2023年6月末に中国のイヤホン専用メーカー「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」は同社初となる待望のマルチポイント接続機能(2台同時接続)のワイヤレスイヤホン【SOUNDPEATS ENGINE4】をリリースしました。アクティブのウイズキャンセリング機能(ANC)こそ非搭載ですが、同軸デュアルダイナミックドライバーやデュアルクロスオーバー技術など、新技術を盛り込んだ新製品となっています。
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SOUNDPEATS ENGINE4 のスペック
機種名 | SOUNDPEATS ENGINE4 |
色 | ・ブラック |
寸法・重量 | イヤホン重量 :約6.5g(片側) ケースサイズ :61.40 × 28.10 × 45.15mm ケース重量 :約43.0g(イヤホン含む) |
ドライバーサイズ | 10mm + 6mm 同軸デュアルダイナミックドライバー |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
Bluetooth | バージョン 5.3 通信範囲:10m |
バッテリー | バッテリー容量:350mAh(ケース) ,35mAh×2(イヤホン) 最大再生時間:約12.5時間(イヤホン単体) 約43時間(ケース併用) |
充電仕様 | 充電時間:約2時間(イヤホン本体) 充電ポート:USB Type C |
アクティブノイズキャンセリング | ‐ |
防水規格 | IPX4 |
その他 | カナル型 タッチコントロール 専用アプリ対応 技適マーク取得済み |
SOUNDPEATS ENGINE4 の外観をチェック
開封〜パッケージの紹介
パッケージは、SOUNDPEATSおなじみとなっているイヤホンを付けた外国人の顔のイラストでありませんでした。今までのデザインはひと目でSOUNDPEATSの製品だと分かるものでしたが、今作は残念ながら至って普通のパッケージデザインの様です。
個人的に残念に思いました。
パッケージにはLDACマークや技適認証マークを確認
パッケージ正面には「ハイレゾ」と「LDAC」の文字が、
そして背面には各種認証マークの中に「技適マーク」がそれぞれ確認できました。
内容物の紹介
内容物はいつもと変わりなく、本体とユーザーガイド、USB-Cのケーブル、そしてサイズ違いのイヤホンピースです。
本体外観の紹介
充電ケースはレビュワー泣かせの鏡面メタリックボディで、まるでひとつの宝石のような美しさを演出。もちろん指紋は目立ちます。
充電ケース背面にはヒンジ部にメーカー名が刻まれたプレートがあります。
下部にはリセットボタンと充電口、そしてLEDランプを一つ備えます。
内側はグレーの樹脂素材で作られています。SOUNDPEATSの他の製品の充電ケース内側はとても安っぽく見えてしまうものが多かったのですが、今作は高級感を感じる艶消し加工と、平面には凹凸を施したテクスチャーがデザインされていて一切安っぽく見えることはありません。また、イヤホン本体は磁気で内部に吸着されているため容易に収納することができます。
イヤホンの形状的に、取り出す際は少し力を入れてつままないといけません。
イヤホンはカナル型です。標準装着のイヤーピースは灰色で作られています。マイクは2基づつ搭載されており、接続確認用のLEDはありませんでした。
表面にはメーカーロゴが描かれています。このロゴも充電ケースに合わせてメタリックグレーでデザインされて、側面も同様におしゃれでかっこよい見た目をしています。
また、イヤホンの一部はスケルトン仕様となっており、ドライバ部が目視することができる男心をくすぐる工夫が施されています。
充電ケースには充電状況確認用のLEDランプを2つ搭載
蓋を開けるとイヤホンの間に一つ充電残量確認用のLEDランプが存在します。普段は点灯していてランプの色で充電残量を判断することができます。充電中は点滅に代わり、同じようにランプの色で充電状況を判断することができます。また、充電ケース下部にもLEDランプがあり、充電中は赤に点灯、充電完了で消灯となるため、充電中に限り蓋を開けずとも充電状況を確認できます。
SOUNDPEATS ENGINE4 は超コンパクトで持ち運び用に最適
角のなく手のひらに収まる充電ケース
本機は手のひらに収まるサイズ感で、カバンの中でもポケットの中でもかさばることなく容易に持ち運ぶことができます。
コンパクトモデル【Mini Pro】とのサイズ比較
筆者が愛用している同社製超コンパクトモデルである【SOUNDPEATS Mini Pro】と並べてみるとわずかに本機が大きいことがわかります。
イヤホンは一般的な重量感
イヤホンを含んだ充電ケースの重量は約45gとなっています。とても軽い部類に入ると思います。
一方でイヤホン単体での重量は6.5gと、少しだけ重い結果となりました。これはドライバを2つ搭載していることが影響していると思われます。イヤホンの重量を考えるとANC非搭載とした選択に納得することができます。
少し重いからと言って耳から落ちてしまうようなことは一切ありません。
SOUNDPEATS ENGINE4 の接続について
接続方法は一般的で超簡単
接続方法については一般的なTWSと同じ。充電ケースの蓋を開けてイヤホン本体を取り出すことで接続待機状態となります。この状態のまま接続したい機器側で設定を行うことでペアリングが完了となります。もちろん、一度でもペアリングした機器とは今後、充電ケースを開けてイヤホンを取り出した時点で即接続状態となります。
Bluetooth5.3による安定した接続を実現
干渉防止機能の大幅な向上と、より安定した接続が可能な最新のBluetoothバージョン5.3を搭載しています。
