収納する際もイヤホンの形状が上下左右見分けることが難しく、感覚的にケースに戻すことは難しいです。
ケースから取り出す際、戻す際、ともに落としやすいので要注意です。
左右に合計4台のマイクを搭載
イヤホン本体は充電ケースを上回る高級感を感じることができます。金色に輝いている面積が多く、まるで宝石を見ているかのような、思わず見惚れてしまう人が多いのではないでしょうか。
イヤホン本体には左右合計4基のマイクを搭載していて、ノイズキャンセリングを使用する際や通話をする際に機能します。
イヤホン本体はびっくりするくらい大きい
充電ケースのサイズは他のTWSと比べると少し大きい程度。きれいで滑らかな丸みをしているので、ポケットやカバンの中でかさばるようなことはないと思われます。
一方でイヤホン本体はとても大きいです。手に持っても耳に装着しても存在感はとてもでかいです。特に装着時は耳からはみ出ている部分が多く、装着している人を見ると見た目はインパクトを感じます。
そこそこ重い設計
筐体が大きいため重さもあります。イヤホンを含んだ充電ケースの総重量は実測値で60gです。
イヤホン本体は片方でイヤーピースをつけた状態で7.2gありました。TWSの中でも重い部類に入ります。
大きさ同様に、良い音、長いバッテリー性能、付加価値が豊富、すべてを求めると重くなるのは必然です。
SOUNDPEATS Opera 05 の接続について
接続方法は一般的で超簡単
接続方法については一般的なTWSと同じ。充電ケースの蓋を開けてイヤホン本体を取り出すことで接続待機状態となります。この状態のまま接続したい機器側で設定を行うことでペアリングが完了となります。もちろん、一度でもペアリングした機器とは今後、充電ケースを開けてイヤホンを取り出した時点で即接続状態となります。
Bluetooth5.3による安定した接続を実現
干渉防止機能の大幅な向上と、より安定した接続が可能な最新のBluetoothバージョン5.3を搭載しています。人通りの多い場所や電車の中でも通信が途切れにくく、かつ消費電力や遅延を低減する高い接続安定性があります。
マルチデバイス接続機能には非対応
残念ながら複数のデバイスに同時に接続することができる「マルチデバイス接続機能」には非対応です。
⇩マルチデバイス接続機能に対応したTWSのレビューはこちら⇩
SOUNDPEATS Opera 05 のノイズキャンセリングは-30dBで実にマイルド
ノイズキャンセリングは-30dBと控えめながら上質
現在のワイヤレスイヤホンにおけるノイズキャンセリングの強度は‐43dB以上が主流ですが、本機の強度は‐30dBに留まります。電車の中や強い風の日のノイズは完全に遮断することが難しいかもしれません。しかし、強いノイキャン特有の不快感は本機には一切なく、むしろ音楽視聴を妨げることがないごく自然なノイズキャンセリングの効果であると言えます。
外音取り込みモードに対応
アクティブノイズキャンセリング機能を備えたワイヤレスイヤホンでは必ず搭載されている外音取り込みモードですが、本機も漏れなく搭載されています。イヤホンのタッチ操作で切り替える音が可能なので、レジでのお会計の際など、音楽を止めることもイヤホンをわざわざ取り外すことも必要なく会話を聞き取ることが可能です。
通話時ノイズキャンセリング機能を搭載
片方のイヤホンに2基、合計4基のマイクを搭載しており「環境音」と「人の声」を正確に分析し、ノイズのみをしっかりカットした上でのクリアな音声通話を実現します。そのノイズキャンセルの強度は通常のアクティブノイズキャンセリングを上回り-50dBとなっています。
SOUNDPEATS Opera 05 はLDACや3基のドライバーで豊かでクリアな音楽を奏でる
LDAC接続によるハイレゾサウンドの再生を実現
本機はLDACコーデックによるハイレゾサウンドの再生に対応しています。
※ハイレゾを実際に体験するにはイヤホンだけでなく、再生する曲はハイレゾ音源で、再生するプレーヤーもLDACコーデックの出力に対応している必要があります。iPhoneは非対応です。
LDACコーデックとは
LDACとは一般的なSBCコーデックの約三倍にあたる最大990kbps(1秒間に990キロバイト)の情報量を伝送でき、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現しています。このことにより情報量の多いハイレゾ音源を再生可能となり、人間の可聴域を超えた最大20Hz~40kHzという広い再生音域をカバーするため、より原曲に近い高音質な音楽を堪能することができます。
3基のドライバーで豊かな音源を再現可能
