1万円以下の完全ワイヤレスイヤホン市場は、まさに群雄割拠の時代。そんな熾烈な競争が繰り広げられる中、まるでハイエンドモデルの仕様書をそのまま持ってきたかのような「スペックモンスター」がSOUNDPEATSから登場しました。その名も「Air5 Pro」。
ハイレゾワイヤレス認証はもちろん、高音質コーデックのLDACとaptX Losslessに両対応し、ノイズキャンセリングは業界トップクラスを謳う最大-55dBの削減量を実現。これだけの機能を搭載しながら、価格は1万円を切るというのですから驚きを隠せません。
本記事では、その圧倒的なスペックの裏に隠された真の実力、そして妥協点まで、忖度なくレビューしていきます。



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この記事は SOUNDPEATS 様から製品をご提供頂き作成をしています。
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SOUNDPEATS Air5 Pro のスペック

機種名 | SOUNDPEATS Air5 Pro |
色 | ・ブラック ・ホワイト |
寸法・重量 | イヤホン重量:約4.8g(片側) ケースサイズ:66.88 × 48.33 × 26.92mm ケース重量 : 約50.3g(イヤホン含む) |
チップセット | Qualcomm QCC3091 |
ドライバーサイズ | 10mm ダイナミックドライバー (PU+PEEK複合振動板) |
マイク | 片側3基、合計6基 |
対応コーデック | SBC/AAC/LC3/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
Bluetooth | バージョン 5.4 通信範囲:10m |
バッテリー | バッテリー容量:520mAh(ケース) 35mAh×2(イヤホン) 最大再生時間:約7.5時間(イヤホン単体) 約37時間(ケース併用) |
充電仕様 | 充電時間:約1.5時間(イヤホン本体) 充電ポート:USB Type C 急速充電対応(10分充電で2時間再生) |
アクティブノイズキャンセリング | AI適応型ハイブリッドANC (最大-55dB) |
通話時ノイズキャンセリング | 対応 |
外音取り込み | 対応 |
防水規格 | IPX5 |
専用アプリ | 対応 |
その他 | Snapdragon Sound対応 LE Audio対応 cVc 8.0 ノイズリダクション技術 低遅延ゲームモード対応 マルチポイント接続対応 技適マーク取得済み VGP 2025 金賞受賞 |
SOUNDPEATS Air5 Pro は軽くてフィット感良好な軽量設計
開封〜パッケージの紹介

【SOUNDPEATS Air5 Pro】パッケージは、同社他製品と同じデザインで、本製品のイラストが大きくプリントされています。その上で
- Qualcomm® Snapdragon Sound™対応
- ハイレゾ音源対応
- 高音質コーデック「LDAC」「aptX Adaptive」対応
- オーディオビジュアルアワード「VGP 2025」金賞受賞
といった、製品の主要な特徴が表示されています。

背面には英語で詳細なスペックが記載されています。日本語表記のパッケージは用意されておらず、グローバルモデルをほぼそのまま販売しているようです。これは、パッケージを共通化することでコストを抑え、その分を製品の価格に還元していると考えられます。

店頭で製品を買う時代ではないので、パッケージについてはこれでよいと思います。
内容物の紹介

本製品のパッケージを開けると、以下のものが入っています。
- イヤホン本体
- 充電ケース
- イヤーピース(S/M/L)※Mサイズはイヤホンに装着済み
- USB-C充電ケーブル
- ユーザーガイド(日本語対応)
- アプリガイド
- 「PEATS君」のステッカー
取扱説明書については多言語で表記されている仕様です。
本体外観の紹介

充電ケースは、指紋が付きにくいマットブラックのミニマルなデザインで、サラサラとした手触りが心地よいです。前モデルの「Air4 Pro」にあった凝った加工はなくなったものの、より高級感が増しています。
正面には充電状況確認用のLEDインジケーターが備わっており、蓋を閉めたタイミングもしくは、蓋が閉まっている状態でリセットボタンを一度押すことでバッテリー残量を確認することができます。

背面の蓋のヒンジ部にはブランド名の刻まれたプレートが埋め込まれています。

下部には充電用USB Type-Cポートと、リセットボタンを備えています。充電ポートの縁は、差し込みやすいように縁取りが施され、さらに傷が付きにくいようメッキ加工が施されています。
イヤホンは置くように収納が可能