SOUNDPEATS初のマルチポイント機能に対応
後述する専用アプリから2台のデバイスに同時に接続することができる「マルチポイント」機能を選択することが可能となります。これにより音楽プレイヤーから音楽を聴きながらスマートフォンの着信を受けることができます。なお、この機能をオンとする場合はLDACによる接続がオフとなるようです。
SOUNDPEATS ENGINE4 はアンダー1万円の中では最高品質のサウンドを奏でるTWS
LDAC接続によるハイレゾサウンドの再生を実現
本機はLDACコーデックによるハイレゾサウンドの再生に対応しています。
※ハイレゾを実際に体験するにはイヤホンだけでなく、再生する曲はハイレゾ音源で、再生するプレーヤーもLDACコーデックの出力に対応している必要があります。
LDACコーデックとは
LDACとは一般的なSBCコーデックの約三倍にあたる最大990kbps(1秒間に990キロバイト)の情報量を伝送でき、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現しています。このことにより情報量の多いハイレゾ音源を再生可能となり、人間の可聴域をこた最大20Hz~40kHzという広い再生音域をカバーするため、より原曲に近い高音質な音楽を堪能することができます。
同軸デュアルダイナミックドライバーを搭載
本機は同軸上に10mmと6mmの2基のダイナミックドライバーを有し、大きい10mmのドライバーで中低音を、小さい6mmのドライバーで高音を奏でさせることでより深みのある音を体感することができます。
スケルトン仕様でこの同軸でデュアルダイナミックドライバーを見ることができます。
1万円以下なのに洗礼された超高品質なサウンドを体験可能
実際に音楽を聴いてみると、LDACコーデックとデュアルダイナミックドライバーの働きにより高音域と中低音域のバランスに優れた超高解像度のサウンドを堪能することができました。音質だけに関しては、一万円以下のTWSとしては最高級の商品と言えるでしょう。
SOUNDPEATS ENGINE4 は多くの付加価値を削ぎ落して生まれた音質特化の高コスパ機
本機はTWSによく搭載されている、下記のあると便利に使用することができる多くの付加価値が搭載されていません。これらのはもちろんコストや音質に関わることであるため、非搭載にすることでの低価格化を実現し、音質のみに注力して開発した商品であることが伺えます。
・アクティブノイズキャンセリング
・外音取り込み
・インイヤー検出機能
・ワイヤレス充電
TWSにアクティブノイズキャンセリングは必須としている人が多いと思いますが、本機はカナル型なので物理的にある程度のノイズカットは可能です。
SOUNDPEATS ENGINE4 は低遅延ゲームモードを搭載
本機は映像と音声のズレをほぼ感じない、最小70msの低遅延ゲームモードを搭載しています。音楽ゲームやシューティングゲームをプレイする人にはお勧めのモードとなります。なお、低遅延モードで通信距離が短くなるので、音楽を聴くときには、低遅延モードをオフにすることが推奨です。
専用アプリから操作可能です。
SOUNDPEATS ENGINE4 はタッチによる操作が豊富
電源オン | ・イヤホンをケースから取り出す ・イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
電源オフ | ・イヤホンをケースに戻す ・イヤホンを10秒ロングタッチ |
再生 / 一時停止 | イヤホンを2回タッチ |
音量を上げる | 右のイヤホンを1回タッチ |
音量を下げる | 左のイヤホンを1回タッチ |
次の曲 | 右のイヤホンを1.5秒ロングタッチ |
前の曲 | 左のイヤホンを1.5秒ロングタッチ |
電話を受ける / 切る | イヤホンを2回タッチ |
着信拒否 | 着信中イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
通話切換 | 通話中イヤホンを1.5秒ロングタッチ |
SIri / Googleアシスタント | 右のイヤホンを3回タッチ |
ゲームモード切替 | 左のイヤホンを3回タッチ |
イヤホンのタッチセンサーによる操作の種類も豊富にあり、これらを覚えて利用することで非常に快適に音楽鑑賞を楽しむことが出来ます。
SOUNDPEATS ENGINE4 は専用アプリに対応
AndroidとiOSどちらも公式アプリに対応しており、ソフトウェアのアップデートやイコライザの変更をすることができます。
SOUNDPEATS
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SOUNDPEATS ENGINE4 はIPX4の防水規格に対応
本機はイヤホンのみではありますが、防水規格『IPX4』に対応しています。雨や汗程度であれば故障する心配はありません。
IPX4:あらゆる方向からの水の飛まつを受けても有害な影響を受けない。
SOUNDPEATS ENGINE4 の価格
アマゾン定価
⇒ 8,480円
まとめ:高音質と安さを両立したSOUNDPEATS渾身の一品
従来のSOUNDPEATSでは独自技術であるバイオセルロース樹脂製の振動板を使用した音質とコスパのバランスの良い製品を展開してきました。今回の【SOUNDPEATS ENGINE4】では、また別の独自開発の新技術「同軸デュアルダイナミックドライバー」や「クロスオーバー技術」を採用することによる音質のさらなる向上、そしてアクティブノイズキャンセリングなどを非搭載とするコストカットを行いました。結果として、音質とコスパの両立をより高いレベルで実現しました。新しいSOUNDPEATSを体験できるとてもおすすめのTWSです。