イヤホンは電気信号を振動板を使い実際に音に変換する工程を「ドライバーユニット」が担当しています。本機にはそのドライバーユニットが3基搭載されているため、LDAC接続した際の多くの信号を漏らすことなく全て音として再現することが可能なため、豊かでクリアなサウンドを奏でてくれます。
筆者の聴いた感想(LDAC環境)
今までのイヤホンで感じることができなかった音楽の奥行や繊細な音色を強く感じることができました。高音が分離することなく中高音はしっかりと伸びさらに低音はうまく調和されていて、本当に音に感動することのできるイヤホンであると思います。たとえワイヤレスイヤホンがLEDCに対応していてもそれを再現する必要があるのですが、本機にはその実力が間違いなくあると言えるでしょう。
SOUNDPEATS Opera 05 はタッチ操作に対応
内容 | 操作方法 |
電源オン | ・イヤホンをケースから取り出す ・イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
電源オフ | ・イヤホンをケースに戻す ・イヤホンを10秒ロングタッチ |
再生 / 一時停止 | イヤホンを2回タッチ |
音量を上げる | 右のイヤホンを1回タッチ |
音量を下げる | 左のイヤホンを1回タッチ |
次の曲 | 右のイヤホンを1.5秒ロングタッチ |
ANC / 外音取り込み / ノーマルモード切替 | 左のイヤホンを1.5秒ロングタッチ |
電話を受ける / 切る | イヤホンを2回タッチ |
着信拒否 | 着信中イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
通話切換 | 通話中イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
SIri / Googleアシスタント | イヤホンを3回タッチ |
イヤホンのタッチセンサーによる操作の種類も豊富にあり、これらを覚えて利用することで非常に快適に音楽鑑賞を楽しむことが出来ます。なお、カスタマイズは不可能です。
SOUNDPEATS Opera 05 は専用アプリに対応
アプリは非常に見やすく直感的な操作が可能
AndroidとiOSどちらも公式アプリに対応しており、様々な操作をこのアプリ上ですることができます。「タッチキーのワンクリック機能を無効にする」という機能が優秀で、頻繁にタップで誤作動させてしまう筆者はよくオンにして使用しています。
プリセットイコライザーやカスタマイズイコライザーを使用可能
イコライザーについては多くの種類のプリセットや、自分で手動で調整のできるカスタマイズがあります。
また、アダプティブイコライザーなるものが存在します。アプリ内でユーザーの聞こえる音域をテストし、その結果を元に自動でカスタマイズされたイコライザーを使用することができるようになります。
私はプリセットの「SOUNDPEATSクラシック」を使用しています。
ファームウェアアップデートに対応
アプリ上でファームウェアのバージョン確認及びアップデートの実行が可能です。
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SOUNDPEATS Opera 05 はIPX4の防水規格に対応
本機はイヤホンのみではありますが、防水規格『IPX4』に対応しています。雨や汗程度であれば故障する心配はありません。
IPX4:あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。
SOUNDPEATS Opera 05は多くの付加価値を削ぎ落して生まれた音質特化機
SOUNDPEATSのフラグシップTWSという位置付けの本機ですが、あると嬉しい機能が少ないです。具体的には下記の機能が搭載されてはいません。逆をいうと、ビジュアルや音質に完全に振り切っているワイヤレスイヤホンと言えます。
・インイヤー検出
・ワイヤレス充電
・マルチデバイス接続
・ゲームモード
SOUNDPEATS Opera 05 の価格
Amazon定価
⇒ 13,999円
まとめ:ビジュアルと音質に振り切った唯一無二のワイヤレスイヤホン
本機を手に取ってまず感じたことはその見た目の美しさです。まるで宝石のような輝きを放ち充電ケースの蓋の裏やイヤホンの細部に至るまで繊細に作り上げられていて、今まで見てきたイヤホンの中でも段違いで見とれてしまうデザインをしています。そして多くの付加価値や利便性をそぎ落として完璧な音質を作り上げている点はイヤホンの本質を追及していて、本来イヤホンはこうあるべきだと筆者は再認識させられました。この美しい見た目と最高の音質を備えたワイヤレスイヤホンが1万5000円を下回る価格で購入できる商品は他になく、まさに唯一無二のワイヤレスイヤホンです。