蓋については大きく開くタイプとなっており、イヤホンを差し込むように収納するタイプとは違い、イヤホンを置くようにケースにしまう設計となっています。そのため、イヤホンの出し入れは驚くほどスムーズで、強力なマグネットで「カチャッ」と小気味よく閉まる感触も良好です。
一方で、その独特なヒンジ構造と形状のため、片手でスマートに開けるのは困難です。日々の使い勝手において、イヤホンへのアクセスのしやすさを重視するか、片手での操作性を重視するかで評価が分かれるポイントでしょう。

また、蓋を開けると充電ケースに"Hear the difference"というメッセージが刻まれています。これは「音の違いを体験しよう」あるいは「この音質の違いが分かるはず」といったニュアンスで、メーカーの本製品に対するサウンド性能への自信が伺えるメッセージです。
イヤホン本体はローズゴールドの輝くデザイン

イヤホン本体は、いわゆる「うどん型(スティック型)」の設計です。表面の大部分にはローズゴールドのメッキ加工が施されており、非常にラグジュアリーな印象を受けます。SOUNDPEATSの製品では、上位モデルにこのローズゴールドの装飾が施される傾向があるため、本製品もその系譜に連なる上位モデルであることをデザインが示しているように感じます(最上位モデルにはイエローゴールドが採用されています)。

ブロンズにも見えるゴージャスなカラーです!

イヤホンのノズル部内側には、充電ケースと同様に"Hear the difference"というメッセージが刻まれています。音楽を聴く前からユーザーをワクワクさせてくれるような、遊び心ある演出は非常に好印象です。
多くの機能を詰め込んでるのに軽量でまさに「Air」なイヤホン

イヤホン本体の重量は公称値で約4.8g、Mサイズのイヤーピースを付けた状態での実測値が4.9gでした。後述する多くの機能を盛り込んだうえでのこの重量は非常に軽量であるという印象を受けます。

充電ケースを含めた総重量は実測値で51.3gでした。総重量のこれ以上の軽量化は、バッテリー容量を減らすか、取り扱いを困難にするようなデザイン変更を伴うため、実用性を確保した上での限界に近い重量だと考えられます。
つけていることを忘れる軽さとフィット感

イヤホン本体の片側わずか4.9gという重量は、まさに「つけていることを忘れる」レベルで、長時間の使用でも耳への負担はほとんど感じません。また、耳の形状にしっかりとフィットして、痛みを伴ったり、簡単に落ちてしまうようなことはありませんでした。

イヤホンを使用していると耳が痛くなりやすい人にもお勧めです!
コンパクトで持ち運びに最適

本製品の充電ケースは非常にコンパクトで、角のない薄型設計となっているため、ポケットやカバンに入れて持ち運ぶ際にもかさばりません。
SOUNDPEATS Air5 Pro はハイレゾを楽しめる音質に長けた完全ワイヤレスイヤホン
Bluetooth5.4とクアルコムのチップセットの組み合わせで安定の接続を実現

【SOUNDPEATS Air5 Pro】は、省電力性、多接続性、セキュリティを向上させたBluetooth 5.4に対応しています。また、安定性に定評のあるQualcomm社のチップセット「QCC3091」を搭載。この組み合わせにより、駅や繁華街といった電波が混線しやすい場所でも、音途切れはほとんどなく、非常に安定した接続を維持してくれました。
LDAC対応でハイレゾサウンドをワイヤレスで堪能

本製品はLDACコーデックによるハイレゾサウンドの再生に対応しています。LDACとは、一般的なSBCコーデックの約3倍にあたる最大990kbpsの情報を伝送でき、96kHz/24bitまでの音質伝送を実現する技術です。これにより、情報量の多いハイレゾ音源の再生が可能となり、人間の可聴域を超える20Hz~40kHzという広い再生音域をカバーするため、より原曲に近い高音質な音楽を堪能できます。
iPhoneユーザーが主に使うAAC接続でも十分に高音質ですが、本製品の真価はLDAC対応のAndroidデバイスで発揮されます。LDACに切り替えると、音の解像度、特に中高域の繊細さや楽器の分離感が一段階向上するのが明確に感じられます。音場がより広く感じられ、一つ一つの音が持つ質感がよりリアルに伝わってきます。

また、Qualcomm Snapdragon Sound™に対応しており、aptX Adaptiveコーデックもサポートしています。aptX Adaptiveは、通信状況に応じてビットレートを自動で最適化してくれるため、常に安定した高音質再生を実現。途切れにくいだけでなく、音質面でも妥協がありません。
さらに、上位コーデックである「aptX Lossless」にも対応しています。これは最大伝送速度1.2MbpsというCD音質での原音再現を可能にするもので、ワイヤレスながらも臨場感あふれる音楽体験を提供してくれます。対応機器と組み合わせれば、より一層そのポテンシャルを体感できるでしょう。

勿論、LDACやaptX Losslessはイヤホンだけでなく、接続先や音源もそれに対応している必要があるので要注意です!
10mm複合ダイナミックドライバーで高音質を実現

いくらハイレゾ音源を再生できたとしても、それをしっかりと再現できるドライバーの有無が非常に重要なポイントとなります。本製品は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)とポリウレタン(PU)の複合素材を採用した10mm径ダイナミックドライバーを搭載しています。
サウンドメーカーとして培ってきたSOUNDPEATSの調整技術を駆使し、低音から高音までバランスの取れた、歪みの少ないクリアな音を実現しています。ハイレゾ音源の繊細なニュアンスまで忠実に再現し、リスナーに豊かな音楽体験を提供してくれるでしょう。
未来を先取り!LE AudioとAuracast™に対応

本製品は、Bluetoothオーディオの次世代規格である「LE Audio」と、その革新的な機能である「Auracast™ブロードキャストオーディオ」に対応しています。
LE Audioは、高音質、低遅延、省電力を実現する新しいオーディオ伝送技術です。そしてAuracast™は、例えば空港や駅で複数の言語のアナウンスを同時配信したり、テレビの音声を複数人で共有したりと、一台の送信デバイスから複数の受信デバイスへ同じ音声をブロードキャストできる画期的な機能です。
【SOUNDPEATS Air5 Pro】がこれらの技術に対応することで、従来のBluetoothオーディオの限界を超えた、高音質、低遅延、そして多様な接続性を備えた「未来のオーディオ体験」を提供します。現時点では対応デバイスはまだ少ないですが、今後普及が進むことで、その真価をさらに発揮する先進的なイヤホンと言えるでしょう。
マルチポイント対応で、2台のデバイスに同時接続

本製品の大きな魅力の一つが、2台のデバイスに同時に接続できる「マルチポイント機能」です。専用アプリ「PeatsAudio」で機能を有効にすれば、例えばPCで音楽を聴きながら、スマートフォンにかかってきた電話にシームレスに応答するといった使い方が可能になります。通話が終われば、再生は自動でPCに戻ります。
この切り替えはスムーズで、リモートワークや複数のデバイスを使い分けるユーザーにとっては非常に便利な機能です。

LDACを有効にするとマルチポイント機能が使えなくなるので要注意です!
実際に聴いて感じたこと
【SOUNDPEATS Air5 Pro】を実際に数週間使ってみて、まず感じたのはそのサウンドバランスの良さです。
低音はしっかりと深みがありつつも、決して過剰に主張することなく、全体を支えるような印象です。よくある「ドンシャリ」系のサウンドとは一線を画し、中高音域がクリアに聴こえるため、ボーカルや楽器の音も埋もれることなく、細部までしっかりと感じ取ることができます。特にアコースティック系の楽曲や、繊細なボーカルが際立つ楽曲では、その良さがより際立ちました。
音場の広がりも自然で、窮屈な感じがなく、長時間のリスニングでも聴き疲れしにくい印象です。この価格帯のイヤホンとしては、非常に満足度の高い音質だと感じました。ジャンルを選ばず、幅広い音楽を心地よく楽しめる、そんなイヤホンだと断言できます。
SOUNDPEATS Air5 Pro はAI適応型アクティブノイズキャンセリング機能を搭載
強力なアクティブノイズキャンセリングで最大-55dBを実現

【SOUNDPEATS Air5 Pro】はアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応しています。その効果は「最大-55dB」という謳い文句が伊達ではないことを示しており、本製品のANC性能は、この価格帯では間違いなくトップクラスです。
また、強力なノイズキャンセリングにありがちな耳への圧迫感が少ない点も特筆すべきです。ANC特有の「ツーン」とした感覚が苦手な人でも、比較的快適に長時間使用できるでしょう。電車やバスの中、オフィスなど、周囲の騒音を効果的に低減し、音楽や作業に集中できる静かな環境を作り出してくれます。

後述しますが、ノイズキャンセリングの強度はアプリ上で4種類から選択可能です!
周囲の音もクリアに聞ける「外音取り込みモード」

また、イヤホンを装着したまま周囲の音を聞ける外音取り込み機能も実装しています。あまりにも自然に周囲の音が聞こえるので、音楽を流していない状態で外音取り込みモードを使用していると、イヤホンを装着していることを忘れてしまうくらい実用的です。

こちらのモードも2種類の強度が備わっています。シーンに合わせて使い分けましょう。
騒がしい場所でも安心できるクリアな通話品質

さらに本製品は片側3基、合計6基の高性能マイクとQualcomm cVc 8.0ノイズリダクション技術を搭載しており、クリアで聞き取りやすい通話を実現します。実際に試したところ、会話中に相手から聞き返されることはほとんどなく、非常に実用的な通話品質だと感じました。

イヤホンを使用した通話がめちゃくちゃ快適です。
SOUNDPEATS Air5 Pro は最強の専用アプリ「PeatsAudio」でその最大性能を引き出すことが可能

【SOUNDPEATS Air5 Pro】の全機能を引き出すには、iOSとAndroidの両方に対応した専用アプリ専用アプリ「PeatsAudio」の利用が必須です。以下にこのアプリで出来る事を解説します。
「PeatsAudio」アプリの主な機能
アプリ「PeatsAudio」を使用する事で出来るようになる点は下記の通りです。
これらが【SOUNDPEATS Air5 Pro】を接続したときにこのアプリ上で使用できる主な機能です。機種によっては出来ない内容も含まれます。これらの機能を改めて見て、本製品が非常に多機能なワイヤレスイヤホンであること、そしてその機能を最大限に引き出す上でアプリがいかに重要であるかを理解する事が出来ます。
また、「PeatsAudio」のUI(ユーザーインターフェース)の設計はデザイン性が良く、また迷わず直感的な操作が可能です。

もちろん、アプリを使用しなくてもワイヤレスイヤホンとしてはちゃんと使用することができます。
アクティブノイズキャンセリングや外音取り込みのオンオフ、強弱の設定が可能


ノイズキャンセリングモード、ノーマルモード、外音取り込みモードは、アプリ上でワンタッチで切り替えが可能です。さらに、ノイズキャンセリングモードでは状況に応じて4種類から、外音取り込みモードでは2種類から強度を選択できるため、使用シーンに合わせて瞬時に最適な音質環境をカスタマイズできます。
プリセットイコライザーやカスタマイズイコライザーを設定


イコライザー設定も自由に変更できます。豊富なプリセットイコライザーから選択できるほか、自分好みに音質を調整できるカスタムイコライザーも利用可能です。

特筆すべきは「アダプティブイコライザー」機能です。これはアプリ内でユーザーの聞こえる音域をテストし、その結果に基づいて自動でパーソナライズされたイコライザーを生成・登録できる画期的な機能です。これにより、一人ひとりの聴覚に最適なサウンドで音楽を楽しむことができます。

お気に入りの設定で最高の音楽鑑賞を楽しみましょう!
タッチコントロールのカスタマイズ


本製品はタッチコントロール機能を搭載しており、そのキー割り当てをアプリ上で自由にカスタマイズできます。左右それぞれに8種類の操作を割り当てることができ、音量調整やアクティブノイズキャンセリングの切り替えなどを即座に実行可能です。
また、誤操作が気になる場合は「シングルタップ」を未定義に設定することで、意図しない操作を防ぐことができます。細やかな設定ができるため、ユーザーにとって最適な操作環境を構築できます。
マルチポイント・ゲームモード・LE-Audio・LDACのオンオフ


また、アクティブノイズキャンセリングのオンオフだけでなく、タッチコントロールの無効化、ゲームモードの切り替え、LE-Audioの切り替え、さらにはLDACの切り替えもこのアプリ上で行えます。
ただし、前述の通り、LE-AudioやLDACはiPhoneでは使用できないためご注意ください。
イヤホンを探す機能

もしイヤホンを紛失してしまっても、アプリ上でイヤホンの現在位置を表示し、見つける手助けをしてくれます。イヤホンに近づき、Bluetooth接続ができれば音を鳴らすことも可能なため、よく物をなくしてしまう人にとっては非常にありがたい機能と言えるでしょう。
取扱説明書の確認


製品の取扱説明書がまとめられており、操作方法が分からない場合は確認する事が出来ます。
ファームウエアアップデートの実行

さらにファームウェアのバージョン確認及びアップデートの実行が可能です。温室や通信の安定性が向上する事があるので、常に最新のバージョンであるかどうか確認をするようにしましょう。
音声ガイダンスの言語変更

イヤホンを装着した際に流れる際や、アクティブノイズキャンセリングに切り替えた際に流れる音声ガイダンスの言語を変更する事が出来ます。初期は「英語」になっているので、気になる人は「日本語」に切り替えるとよいでしょう。
旧SOUNDPEATSアプリ【SOUNDPEATS】とは違うので要注意

アプリストアには「SOUNDPETAS」というアプリが存在し、「PeatsAudio」アプリ同様に同社TWSの設定等ができる古いアプリとして、これまで使用することができました。しかし、【SOUNDPEATS Air5 Pro】では非対応となっており、おそらく今後の機種は「PeatsAudio」に一本化されるものと思われます。旧アプリを使用している方は、「PeatsAudio」への乗り換えをお勧めします。
SOUNDPEATS Air5 Pro のそのほかの付加価値について
低遅延ゲームモードに対応

ゲームモードを有効にすると、音声の遅延が減少します。公称値では60msという低遅延を実現しており、実際に動画視聴時のリップシンクのズレや、リズムゲーム、FPSでの影響を最小限に抑えることができます。これは、ゲーマーや動画視聴が多いユーザーにとって、非常に価値のある機能と言えるでしょう。
バッテリー持続時間と充電性能

【SOUNDPEATS Air5 Pro】は、公称値でイヤホン単体で最大7.5時間(ANCオフ時)の連続再生が可能です。アクティブノイズキャンセリング(ANC)やLDACコーデックを使用した場合でも、筆者の使用感では5時間程度の連続再生が確認できました。
また、10分の充電で2時間の連続再生を可能にする急速充電にも対応しているため、多くの場合でバッテリー不足に陥ることはないでしょう。
防水レベル IPX5 に対応

本製品は、IPX5の防水性能を備えています。これは、あらゆる方向からの噴流水に耐えられることを意味し、運動中の汗や急な雨などにも安心して使用できます。
なお、IPX5は、完全防水ではありません。水没させたり、強い水圧をかけたりすると、故障の原因となる可能性があります。

ランニング時の突然の雨でも安心です!
価格のために削られた「惜しい点」
この価格でこれだけの機能を実現するために、いくつかの便利な機能が削られています。
- ワイヤレス充電に非対応:今や多くの競合製品が対応しているワイヤレス充電機能がないのは、利便性の面で最も大きな妥協点です。手軽に充電したいユーザーにとっては、少々不便に感じるかもしれません。
- 着脱検知機能がない:イヤホンを耳から外すと自動で音楽が一時停止し、装着すると再生する「装着検出機能」がありません。一度慣れると手放せない機能だけに、この点は残念に感じるユーザーも多いでしょう。
これらの機能は、日常使いにおいて利便性を高めるものですが、【SOUNDPEATS Air5 Pro】が提供する価格と性能のバランスを考慮すると、割り切るべき点と言えるでしょう。

筆者としては、逆に「これしかないの?」とも思いました!
SOUNDPEATS Air5 Pro の価格
通常価格 → 9,980円


まとめ:1万円以下の最高の「死角なし」スペックモンスター
メリット・デメリット
最終評価
【SOUNDPEATS Air5 Pro】は、その圧倒的なコストパフォーマンスを追求しながらも、ユーザー体験を損なわないよう、様々な点で優れたバランスを見せています。
まず特筆すべきは、軽量で快適な装着感でしょう。長時間の使用でも耳への負担が少なく、日常使いに最適です。音質面では、LDACとaptX Losslessの両方に対応という豊富な高音質コーデックサポートにより、ワイヤレスながらも有線に迫る臨場感あふれるサウンドを堪能できます。
さらに、この価格帯では驚異的な-55dBという強力なノイズキャンセリング性能は、周囲の騒音を大幅に低減し、音楽への没入感を高めてくれます。専用アプリ「PeatsAudio」の完成度の高さも忘れてはなりません。最高のUIと表現できるこのアプリを使えば、詳細なEQ設定や操作カスタマイズが自由自在。自分好みの音と使い勝手に調整できるのは、非常に大きなメリットです。
その上、IPX5等級の確実な防水性能を備えているため、急な雨や汗を気にすることなく使用できます。そして、忙しい現代において嬉しいのが、10分の充電で2時間使用可能となる急速充電に対応している点です。
多少の機能的な妥協点はあるものの、それらを補って余りあるほどのメリットが凝縮された【SOUNDPEATS Air5 Pro】は、まさに「死角なし」と言えるほどの完成度を誇ります。高音質で、ノイズキャンセリングも優秀、そして何より手に取りやすい価格。新しいワイヤレスイヤホンを検討しているすべての人に、自信を持っておすすめできる一台です。